アメリカ入国・渡航時の必要書類について解説

アメリカ入国・渡航時の必要書類について解説

アメリカ入国・渡航時の必要書類について解説

ESTA申請に必要な書類について

ESTA(エスタ)を申請する際は、期限が有効なパスポートとクレジットカードが必要です。未成年者のESTA(エスタ)申請は、保護者ではなくご本人(未成年者)のパスポート情報を入力してください。申請者ご本人がクレジットカードを所持していない場合、ご家族や知人の承諾を得た上でご利用をお願いします。詳細は「ESTA申請に必要なもの」をご確認ください。

ビザ免除プログラム(VWP)について

ビザ免プログラム(VWP:Visa Waiver program)とは、アメリカ政府が定めた国・地域の市民のみ利用が認められるビザ免除制度です。現在42か国の市民が対象となり、該当する方は以下の要件をすべて満たすことでビザを取得せずに最長90日の米国滞在が認められます。

  • ESTA(エスタ)の申請を行い、「渡航認証許可」を取得済みの方
  • 渡航目的が米国内での観光、出張などの短期ビジネス、乗り継ぎ(トランジット)のいずれかに該当する方
  • 往復の航空券か乗船券、または次の目的地までのチケットを所有済みの方
    (eチケットを利用の際は、旅行日程が記載された書面の提示が求められます)

日本を含むVWPの市民がビザを取得せずに渡米する場合、年齢を問わずESTA(エスタ)の申請が必要です。ESTA(エスタ)を管轄するCBP(アメリカ合衆国税関・国境警備局)では出発72時間前までの申請を強く推奨しています。詳細は「ビザ免除プログラム(VWP)とは」をご確認ください。

ビザ申請に必要な書類について

アメリカ滞在に必要なビザの種類は多岐にわたり、目的に応じて必要な書類や条件が異なります。ビザの種類を問わずオンライン申請フォーム“DS-160”の提出が必須となり、発給資格の基準を満たさなければなりません。また、ESTA(エスタ)を申請せずに渡米する方は非移民ビザの取得が求められ、一般的な観光や短期ビジネスを目的として90日以上の滞在を希望する際はBビザ(B1/B2)の取得が必要です。滞在期間が90日以内の場合でも、就労や留学を目的として渡航する方は条件に沿ったビザの取得が求められます。ビザはESTA(エスタ)と制度が異なり、申請から取得までに少なくとも1か月以上かかることが予想されます。詳しくは「アメリカビザ(非移民ビザ申請)の種類・申請方法」をご確認の上、アメリカ大使館または総領事館にて早めに手続きを行いましょう。

アメリカ入国時に必要な手続きと流れ

これまでアメリカ入国時に必須としていたワクチン接種証明書の提示は、2023年5月11日を以て撤廃されました。PCR検査による新型コロナウイルス陰性証明書の提示は不要となり、ワクチン接種の有無を問わずアメリカへの入国が可能です。全ての渡航者は空港到着後に入国審査が義務付けられているため、係員や標識の案内に従い検査場へ移動しましょう。検査場では指定された列に並び、入国審査官にパスポートを提示してください。渡航目的と滞在日数は英語での回答が求められ、指紋の採取と顔写真の撮影を以て入国審査は完了となります。また、一部の空港ではAPC(自動入国審査端末)による入国審査が可能です。アメリカ国内でAPCが利用可能な空港は「キオスク端末(APC)が使用可能な空港」をご確認ください。
入国審査を済ませた後、搭乗便名が表示されたターンテーブルへ移動し出発時に預けた荷物をピックアップします。アメリカ入国の際は税関申告が必須となるため、機内で配布される税関申告書(CBP Declaration Form 6059B)の必要事項を記入し係員へ提出してください。申告の対象物が無い方も、税関申告窓口への立ち寄りが求められます。ただし、APC(自動入国審査端末)を利用して入国審査手続を行う方は紙面での提出は必要ありません。詳細は「アメリカ入国に必要な準備について」をご確認ください。

アメリカ入国時の審査対策

アメリカの入国審査では、質疑応答をはじめ指紋採取と顔写真の撮影が行われます。審査時はパスポートなどの必要書類をすぐ提示できるように予め準備しておきましょう。下記では入国審査の対策を紹介します。

よく聞かれる質問や回答を事前に確認

入国審査では、アメリカでの滞在先、日数、目的などを質問されます。滞在目的によっては、滞在中に訪れる場所や同伴者について詳しく聞かれることがあるので注意が必要です。質疑はすべて英語で行われるため、スムーズに回答出来るよう事前に準備しておきましょう。

航空券、宿泊先の予約確認書を印刷して準備する

英語に自信がない方は航空券や宿泊先の予約確認書、イベントの予約チケットなどを事前に印刷し準備してください。上記の質問に加えて、関連するチケットなどの書類も準備しておくと慌てずに審査に対応できます。

質問に対して明確に回答する

入国目的や滞在日数などの質問に対して明確に回答することが重要です。観光目的で渡米する際は、宿泊先の住所や連絡先を事前に確認しておきましょう。質問が聞き取れなかった場合は必ず聞き返し、内容をしっかりと理解した上で回答してください。

虚偽の申告をしない

ESTAを利用する場合は、必ず条件に則った目的で渡米してください。申告した内容(入国目的、予定滞在期間など)を入国後に変更した際は、虚偽の申告とみなされる場合があります。再度アメリカへ入国する際に、入国拒否となる可能性があるため注意が必要です。

日本への帰国時に必要な手続きと流れ

アメリカから日本へ帰国・入国する方は、ワクチン接種の有無を問わず空港での抗原検査や自宅等での自己隔離は不要です。日本政府はこれまで“3回のワクチン接種証明”または“出国前72時間以内に行ったPCR検査による陰性証明書”の提示を求めていましたが、2023年4月28日を以て同措置は撤廃されました。現在は新たな防疫措置として、「感染症ゲノムサーベイランス」を施行しています。ゲノムサーベイランスとは、公衆衛生当局が脅威となる感染症の経路を特定し病原体の変異速度や変異状況を監視するシステムです。帰国・入国時に成田空港・羽田空港・中部国際空港・関西国際空港・福岡空港にて発熱が検知された渡航者は、任意による検査が求められます。
また、ファストトラック(検疫手続き)は2023年4月28日を以て終了しましたが、入国審査や税関申告などスムーズな帰国・入国手続きをサポートするシステム“Visit Japan Web”は引き続き利用可能です。同システムは海外から日本へ帰国・入国する際に必要な入国審査・税関申告など一連の手続きをウェブ上で行うサービスで、利用者は情報入力と到着時に二次元バーコード(通称QRコード)の提示が求められます。利用する際は“Visit Japan Web”の入力画面からアカウントを作成し、メールアドレスとパスワードを登録のうえ帰国便や連絡先などの必要情報を入力してください。
入国審査を済ませた方は、搭乗便名が表示されたターンテーブルへ移動しましょう。出発時に預けた荷物をピックアップし到着ロビーを通過した方は、全ての公共交通機関の利用が認められます。詳細は「アメリカから日本へ帰国・入国する際の注意点」をご確認ください。

entry ESTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします

更新日 : 2025/02/17