アメリカ南部で猛吹雪により少なくとも12人が死亡 ジョージア州を中心に10万戸超が停電

アメリカ南部で猛吹雪により少なくとも12人が死亡 ジョージア州を中心に10万戸超が停電

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アメリカ南部のメキシコ湾岸が記録的な寒波に見舞われ、テキサス州ザバラ郡の国道57号線沿いで21日に衝突事故が発生。路面凍結が原因で複数の車両が衝突し、少なくとも12人が死亡したと同州の公安局が発表しました。また、凍傷により同州オースティンでは2人、アラバマ州とジョージア州では風邪による死亡者も確認されています。
国立気象局によると、22日に寒波の影響でフロリダ州北部、ジョージア州南部、サウスカロライナ州南東部の一部でみぞれや凍雨を伴った10センチの積雪が発生。当局は「記録的な積雪と道路除雪用の機材不足から、数日間に渡り交通機関に影響する可能性がある」と語り、南部全体に天候注意報を発令しています。約2,000万人の市民に対しては、凍傷や低体温症、車での移動の危険性について警告しました。
東部ジョージア州とフロリダ州周辺では、10万戸超の住宅と事業所で停電が発生。多くの学校や地方自治体の事務所は閉館を余儀なくされ、地元の天然ガス会社では電力供給の問題により21日から輸出工場が閉鎖しています。
前例のない降雪は多くの航空会社にも影響を及ぼし、アラバマ州、テキサス州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、フロリダ州の空港では22日夜から23日早朝にかけて一時閉鎖。ミシシッピ州のガルフポート・ビロクシ国際空港では、状況が改善するまでターミナルと滑走路を閉鎖しています。ジャンクソンビル国際空港は22日正午から運行を再開しましたが、タラハシー国際空港、モービル地域空港、モービル国際空港は翌日正午まで閉鎖の予定です。
さらに米国内の南東部を中心に1,600便以上のフライトが欠航し、1,765便が遅延。デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空、ジェットブルー航空、サウスウエスト航空、スピリット航空、フロンティア航空では渡航免除を発表しました。南東部へのフライト便の変更手数料を免除し、再度予約できるよう措置を講じています。航空会社によって免除の内容は異なりますが、1月25日から26日までのフライトを再度予約することが可能です。

参考元:ReutersBBCFOXWEATHERCNN