【アメリカ渡航の最新情報はこちら】
現地時間12月5日、カリフォルニア沖で地震が発生し北カリフォルニア沿岸と南オレゴンに津波警報が発令されました。震源地はカリフォルニア州ファーンデールで、最大震度マグニチュード7.0を観測。地震は震源地から435キロ離れたサンフランシスコでも発生し、住民は数秒間の揺れを感じたと語っています。
USGS(アメリカ地質調査所)は、「震源の深さは約10キロと浅く、マグニチュード2.5以上の余震が少なくとも39回発生した」と報告。現在、詳しい被害状況を調査しています。また、午後12時頃にアメリカ国立気象局は津波警報を解除しましたが、引き続き津波危険区域には入らないよう住民に勧告しました。
震源地に近いハンボルト郡では約1万世帯に停電が発生し、一部復旧しましたが現在も約1,000世帯で停電が続き現地電力会社が対応を行っています。ハンボルト郡保安官事務所は、「建物やインフラに壊滅的な被害はないが、いくつかの住宅が倒壊した」と報告しました。また、北カリフォルニアのバークレー市を含む一部の地域では、津波の恐れがあるため避難命令を発令。住民らは地震と津波に関する警報を何度も受け取ったと語り、多くの人々がパシフィックコーストホテルの海岸近くに避難しました。
カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサム氏は、地震について報告を受け州の当局らと会談。地震対応に必要な資源を確保するため緊急事態宣言に署名し、地震については「特に州北部の被害を懸念している」と説明しました。また、ホワイトハウス報道官のジェレミー・エドワーズ氏は、バイデン大統領も地震に関する報告を受けているとコメントし「FEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)はカリフォルニア州とオレゴン州及び地方当局と連絡を取っている」と述べました。
この地震による死者やけが人は報告されていませんが、USGSは住民に引き続き余震への警戒を呼びかけています。現在、地震による交通機関への影響は確認されていません。