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オハイオ川渓谷で発生した竜巻が次第に勢力を強め、16日夜にかけてミズーリ州に接近。アメリカ中西部と南部は暴風雨に見舞われ、17日時点で12州にわたり約45万9,000世帯が停電しました。特にケンタッキー州とミシガン州が甚大な被害を受け、合わせて25人が死亡したと地方当局が発表。また、バージニア州では激しい雷雨による死亡者も確認され、当局は死者数がさらに増加すると予想しています。
ケンタッキー州ではローレル郡に竜巻が上陸し、突風による被害は住宅や車にまで及び18人が死亡、10人が重体となりました。これらの致命的な被害を受け、アンディ・ベシア知事は非常事態宣言を発令。また、ローレル郡保安官事務所はSNS上で、「多数の行方不明者がいるため、被災地では引き続き救急隊が生存者の捜索を行っている」と述べています。一方、ミズーリ州ではセントルイス都市圏に多大な影響が出ているため、カーラ・スペンサー市長は記者会見で竜巻により7人の死亡と38人の負傷者が確認されたと発表。さらに5,000戸超の住宅が損壊し、被害拡大の恐れがあるため市全体に夜間外出禁止令を発令しました。
クリスティー・ノーム国土安全保障長官はミズーリ州、ケンタッキー州、イリノイ州の知事らと会談し、各州に連邦政府の資金援助を提供すると述べています。竜巻による被害は来週まで続く可能性があるため、アメリカ国立気象局は「南部テキサス州やニューヨーク州に雹や突風、複数の竜巻を伴う激しい雷雨が予想される」と警戒を呼び掛けました。
参考元:Reuters・CNN・FOX WEATHER