ハリス候補 アメリカの経済対策や銃規制をめぐりトランプ氏との違いを強調

ハリス候補 アメリカの経済対策や銃規制をめぐりトランプ氏との違いを強調

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民主党のハリス副大統領は25日、AFT(アメリカ教員連盟)の会合に出席し労働者階級の権利向上と銃規制の強化を提言。頻発する学校や公共施設での銃乱射事件に触れ、規制に消極的な共和党(野党)を批判しました。演説では共和党の大統領候補であるトランプ氏との違いを示し、「銃が必要のない安全な社会を築くべき」と強調。アメリカの未来のために全力を尽くして戦うと述べ、トランプ氏との激戦に臨む方針です。AFTはハリス氏への支持を表明し、中間層(労働階級)の生活向上について取り組む姿勢を高く評価しています。また、ハリス陣営は25日に初の動画広告を公開。人気歌手ビヨンセの楽曲「フリーダム」を使用し、動画共有アプリ”Tik ToK”のフォロワー数は開設から数時間で50万人を越えました。
一方のトランプ氏は自身のSNS“Truth Social”を更新し、「国民はマルクス主義の大統領を迎える準備はできていない。急進左派のハリス氏をアメリカのリーダーにすべきではない」と主張。ハリス氏の政策を痛烈に批判しました。こうした中、民主党政権を中心とする40人以上の元司法省高官らがハリス氏への支持を表明。リンチ元司法長官は書簡で「トランプ前大統領はアメリカや同盟各国のほか、民主主義の未来に重大なリスクをもたらしてきた。度重なる司法を無視した行動は大統領として失格である」と非難しています。

支持率はトランプ氏が数ポイント差でリード ハリス氏の追い上げに注目

エマーソン大学(マサチューセッツ州)とアメリカの議会専門紙「ザ・ヒル」は25日、大統領選挙に関する最新の世論調査を発表。両候補の支持率は拮抗しており、数ポイント差でトランプ氏が優勢となっています。
激戦が予想される5州での支持率は以下の通りです。(現地時間7月25日時点)

アリゾナ州 トランプ氏49%:ハリス氏44%
ジョージア州 トランプ氏48%:ハリス氏46%
ミシガン州 トランプ氏46%:ハリス氏45%
ペンシルベニア州 トランプ氏48%:ハリス氏46%
ウィスコンシン州 トランプ氏47%:ハリス氏47%

調査は1,000人以上を対象に22~23日に行われ、5州におけるハリス氏の支持率は過去のバイデン氏を上回っています。また、ニューヨーク・タイムズとシエナ大学(ニューヨーク州)も、25日に大統領選挙に関する調査結果を発表。5州での支持率はいずれもトランプ氏が優勢ですが、差の平均はわずか2ポイントでハリス氏の急激な追い上げが注目を集めています。

参考元:REUTERS (7/26)REUTERS (7/27)