ハリス氏が1週間で2億ドルの献金を獲得 アメリカでの支持率はトランプ氏と互角

ハリス氏が1週間で2億ドルの献金を獲得 アメリカでの支持率はトランプ氏と互角

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11月の大統領選挙で民主党の指名候補となるハリス副大統領(59)の陣営は28日、立候補を表明した21日から1週間足らずで2億ドル(約307億円)以上の献金を獲得したと発表。支持率や好感度においても共和党のトランプ前大統領(78)を猛追する勢いを見せ、互角の勝負を展開しています。
ハリス陣営は選挙活動の支援者として、新たに17万人の有権者がボランティアに登録したと報告。「前例のない草の根支援」と説明し、8月1日に行われる代議員でのオンライン指名投票前に党内代表候補を確実にしました。ハリス氏はバイデン大統領の選挙戦撤退に伴う出馬表明後、オバマ元大統領夫妻ら有力者の支持を獲得。米国ABCと民間調査会社イプソスが28日に発表した世論調査では民主党員の88%がハリス氏を「熱心に支持する」と回答し、トランプ氏に対する共和党員の支持率82%を上回りました。一方でアメリカの政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた両氏の支持率の差は1.7ポイントで、わずかにトランプ氏がリード。大統領選で激戦が予想される5州でも両氏の支持率は拮抗しており、ハリス氏の追い上げが焦点となります。

米国史上初の女性副大統領 カマラ・ハリス氏の経歴について

現在59歳のカマラ・ハリス氏の父親はジャマイカ、母親はインドにルーツを持つ2世としてカリフォルニア州で生まれ育ちました。カリフォルニア州の司法長官を務めたあと2017年に上院議員となり、2020年の大統領選挙で1期目ながら民主党の指名候補者争いに挑戦。しかし支持層の拡大に伸び悩み、候補選から撤退を余儀なくされました。その後はバイデン氏への支持を表明し、同政権で閣僚に昇格。アメリカ史上初となる黒人女性の副大統領として、民主党および国内の無党派層から支持を得ています。
ハリス氏は多様性を重視する現政権の象徴であり、若年層や黒人層の取り込みを後押しする役割を担っているとバイデン大統領は評価。一方で移民政策を任されましたが5か月にわたりメキシコ国境の現場に足を運ぶことはなく、目立った実績はないと共和党支持者から厳しい批判を受けています。
また、28日に発表されたハリス氏の好感度は43%に上り、トランプ氏の36%に7ポイントの差を付けてリード。特に無党派層での好感度は44%と前週から10ポイント近く上昇し、トランプ氏の27%に大きな差を付けて支持者の獲得に成功しています。

参考元:The Associated PressCBS NEWSCable News Network