米カリフォルニア州北部で大規模火災 ゴールドラッシュ時代の歴史的な鉱山町が焼失

米カリフォルニア州北部で大規模火災 ゴールドラッシュ時代の歴史的な鉱山町が焼失

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カリフォルニア州北部のゴールドカントリーでは、9月2日に発生した落雷を原因とする山火事が深刻な被害をもたらしています。カリフォルニア州森林火災保護局は、「同地域で発生した落雷を伴う嵐により、約20か所で火災が発生し、およそ1万3,000エーカーが焼失した」と発表。国立気象局によると今回の火災はイーストベイ内陸部とセントラルバレーにかけての地域で、計4,800回もの落雷が観測された後に発生したとされています。特にシエラネバダ山脈の麓に位置する人口100人未満の村「チャイニーズ・キャンプ」では、数十軒の家屋が焼失し甚大な被害を受けています。火災は急速に燃え広がり複数の建物に危険が及んだため、トゥオルミ郡およびカラベラス郡の一部地域で強制避難命令が発令されました。火災による避難者数は不明ですが、現時点で死傷者は報告されていません。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は山火事の被害を深刻に捉え、「鎮火活動を支援するために連邦緊急事態管理庁(FEMA)から助成金を確保した」と声明を発表しています。
チャイニーズ・キャンプは、19世紀のゴールドラッシュ時代から残る歴史的な鉱山町の跡地として有名です。当時は駅馬車の停留所や鉱山キャンプへ物資を供給する拠点として栄え、現在はヨセミテ国立公園へ向かう途中の通過地点となっています。カリフォルニア州消防局によると、総勢600人以上の消防隊が鎮火活動を行っているものの、現在も多くの火災は依然として鎮火していない状況です。

参考元:AP NewsCBS NewsReuters