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アメリカ南部テキサス州で7月4日に発生した大規模な洪水による死者数が80人に上り、依然として40人以上の行方不明者が出ています。カー群やトラビス郡を中心に最大10インチ(約25センチメートル)の豪雨に見舞われ、グアダルーペ川では45分間で水位が26フィート(約8メートル)急上昇し氾濫しました。川沿いの住宅地では家屋が濁流に流され、車両や木々が瓦礫と化すなど各地で甚大な被害が発生しています。特にカー群の女子サマーキャンプ「Camp Mystic」では深刻な被害が出ており、子供10人とカウンセラー1人が洪水に巻き込まれたまま現在も行方が分かっていません。現地の保護者達は救助活動の進展を祈りながら、キャンプ場周辺で捜索を続けています。
今回の大洪水は夜間に豪雨が発生したことで住民が避難する間もなく川が氾濫し、多くの人々が家の中や車の中に取り残されました。テキサス州知事のグレッグ・アポット氏はカー群を含む被災地域に非常事態宣言を発令し、「当局は被害者全員を救助できるまで徹底的に捜索を続ける」と述べています。また、トランプ大統領は犠牲者に哀悼の意を表し、11日に現地を視察する意向を示しました。現在、州兵や救助隊、消防局、ドローン部隊を含む総勢800人以上が現場で救助活動を展開し、少なくとも850人が救助されています。