【2025年最新】アメリカ入国・出張に必要なもの9選

【2025年最新】アメリカ入国・出張に必要なもの9選

【2025年最新】アメリカ入国・出張に必要なもの9選

「アメリカ入国」に必要なもの

アメリカへの旅行や出張の際は、電子渡航認証ESTA(エスタ)の申請が必要です。ただし、アメリカでの滞在期間が90日を超える場合や、現地で報酬を得るなどのビジネス目的として渡航される方はESTAの対象となりません。該当する方は、渡航目的に合わせたビザの取得をご検討ください。
また、渡航目的を問わずアメリカ入国の際は以下2点が必須となります。

パスポート

渡航前に必ずパスポートの有効期限を確認しましょう。アメリカからの帰国予定日まで期限が有効であれば入国は認められますが、パスポートの有効期限日を以てESTAも失効となるため注意が必要です。日本国籍のパスポート所有者は、ビザを取得せずに193か国への渡航が認められています。詳細は「パスポートランキング 日本は世界2位【2025年最新】」をご確認ください。

ESTAまたはビザ(査証)

90日以内のアメリカ旅行や出張の際は、渡航前にESTAの申請が必須となります。出発までにESTAを取得していない方は、航空機への搭乗が認められないため期日に余裕をもって申請を済ませましょう。
また、アメリカで90日以上の滞在を予定している方や、現地での就労・留学を希望する方はESTA申請の対象外のためビザの取得が必要です。渡航に際してビザ取得が相応しいケースの詳細は、「ESTA(エスタ)とビザの違いについて」をご確認ください。

「アメリカ出張」に必要なもの

アメリカ出張は観光旅行とは異なるため、ビジネスシーンで求められる持ち物が必要です。初めてアメリカへ出張される方は、以下の7点を用意し早めに準備や手続きを行いましょう。

海外旅行保険

思わぬトラブルに遭遇する事態に備えて、海外旅行専用保険への加入をお勧めします。アメリカへ出張する際は事前に補償制度を確認し、内容に不備がないか必ず確認しましょう。
また、クレジットカードには海外でのトラブルを補償する保険制度を備えています。保証基準はカードにより異なるため、事前に所有されているクレジットカード会社にてご確認ください。

TSAロック付きのトランク

アメリカ出張で使用するトランクは、「TSAロック付き」の仕様をお勧めします。TSAロックとは、米国内の運輸局や航空会社が認可した厳重な施錠方式です。TSAロック付きのトランクは頑丈で機密性が高いため、アメリカへの渡航に適した仕様と言えるでしょう。セキュリティチェックの際は施錠した状態にて荷物の預け入れが可能で、特殊な開錠設定により開閉するためトランクの破損を回避できます。
アメリカ移民局は違法薬物などの取り締まりを強化し抜き打ちで荷物検査を行っていますが、その際に破壊されたトランクは海外旅行保険の補償対象外となります。貴重品や大事な資料は手荷物として機内へ持ち込みましょう。

クレジットカード

アメリカでは現金以外での支払いが主流のため、渡航の際はクレジットカードの所持をお勧めします。店舗や施設により現金や電子マネーが使用できない場合もあるため、複数枚のクレジットカードを用意しておくと安心です。

ホテルの予約確認書

事前にオンラインでホテルを予約した方は、予約完了を証明するファイルや画面をスマートフォンに保存しておきましょう。旅行会社のツアーに参加される方は、宿泊先のホテルの住所や電話番号などを予め確認し手帳などに控えてください。

名刺・ビジネス書類

出張の際はビジネスシーンで必要となる書類のほか、ご自身の連絡先が記載された名刺を用意しましょう。アメリカでは初対面の方に対し、握手と挨拶を交わして敬意や歓迎の意を示します。日本と比べて名刺はそれほど重視されていませんが、交換する際はキャッチーな言葉を付け加えると相手の印象に残るでしょう。

ポケットWi-Fi

アメリカ出張の際は、手軽にレンタルできるポケットWi-Fiを用意しましょう。日本国内の国際空港にて申し込みは可能ですが、接続トラブル回避のため事前のレンタルをお勧めします。受け取り方法は出発する空港内に設置されている各社カウンターのほか、宅配にて自宅や会社での受領も可能です。アメリカではフリーWi-Fiが浸透していますが、セキュリティの脆弱さが指摘されています。出張の際は大事な情報の流出を防ぐためにも、安全性が高いポケットWi-Fiの利用がお勧めです。
また、格安SIMは接続設定が英語のため、初めて使用する際は手続きに一定の時間が必要となります。

