米国初の重症型のエムポックス感染者を確認 東アフリカへの渡航歴あり

米国初の重症型のエムポックス感染者を確認 東アフリカへの渡航歴あり

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CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は16日、アメリカ国内で初めて重篤な「MPOX(エムポックス):旧サル痘」ウイルス感染者が確認されたと発表。感染者はMPOXが流行している東アフリカへの渡航歴があり、カリフォルニア州サンマテオ郡の医療機関にて治療を受けたとされています。州の保険局は「現在自宅隔離を続けながら症状は回復している」と報告し、感染経路や濃厚接触者などを辿った結果「今回の感染で市中感染を引き起こすリスクは依然として低い」と述べました。
MPOXは主に、重症化しやすい「クレードⅠ(コンゴ盆地系統)」と症状が軽い「クレードⅡ(西アフリカ系統)」に分類されます。2022年に世界的に流行したMPOXウイルスはクレードⅡタイプでしたが、今回感染が確認されたのはクレードⅠタイプです。MPOX発症後は発熱や悪寒、疲労、頭痛、筋力低下、痛みや痒みを伴う発疹の症状が見られ、感染している人や動物が使用した寝具や衣類との直接接触などにより感染が広がると公表されています。
WHO(世界保健機関)は今年8月に、MPOXのクレードⅠがアフリカ各国で感染が広がっていることを受け「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。また、今月22日に「MPOXが依然として世界的な健康危機であるかを判断するための緊急委員会を開く」と発表しています。

参考元:REUTERNBC NEWSCNNCDC