トランプ大統領、不法移民の強制送還を巡る抗議デモ鎮圧に州兵を派遣 米・ロサンゼルス

トランプ大統領、不法移民の強制送還を巡る抗議デモ鎮圧に州兵を派遣 米・ロサンゼルス

  • アメリカ
  • トランプ大統領
  • ロサンゼルス
  • 治安
  • 渡航情報
  • 移民

更新日 : 配信日 :

アメリカ渡航の最新情報はこちら:アメリカ入国制限と対象国の最新情報

トランプ政権は7日、カリフォルニア州知事の了承を得ずにロサンゼルスへ州兵2,000人の派遣を命じる大統領覚書に署名したことを発表。6日夜にアメリカ移民・税関捜査局(ICE)が不法移民の一斉摘発を実施したことにより起こった抗議デモを鎮圧が目的です。抗議デモは週末から日曜の夕方まで続き、パラマウント地区やダウンタウンでは一部のデモ参加者が自動車への放火に及ぶ事態に発展。さらにロサンゼルス中心部の主要道路である101号線フリーウェイを封鎖するも、ロサンゼルス市警が催涙ガスや閃光弾を用いて参加者たちを制圧しました。当局はダウンタウンを違法集会エリアと宣言しており、ロサンゼルス全域では既に約60人の参加者が逮捕されています。
当措置に対してカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事とロサンゼルスのキャレン・バス市長は「意図的に緊張を煽るもの」「州の主権を侵す違法な行為」と非難し、トランプ政権に命令の撤回を要請。また、ニューサム氏は州兵派遣めぐって「トランプ政権に対し訴訟を起こす予定だ」と述べました。通常、州兵の連邦政府の指揮下に置くには州知事の同意が必要ですが、了承を得ずに州兵が動員されたのは約60年ぶりの出来事となります。
外務省や在ロサンゼルス日本総領事館は、ダウンタウン・ロサンゼルス(DTLA)などデモが激化している地域には近寄らないよう注意喚起しました。現時点で日本発ロサンゼルス行きのフライトは運航停止や遅延はしていませんが、渡航前に最新情報を確認することが推奨されています。

参考元:ReutersCBSUSA Today