「G-CNMI ETA」の申請方法について解説【グアム旅行】
Contents
“G-CNMI ETA”とは
G-CNMI ETAは、2024年11月30日以降にグアムまたは北マリアナ諸島へ入国する際に必要となる電子渡航認証です。航空機内で配布される出入国カード(I-736)の記入および提出は不要となり、G-CNMI ETAの事前申請が必須になりました。申請はオンラインのみで、有効な米国ビザやESTAを利用してグアム及び北マリアナ諸島へ渡航する場合には申請は必要ありません。
また、G-CNMI ETAが承認された際は、グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)に参加している航空会社を利用する必要があります。2024年10月時点ではユナイテッド航空、JAL(日本航空)が加盟しており、その他の航空会社を利用する場合は予めGCVWP参加航空会社リストをご確認ください。リストに記載されていない航空会社をご利用の場合は、米国ビザまたはESTAの申請が必要となります。
グアム政府観光局は、G-CNMI ETAの申請を渡航日の7日前までに行うことを推奨しています。ESTAや米国ビザを利用せずにグアム及び北マリアナ諸島へ渡航する場合は、G-CNMI ETAの取得が必須となるため忘れずに申請をしましょう。
有効期限は取得日から2年間で、1回の渡航につき最長45日間の滞在が認められます。有効期間中は何度でも渡航ができますが、氏名、性別、国籍の変更やパスポートを更新した際は改めて申請を行う必要があります。
グアムへの入国に関する詳細は「グアム旅行に行く際の入国審査とESTA(エスタ)の関係性」をご確認ください。
G-CNMI ETAの申請条件
グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)を利用してG-CNMI ETAを申請する際は、以下の条件を満たす必要があります。
- 渡航目的は一般的な観光や短期ビジネスで、留学や就学に該当しないこと
- グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)参加国の市民であり、ICチップが搭載された期限が有効なパスポートを所持していること
- グアムまたは北マリアナ諸島での滞在期間が45日以内であること
- 過去に重大な犯罪歴がなく、指定検疫感染症(コレラやエボラ)などに羅患していないこと
- 米国での超過滞在歴がないこと
- 米国が定める特定国(キューバ、イラン、イラク、リビア、北朝鮮、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン)への渡航歴がないこと
- グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)に参加している航空会社を利用すること
グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)とは
グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)とは、ビザやESTA(エスタ)を取得せずにグアム及び北マリアナ諸島への渡航が認められる制度です。アメリカ政府が定めた国・地域の市民が利用でき、渡航目的は45日以内の商用または観光に限られます。G-CNMI VWPを利用して渡航する際は、事前にG-CNMI ETAを申請し「渡航認証許可」を取得する必要があります。ただし、グアム及び北マリアナ諸島へ45日以上の滞在をする方は、G-CNMI VWPの利用条件に該当しないためESTA(エスタ)や目的に応じたビザの取得が必要です。どちらも、申請方法や取得までの所要時間がG-CNMI ETAと異なるため早めの手続きが推奨されています。
2025年時点における、G-CNMI VWPの対象国は以下の通りです。
- オーストラリア
- ブルネイ
- 香港
- 日本
- マレーシア
- ナウル
- ニュージーランド
- パプアニューギニア
- 韓国
- シンガポール
- 台湾
- イギリス
※台湾国籍者は、台湾からグアムまたは北マリアナ諸島への直行便を利用する際に限りグアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)が適用されます。
G-CNMI ETAとESTA(エスタ)の違い
G-CNMI ETAとESTA(エスタ)は、日本国籍者が利用できるプログラム制度の内容が異なります。ビザ免除プログラム (VWP)は、ESTA(エスタ)を取得することで観光や商用を目的とした90日以内の渡米が認められます。一方、グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)は、G-CNMI ETA申請が承認されるとグアム及び北マリアナ諸島へ最大45日間滞在することが可能です。いずれもビザを取得せずに渡米が認められる渡航認証ですが、各プログラムが適用される渡航先、滞在日数、申請の審査期間が異なります。
