熱波の影響によりアメリカ各地で最高気温を更新 首都ワシントンは38度を観測

熱波の影響によりアメリカ各地で最高気温を更新 首都ワシントンは38度を観測

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アメリカでは猛烈な熱波の影響により各地で過去最高気温を観測するなど、記録的な暑さが続いています。南部のメキシコ湾周辺では熱帯低気圧が発達し、今年初の「トロピカル・ストーム」が発生。沿岸部を中心に激しい雨に見舞われる恐れがあり、気象局は市民や渡航者に警戒を呼びかけています。
首都ワシントンは22日に38度を観測し、8年ぶりに過去最高気温を更新。バウザー市長は危険な暑さと判断し、同日から来週まで緊急事態宣言を発令しました。
厳しい暑さの影響でカリフォルニア州では山火事が発生し、約2万エーカーの土地が延焼。現在も懸命な消火活動を行っていますが、州南部では火災と熱波の影響により最高気温が40度を超えています。
また、ニューメキシコ州でも山火事が発生し、これまでに少なくとも2人の死亡を確認。火災の被害はおよそ1,400戸に上り、一時8,000人以上の市民が避難しました。最も甚大な被害を受けたルイドソ市ではさらに死者の増加が予想され、警察犬を導入し行方不明者の捜索を行っています。また、サウスフォークとソルトでは2万4,000エーカーの土地が火災に見舞われ、地元消防局は完全な鎮火に相当な時間を要すると報告。現時点の鎮火率はわずか数%で、当局は周辺住民に対し1週間分の食料や飲料水を持参した上で安全な場所へ避難するよう要請しました。
NWS(アメリカ国立気象局)は週末から来週にかけてさらに気温が上がると予測し、23日は各地で記録的な暑さになると指摘。日中は広い範囲で35度を超え、大西洋沿岸の中部や南部では最高気温が43度以上になる恐れがあるとして熱中症への警戒を呼びかけています。
過去に各地で観測された最高気温と、23日に予想される最高気温は以下の通りです。

都市・観測地 過去最高気温(年度) 6/23の予想最高気温
ペンシルベニア アレンタウン 35度(1965) 34.5度
ペンシルベニア アボカ 34.5度(1965) 34度
ペンシルベニア フィラデルフィア 37度(2012) 36度
ペンシルベニア レディング 35.5度(1908) 35.5度
ネバダ エルコ 36度(1919) 36度
ネバダ ユリーカ 35度(2006) 34.5度
ニュージャージー ニューブランズウイック 36度(1988) 36度
ニュージャージー ニューアーク空港 36度(1965) 39度
ニュージャージー トレントン 36度(1894) 36度
ニューヨーク ポキプシー 34.5度(1965) 34度
ニューヨーク ラガーディア空港 35度(1965) 35.5度
ニューヨーク セントラルパーク 35.5度(1888) 35.5度
バージニア スターリング・ダレス空港 35.5度(1988) 37度
バージニア ワロップス島 35.5度(2010) 35度
バージニア ノーフォーク 37.2度(2015) 37.2度
ユタ ソルトレイクシティ 38.3度(2012) 38.3度
メリーランド ボルチモア 36度(2010) 37.2度
ノースカロライナ ブライソンシティ 32度(2022) 33度
ミシシッピ グリーンビル 37.2度(2022) 37.2度
首都ワシントン ナショナルモール 37度(1988) 37度

23日以降も日中は各地で猛烈な暑さとなる見込みですが、夜間は急激に冷える恐れがあります。渡航の際は現地の天気予報を確認し、体調管理に注意しましょう。
渡米の際に必要な持ち物は「アメリカ旅行に準備したいもの」をご確認ください。

参考元:Cable News Network