「ハリス氏はインド系から黒人に」 トランプ氏の発言がアメリカで波紋

「ハリス氏はインド系から黒人に」 トランプ氏の発言がアメリカで波紋

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トランプ前大統領は7月31日、シカゴで開催された全米黒人ジャーナリスト協会の会合に出席。記者の質問に答える形で「ハリス氏はこれまでインド人と表明していたが、今は黒人をアピールしている。大統領選を前にインド人から黒人に変身したようだ」と述べ全米で物議を醸しています。さらに、「今は黒人として見られて彼女は満足しているだろう」と持論を展開。「私はリンカーン大統領以来、黒人にとって最高の大統領だった」と主張しましたが、記者とのやりとりに不満気な態度をとり続け途中で退席しました。トランプ氏は会合のあと、「ハリス氏は出自を明らかにすべきだ」とSNSに投稿。ハリス氏の急速な追い上げが迫るなか黒人票を意識してイベントに参加しましたが、多くの市民はトランプ氏の発言を批判的に捉えています。
これに対しハリス副大統領はヒューストンで開かれた集会で、「対立をあおり無礼に振る舞うのが彼のやり方だ。国民の分断を招く差別的な発言であり、非常に憤慨している」と激しく批判。「ジャマイカ出身の父とインド系の母を持つ自身への差別的な発言だ」として批判を強め、トランプ氏に対する反発の動きは黒人有権者にも広がると予測されます。
また、一連の発言を受けたホワイトハウスのジャンピエール報道官は「ハリス氏は黒人とアジア系にルーツを持ち、女性として初めてアメリカ副大統領に就任した優れた政治家である」と説明。これまでの功績を紹介し、バイデン大統領の意志を継いで大統領選に臨む姿勢を強調しました。
11月5日の大統領選挙まで残り100日を切り、両候補の舌戦はさらに激化。最新の世論調査ではハリス氏は黒人有権者の78%の支持を集める一方、トランプ氏は先週の23%から15%に低下し支持率の急落が続くと専門家らは予想しています。

参考元:The Associated PressUSA TODAYCable News Network