米国本土へ90日以内の滞在をする場合は、事前にパスポートとクレジットカードをご準備の上ESTA(エスタ)を申請してください。審査にはおよそ72時間かかるため、早めの申請が推奨されています。一方、ESTA(エスタ)やビザを取得せずにグアム及び北マリアナ諸島へ45日以内の滞在をする場合は、G-CNMI ETAの申請が必要です。ESTA(エスタ)と異なり申請費用はかからず、入国日から45日以上の残存有効期間があるパスポートを予めご用意ください。また、審査には最大5日間を要するため、出発の7日前までには申請を行う必要があります。
プログラム制度 | 入国目的 | 適用区域 | 滞在可能日数 | 有効期限 | 審査の所要時間 | パスポート残存有効期間 | 申請費用 |
G-CNMI ETA | 短期観光・商用 | グアム及び北マリアナ諸島(サイパン、テニアン、ロタなど) | 45日以内 | 取得日から最大2年 | 最大5日間 | 入国日から45日以上 | 無料 |
ESTA | 短期観光・商用・乗り継ぎ | 米国本土(アラスカ、ハワイ、グアム、北マリアナ諸島、プエルトリコ含む) | 90日以内 | 取得日から最大2年 | およそ3日間 | 入国日から90日以上 | 21ドル |
G-CNMI ETAの申請に必要なもの
G-CNMI ETA申請には、下記の2点をご用意ください。
- ICチップが搭載された期限が有効なパスポート
- メールアドレス
G-CNMI ETAを申請する際は、パスポートと有効なメールアドレスが必要です。パスポートは入国日から45日以上の残存有効期間があるものを準備し、申請者ご本人の情報入力が求められます。また、申請情報の確認コードや審査結果を受信するためのメールアドレスをご準備ください。
未成年者のG-CNMI ETA申請を行う際も、保護者ではなく申請者ご本人のパスポート情報を入力する必要があります。
申請に必要な情報
G-CNMI ETA申請には、下記の情報の入力が求められます。
申請を行う際は、予めパスポートや滞在先の情報をご確認ください。
申請者情報
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- 国籍
- パスポート情報(パスポート番号、発行国、有効期間満了日)
- 他の市民権、国籍
- メールアドレス
- 出生情報(出生国・出生都市)
個人情報
- 住所
- 電話番号
- SNSアカウント情報
- 両親の氏名
- 雇用情報
渡航情報
- 滞在先情報
- 緊急連絡先
渡航資格に関する質問
- 指定検疫感染症の症状の有無
- 逮捕または犯罪歴
- 違法薬物の所持または使用歴
- テロやスパイ行為歴
- 米国ビザにおける詐欺行為や虚偽申告歴
- 米国内における未許可の就労意図の有無
- 過去の米国ビザの否認または入国拒否の有無
- 米国での超過滞在歴
- 特定国(キューバ、イラン、イラク、リビア、北朝鮮、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン)への渡航歴
上記の他に、パスポート顔写真ページの撮影およびパスポートのスキャンが必須となります。
また、申請はすべてローマ字での入力が求められ、入力情報の上書き保存を行うことができます。
G-CNMI ETAの申請方法
G-CNMI ETA申請情報の入力にかかる時間はおよそ23分で、氏名や住所は全てローマ字で入力する必要があります。また、申請フォームの後半にある9項目の質問に1つでも「はい」を選んだ場合は、G-CNMI ETAを利用した渡航は認められないため注意が必要です。G-CNMI ETAの申請手順と入力方法は、以下の内容を確認のうえ正確な情報をご入力ください。
はじめにG-CNMI ETA公式ウェブサイトにアクセスし、「新しいアプリケーションを作成する」を選択して申請を進めます。
以下、1~6の手順に沿って申請を行っていきます。
- パスポートの顔写真ページの撮影
- パスポートのスキャン
- パスポート情報の反映内容を確認(申請者情報)
- メールアドレスの確認
- 申請書の入力
- 申請書の提出
1. パスポートの顔写真ページを撮影
「新しいアプリケーションを作成する」から「セキュリティ通知」を確認し、「確認して続行」より申請画面へ移動します。
“免責事項”に同意すると、申請者情報の入力についての注意事項が表示されます。
「あなたは中華人民共和国(PRC)の国民ですか?」という質問に対して「いいえ」を選択すると、パスポートのアップロード画面へ移動します。
最下層の「パスポートアップロード」へ進み、「カメラ」または「フォトライブラリー」からアップロード方法を選びます。
「カメラ」を選択し、カメラへのアクセスを許可するとパスポートのスキャン画面に移ります。
カメラが起動するので、パスポート顔写真ページを画面の枠内に合わせて撮影しアップロードしてください。
