【アメリカ渡航の最新情報はこちら】
11月の大統領選挙に向けて民主党の指名候補に決定したハリス氏は、自身の側近となる副大統領について言及。現在6人を候補に挙げており、最終選考を経て6日までに決定する意向を示しました。バイデン大統領が選挙戦から撤退し民主党は1日から代議員によるオンライン投票を行っていますが、5日の締め切りを前にハリス氏が指名に必要な過半数票を獲得。正式に民主党の指名候補となり、19~22日にシカゴで開催される党の全国大会で指名受諾演説を行う予定です。
ハリス氏はランニング・メイト(伴走者)と呼ばれる副大統領候補を6人まで絞り、1日から5日にかけて最終的な面談を実施。候補には以下の6人が選出され、現在も慎重な協議が行われています。
マーク・ケリー氏(アリゾナ州上院議員)
ティム・ウォルツ氏(現ミネソタ州知事)
アンディ・ベシア氏(現ケンタッキー州知事)
ピート・ブティジェッジ氏(現運輸長官)
J・B・プリツカー氏(現イリノイ州知事)
ハリス氏は6日にペンシルベニア州で選挙集会を開催し、パートナーとなる副大統領候補を発表する予定です。
「民主党こそ民主主義への脅威」 トランプ陣営がハリス氏の政策を批判
民主党の大統領候補にハリス副大統領が指名された報告を受け、対するトランプ陣営は2日に声明を発表。「民主党はまるで共産主義のようなやり方で前候補者のバイデン氏を退陣させ、唐突な手段でハリス氏に権力を与えた。民主党の本質こそが民主主義への脅威だ」と述べました。トランプ氏も同調し、「予備選挙を行わず代議員投票のみでハリス氏を指名した件は民主主義に反する」と激しく批判。両候補の支持率は拮抗していますが、7月31日に開催された全米黒人ジャーナリスト協会での発言を機にトランプ氏の求心力は急速に低下しました。黒人有権者からの支持率が失速し、ペンシルベニアやアリゾナなど激戦が予想される州では数ポイント差でハリス氏がリードしています。