「私は奇跡的に死を免れた」 トランプ前アメリカ大統領が銃撃の瞬間を語る

「私は奇跡的に死を免れた」 トランプ前アメリカ大統領が銃撃の瞬間を語る

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13日にペンシルベニア州での選挙演説中に銃撃されケガを負ったトランプ前大統領(78)は、15日より開かれた共和党の全国大会に出席。事件後はじめて公の場に姿を見せ、正式に党内の大統領候補に指名されました。副大統領候補にはオハイオ州のJ.D.バンス上院議員(39)が選出され、挙党体制で今後の選挙戦に臨みます。一方のバイデン大統領(81)は「共和党の一部議員は、現政権がトランプ氏の銃撃事件を引き起こしたと批判しているが間違った解釈だ」とコメント。自身と民主党の潔白を主張し、あらためて銃規制の必要性を呼びかけました。
15日にウィスコンシン州ミルウォーキーで行われた共和党の全国大会には、50州から選ばれた代議員2,429人のうち約2,300人が出席。トランプ氏は2,265票の圧倒的多数を獲得し、正式に党内指名候補となりました。同氏は負傷した右耳に白いガーゼを付けて会場に到着。入場時には「USA!トランプ!」と大きな掛け声が鳴り響き、観衆に手を振って団結を呼びかけました。この日は演説を行わず会場を後にしましたが、全国大会の最終日となる18日に指名受諾会見を行う予定です。同日はこれまでのシナリオとは異なる発言が予想され、陣営側は銃撃事件を踏まえて全米の関心を一気に惹きつける狙いがあるとアナリストらは指摘。トランプ氏は14日に行われたインタビューで「私は奇跡的に死を免れた瞬間、聴衆と全世界に無事を知らせるため拳を突き上げた。警護隊に担がれる姿は想像せず、自らの足で歩く手段を選んだ」と力強い口調で述べました。

「武力ではなく投票で将来を決めるべき」 バイデン大統領が国民に演説

こうした中、バイデン大統領は14日にホワイトハウスの執務室“オーバル・オフィス”でテレビ演説を開催。トランプ氏の銃撃事件に触れ、「私たちは隣人であり友人で敵同士ではない。一部の過激な市民は政治への熱を冷まし、冷静に状況を見守るべきだ」と指摘。意見や思想の違いを武力で争うのではなく、話し合いや投票でアメリカの将来を決めるべきと国民に訴えました。
バイデン氏が執務室からテレビ演説を行った事例はイスラム組織ハマスがイスラエルを襲撃した昨年10月以来で、過去3度目となります。

参考元:BBC NEWSCable News NetworkThe Associated Press