2. パスポートのスキャン
パスポートの上部にカメラをかざすと、パスポート情報の読み取りが開始されます。上手く読み取れない場合は、パスポートのページに沿ってゆっくりとカメラを動かしてください。
スキャンが完了すると、氏名、生年月日、パスポート番号など読み取ったパスポート情報が自動入力されます。
3. パスポート情報の反映内容を確認
入力フォームに反映された情報を確認します。間違った情報が反映されている場合は、「キャンセル」から入力し直してください。
他の市民権、国籍に関する質問に「いいえ」と回答します。
Eメールアドレスを入力して次へ進むと、申請者情報の確認に移ります。
4. メールアドレスの確認
入力したメールアドレスが正しければ、「コードを送信(SEND CODE)」をクリックしてください。
メールアドレスが間違っている場合は、「メールアドレスを変更」から入力内容の更新ができます。
入力したメールアドレス宛に、G-CNMI ETA公式サイトからメールが届くのでご確認ください。
メールに記載の4桁の英数字を「コード入力画面」に入力し、「コードを送信(SUBMIT CODE)」へ進みます。
5. 申請書の入力
ローマ字で個人情報(住所、出身国、電話番号、国コード)の入力を行います。国コードは日本の場合(+81)です。
続けてSNSアカウント情報を入力してください。なお、こちらは必須項目ではなく任意項目となります。
個人情報と同様にローマ字で両親の氏名、雇用情報、渡航情報を入力します。
米国内での滞在先に関する質問で、渡航情報で記載した連絡先と相違がない場合は「はい」にチェックをします。異なる場合は、「いいえ」にチェックをし、住所の詳細をご入力ください。
緊急連絡先をローマ字で入力し、渡航情報に関する質問に回答します。
最後に権利放棄に関する内容を確認し同意してください。
6. 申請書の提出
入力情報を再確認し、各項目の「確認し続行(CONFIRM&CONTINUE)」をチェックしていきます。
全ての情報に不備がなければ「次へ」をクリックし、申請情報の送信画面に移動してください。
最後に「提出(SUBMIT)」を選ぶと申請書が提出されます。
提出が完了すると、ステータスに「渡航認証保留中(Authorization Pending)」と表示されます。
G-CNMI ETAは申請してから認証が下りるまで最大5日間を要します。審査結果はG-CNMI ETA公式サイトよりメールで通知されます。
認証状況の確認方法
1 | G-CNMI ETAの公式サイトにアクセスし、「既存の申請を続行」から「個人のステータスを確認」をクリックします。 |
2 |
必要情報の入力
(申請番号を受け取っていない場合は、パスポート番号、国籍、パスポートの発行日、有効期間満了日、生年月日を入力する必要があります。) |
3 |
認証状況の確認
|
4 | 審査結果の対応 承認が認証されるとG-CNMI ETA申請は完了です。空港では職員が申請情報をオンラインにて保持しているため提出は必要ありません。入国審査ではパスポートの提示、カメラでの顔写真の撮影、指紋の採取が求められます。 渡航認証が拒否された場合は、目的に応じたビザを新たに申請する必要があります。G-CNMI ETAの再申請を行うことも可能ですが、拒否されるケースも少なくないためビザの取得を検討してください。 |
G-CNMI ETAに関するよくある質問
申請料金はかかりますか?
G-CNMI ETAは無料で申請ができます。申請する際は期限が有効なパスポートとメールアドレスを事前に準備してください。
申請情報を途中で保存できますか?
入力情報は最大7日間保管され、「申請者情報」ページの「保存して終了 (Save and Exit)」より申請を再開することが可能です。誤入力など入力内容に不備がある場合は、渡航認証拒否となるケースも少なくないため正確な情報の入力が求められます。手続きは出発の7日前までに行うことが推奨されているため、時間に余裕を持って申請を行ってください。
申請にはどのくらい時間がかかりますか?
G-CNMI ETA申請手続きにはおよそ23分かかり、申請書の提出を以て審査が開始されます。
審査結果は通常5日以内に通知されますが、申請内容の不備などの確認で時間を要する場合があります。有効なG-CNMI ETAが確認できない方は航空機や船舶への搭乗が認められないため注意が必要です。
グアムに入国する際に、G-CNMI ETAのコピーを持っていく必要はありますか?
G-CNMI ETAは取得後に、オンラインにて申請者情報が保管されます。
そのため入国審査でコピーを提出する必要はありませんが、保管用に印刷しておくことが推奨されています。
グアムまたは北マリアナ諸島に滞在中にG-CNMI ETAの有効期限が切れた場合、再申請する必要はありますか?
G-CNMI ETAはグアムまたは北マリアナ諸島へ入国時にのみ必要となるため、万が一滞在中に有効期限が切れても問題ありません。
更新日 : 2025/01/07