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1月7日にカリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した山火事は、強風や乾燥などの気象条件も重なり急速に被害が拡大。9日正午の時点で鎮火率は0%、住宅を含む1,100棟以上もの建物が焼失し5名の死者が確認されました。最初に山火事が発生したパシフィック・パリセーズをはじめ、パサデナ近郊のイースト地区、ハースト地区、ウッドリー地区など多数の地域で火災が発生しています。ハリケーン並みの強風にあおられ現在も火の勢いは収まらず、10万人以上の住民に避難命令が出されました。
特に被害が大きい地域はサンタモニカとマリブの間に位置する高級住宅地パシフィック・パリセーズで、エミー賞受賞俳優のジェームズ・ウッズ氏はXに自宅周辺の火事の様子を伝える動画を投稿。そのほかにも、俳優のマーク・ハミル氏や女優のジェイミー・リー・カーティス氏など多くの有名人がSNSを通して自身の無事や火事の悲惨な状況を伝えています。
バイデン大統領は公務でカリフォルニア州を訪れていた8日に「大規模災害」を宣言し、サンタモニカの消防署で消火活動について説明を受けた際は「連邦政府として被災地を支援する」とコメント。9日から予定していたイタリア訪問を中止し、山火事への対応を優先する姿勢を示しました。
また、アメリカ国立気象局は「ロサンゼルスの一部の地域では10日まで強い風が吹き火災が拡大する可能性がある」と報告。カリフォルニア州では現在も他州からの協力を得ながら消火活動などの対応にあたっています。