フィラデルフィアで100人以上の若者が略奪行為 アメリカ各地で同様の被害が発生

フィラデルフィアで100人以上の若者が略奪行為 アメリカ各地で同様の被害が発生

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ペンシルベニア州フィラデルフィア市街で26日夜、およそ100人の若者たちが店舗に押し入り商品を略奪する事件が発生。iPhoneやMacを販売するAppleの直営店やショッピングセンターなどが被害に遭い、多くの店舗が閉鎖するなど地域の治安が懸念されています。警察はこれまでに少なくとも52人を逮捕し、防犯カメラの映像を解析してさらに捜査を進める方針です。
事件現場はフィラデルフィア中心部のセンターシティで、午後8時頃フードや覆面で顔を隠した若者らがアップルストアや衣料品店を襲撃。大量の商品をビニール袋に入れて逃走し、窓ガラスや陳列棚が壊されるなどの被害も報告されています。地元警察は略奪に関わった10人余りを逮捕した後に会見を開き、「組織的な犯罪集団が襲撃の機会をうかがっていました。街と店舗を破壊した行為は言語道断で、絶対に許せません」と強い口調で容疑者を非難。8月には同地区で黒人男性を射殺した警官に抗議するデモが行われましたが、「今回の略奪行為とは無関係」と断定しています。警察は目撃者の証言やソーシャルメディアに投稿された動画を手掛かりに、逃走した複数の容疑者を特定。袋詰めされて路上に落ちていた大量のiPhoneとiPadを回収し、一斉に犯人を検挙しました。
また、23日にはフィラデルフィアにある2か所のネイルサロンも襲撃され、2,000ドル以上の現金が奪われる強盗事件が発生。最初の事件は午後4時20分に起こり、銃を持った若い男2人が発砲し1人の女性が死亡しました。午後7時33分には2軒目のネイルサロンへ男たちが押し入り、犯人の銃撃で女性スタッフが両脚を負傷。撃たれた女性は重傷を負いましたが、命に別状はありません。警察は同一犯とみて、今回の略奪事件で逮捕された容疑者らの余罪を徹底的に追及すると述べました。
アメリカでは北部や西部を中心に若者による集団での略奪事件が相次いでおり、大型スーパーが閉鎖に追い込まれるなど深刻な影響が出ています。大手小売チェーンの“ターゲット”も同様の被害に遭い、「組織的な略奪行為により安全が脅かされている」として一部店舗の閉鎖を発表。ニューヨーク市の1店舗とサンフランシスコの3店舗など、4州9店舗で営業を停止しました。

参考元:The Associated PressLeader-TelegramNBC10 Philadelphia