世界パスポートランキングで5年間首位を維持した日本が3位に アメリカは8位に後退

世界パスポートランキングで5年間首位を維持した日本が3位に アメリカは8位に後退

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イギリスのコンサルティング企業“ヘンリー&パートナーズ(H&P)社”は、2023年夏季の世界パスポートランキングを発表。過去5年間にわたり首位を維持してきた日本は3位に下落し、シンガポールが単独1位となりました。アメリカは前回の6位から8位に後退。イギリスは2ランク上昇し4位に入っています。今回のランキングは新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国制限の解除時期と渡航者数も考慮され、早期に規制緩和を施行したヨーロッパ諸国は再び上位にランクインしました。
同社はビザを取得せずに国外へ渡航可能な国の数を「パスポートの強さ」と定義し、半年に一度調査を実施しています。2023年1月に行った調査では日本とシンガポールが同率首位でしたが、今回はドイツ、イタリア、スペインの3か国が2位に浮上。3位は日本のほか、韓国、オーストリア、フィンランド、フランス、ルクセンブルク、スウェーデンの7か国がランクインしました。
ランキングはIATA(国際航空運送協会)のデータをもとに国連に加盟する193か国と台湾、マカオ、香港、コソボ、パレスチナ、バチカンを加えた199か国・地域を対象にパスポートのみで渡航可能な国の数を集計しています。

2023年7月にH&P社がまとめたパスポートランキングの1~10位は以下の通りです。
※( )は渡航可能な国・地域の数
1位:シンガポール (192)
2位:ドイツ、イタリア、スペイン (190)
3位:日本、オーストリア、フィンランド、フランス、韓国、スウェーデン (189)
4位:イギリス、デンマーク、アイルランド (188)
5位:ベルギー、チェコ、マルタ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、スイス (187)
6位:オーストラリア、ハンガリー、ポーランド (186)
7位:カナダ、ギリシャ (185)
8位:アメリカ、リトアニア (184)
9位:ラトビア、スロバキア、スロベニア (183)
10位:エストニア、アイスランド (182)

2006年に行ったビザを取得せずに渡航が可能な国・地域の平均は58でしたが、今回のランキングでは109と約2倍に増加。一方で上位と下位の格差は拡大傾向にあり、シリア(102位)は30か国、イラク(103位)は29、最下位(104位)のアフガニスタンは27にとどまっています。

参考元:Henley & PartnersCNBC