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現地時間21日の午前11時半ごろ、アーカンソー州フォーダイスの精肉店で銃撃事件が発生。これまでに4人の死亡が確認され少なくとも9人が負傷しました。犯人は州内に住むトラビス・ユージン・ポージー(44歳)で、警察が身柄を拘束し殺人罪など4件の容疑で起訴する見通しです。負傷者には2人の警察官も含まれていますが、命に別状はありません。犯人は傷の手当を受けたあと勾留施設へ移送され取り調べが行われますが、警察は凶悪性を鑑みて死刑になる公算が高いと説明しました。
アメリカのNPO法人GVA(ガン・バイオレンス・アーカイブ)では犯人を除き4人以上が死亡した事例を「銃乱射事件」と定義しており、今年に入りすでに234件を超えたと報告。昨年同時期のペースを上回り、過去最悪の件数を更新すると警告しています。
犯人は州内の自宅から自身が運転する車でフォーダイスの精肉店に到着し、駐車場でピストルを発砲。その後店内に侵入し、12ゲージの散弾銃を無差別に乱射しました。死亡した4人のうち1人は看護師のカリー・ウィームズさん(23歳)で、負傷者の介抱中に撃たれたと目撃者は証言。重症を負い病院で緊急手術を受けましたが、翌日に死亡が確認されました。他にもシャーリー・テイラーさん(62歳)、ロイ・スタージスさん(50歳)、エレン・シュラムさん(81歳)の3人が凶弾の犠牲となり、負傷した9人のうち数名は現在も病院で治療を受けています。
州都リトルロックからおよそ180キロ南にあるフォーダイスは、人口3,300人程度の静かな街です。事件の報告を受けたアーカンソー州のサンダース知事はX(旧ツイッター)に、「フォーダイスで悲劇的な銃撃事件が起こってしまった。非道で残念な出来事であり、銃による犯罪を決して許すことはできない」と投稿。犠牲者と家族に哀悼の意を表明しました。
これまでに犯人を除き、国内で10人以上が死亡した銃撃事件のワーストランキングは「アメリカ国内で多くの犠牲者を出した凶悪な銃乱射事件」をご確認ください。