バイデン氏がアメリカ大統領選への意欲を表明 民主党内では撤退要求が拡大

バイデン氏がアメリカ大統領選への意欲を表明 民主党内では撤退要求が拡大

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バイデン大統領に対する撤退要求が強まる中、同氏はあらためて選挙戦を継続する意向を表明し民主党内で賛否が起こっています。大統領選からの撤退を求める民主党議員は37人を超え、今後もさらに増えると幹部は説明。バイデン氏は週明けの党内大会で選挙運動を続ける方針をあらためて表明するとみられ、判断の行方に関心が高まっています。
また、19日には新たに民主党の上院議員や下院議員およそ12人が撤退を求める立場を表明。上下両院あわせて260人を超える民主党議員のうち、バイデン氏に撤退を求める議員は約15%に上ります。新型コロナウイルスに感染し地元デラウェア州で自主隔離を続けているバイデン氏は19日付けで声明を発表し、「来週から選挙活動を再開することを楽しみにしている」と述べ支持者に回復の様子をアピールしました。主治医によるとバイデン氏の体調は安定しており、咳などの症状が続いているが発熱はないと説明。自宅で職務を継続し、週明けの検査で陰性と診断されたのち首都ワシントンに戻る予定です。
一方で党の重鎮であるペロシ元下院議長は、「バイデン大統領は選挙戦からの撤退も視野に入れており、我々の説得に応じる可能性がある」とコメント。この発言は15日のテレビ番組で放送され、事情を良く知る関係者は「バイデン氏はペロシ氏の見解にショックを受けている」と現在の状況を伝えました。長年の盟友として知られる2人の間に亀裂が入ったとする見方もあり、選挙戦からの撤退を求める動きは党内で分断を招くと予想されます。
こうした中、民主党のハインリック上院議員は19日の会見で「ペンシルベニア州での銃撃事件を機に勢いに乗るトランプ氏に勝てる候補者が必要だ」と主張。バイデン氏の資金獲得にも影響が出ていると指摘し、選挙戦からの撤退を求めています。

参考元:REUTERSCable News Network