米国パスポート発行までに最長18週待ち 海外旅行の需要増加が後押し

米国パスポート発行までに最長18週待ち 海外旅行の需要増加が後押し

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米国務省は昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、パスポート発行に関する手続きに大幅な遅れが生じていると報告。現時点で100万件以上のパスポート申請が未処理であると述べました。
さらに、諸外国が渡航制限を緩和したことによりパスポートの申請は今後も増加するものとみられ、未処理となる件数は150万件以上に及ぶとの見方を示しています。

現地時間の7月14日、パスポートの発行業務を行うアメリカ国務省当局は現状について言及。膨大な未処理の件数があると述べ、パスポートの発行までに最長18週間を要するとの見解を示しました。
国務省パスポート部門の幹部であるレイチェル・アーント氏は、「現在期限が有効なパスポートを所持していない方は今夏中に海外旅行ができなくなることも予想されます」とコメント。アメリカでは60ドルの追加費用を支払うことで優先的にパスポートの発行手続きが行われますが、その場合でも最長12週間ほどかかるとの見方を示しています。

同氏は現在の状況について、「ワクチンが普及したことにより海外旅行を希望する方のパスポート申請が急増しています。状況を鑑みてスタッフを増員し迅速な対応に努めます」と説明。テレワークで職務にあたるスタッフに出勤を要請し、体制を見直す姿勢を示しました。国務省のパスポート部門は新型コロナウイルスの感染対策により窓口を縮小していましたが、申請件数の増加を受け21か所の機関に150人を超えるスタッフを復帰させると発表。未処理となっている件数を減らし、申請から発行までにかかる時間を短縮するとしています。
なお、アメリカ政府および国務省はパスポートの性別欄を改正する方針を6月末に発表。男性・女性どちらにも該当しない市民に対応する必要があると述べ、新たな性別の選択肢が今後追加される見込みです。

参考元:Cable News Network
https://edition.cnn.com/2021/07/14/politics/state-department-passports-backlog/index.html