常備薬

出張の際は複数の常備薬を携帯すると安心です。アメリカでも市販薬の購入は可能ですが、同じ薬でも薬事法により有効成分や含有量が異なる場合があります。特に頭痛薬の有効成分は日本で流通している用量の2倍にあたるため、過剰摂取に注意が必要です。また、絆創膏や爪切りのほか、耳かきも重宝します。現地で絆創膏が必要の際はplaster(プラスター)またはBandage(バンデージ)と伝え、適したサイズをお求めください。

アメリカでの入国審査と乗り継ぎの流れ

アメリカの国際空港では、到着した渡航者に対し厳格な入国審査を行っています。機内を降りる際は手荷物の忘れ物に注意し、空港スタッフの案内に従って順路を進みましょう。
また、国内便へ乗り継ぐ際は、搭乗する航空会社のカウンターでチェックインを行う必要があります。
アメリカの入国審査と、国内便への乗り継ぎ方について詳しく解説します。

1. 入国審査場へ移動

機内を降りたら空港内の案内に従って進み、入国審査場へ移動します。国外からの渡航者とアメリカ市民では入国審査の窓口が異なるため、日本国籍の方は“Foreign Passport(外国旅券)”に並びましょう。“American Citizen”と表示された窓口は、アメリカ市民が対象です。

2. 必要書類を用意

“Foreign Passport”の窓口へ移動し、入国審査官から“Next”と呼ばれるまで列に並び待機してください。以下の必要書類が速やかに提示できるよう、待機中に準備しましょう。

  • パスポート
  • ESTA承認番号またはビザ
  • 航空券の控えと滞在先の住所情報
  • 税関申告書(必要な場合のみ)

審査では滞在期間や入国目的などの確認が行われます。出張後は速やかに帰国の意思がある旨を伝え、審査官の要求に応じて滞在先の住所情報を提示しましょう。

3. 入国審査

入国審査レーンに並び、順番が来たら入国審査官にパスポートと必要書類を提出しましょう。
審査官から目的・滞在先・滞在期間などの質問があるため、正確に答えてください。
また、アメリカの国際空港では2021年より、“簡易到着プログラム”(Simplified Arrival Program)と呼ばれる生体認証プロセスが導入されました。2016年2月から稼働している自動入国審査端末“キオスク”(APC)に代わり、入国審査の簡易化が進んでいます。詳細はこちらをご確認ください。

4. 入国審査での質問

入国審査官は渡航者に対し、目的や滞在期間などについて英語で質問を行います。入国審査時の一般的な質問は以下の通りです。

  1. What is the purpose of your trip?
    「旅行の目的は?」という質問です。出張の場合は“Business trip”と答えましょう。
  2. How long are you staying?
    「どのくらい滞在しますか?」という質問です。おおむねの予定ではなく、帰国日を確認して正確に答えましょう。
  3. Where are you going to be staying?
    「どこに滞在しますか?」という質問です。事前に控えた宿泊先の情報やスマートフォンの画面を確認した上で、慎重にお答えください。

5. 指紋の採取

入国審査に関する回答を済ませた方は、指紋採取と顔写真の撮影を行います。審査官より“Finger print”(指紋)と案内された後、指定の機器に全ての指を置いてください。採取した指紋は入国審査以外の目的に使用されることはありません。

6. 顔写真の撮影

指紋採取の後はカメラで顔写真の撮影が行われます。撮影の前に眼鏡や帽子を外しておきましょう。入国審査官から受け取ったパスポートには、米国滞在を許可するスタンプが捺印されています。“Thank you”(ありがとう)と声をかけて審査場を後にしてください。

7. 預けた荷物を受け取る

入国審査を済ませた方は、手荷物受取所へ移動しましょう。搭乗した便名が表示されたターンテーブルの前で待機し、預けた荷物をピックアップしてください。

8. 税関審査

税関審査が必要な方は、U.S. Customエリアにて申告書を提出します。抜き打ちで審査官が荷物をチェックする場合があるため、規則に従って正しい申告を行いましょう。

9. 国内線への乗り継ぎ

税関審査を終えたら、国内線の乗り継ぎ手続きを行います。国際線の到着エリア付近に国内線カウンターがあるため、荷物を預けましょう。事前に国内線の搭乗券を用意していない方は、各航空会社のカウンターにて購入手続きを行ってください。手荷物検査とボディチェックを受けた後、指定の国内線に搭乗しましょう。

アメリカでのビジネスと出張に関するまとめ

アメリカへ出張や旅行をする際は、渡航前にESTAまたはビザの取得が必要です。いずれも取得していない方は航空機への搭乗が認められないため、出張が決まった段階で早めに申請手続きを行いましょう。
ESTAを取得した方は90日以内のアメリカ滞在が可能ですが、現地で報酬を得る就労は認められません。90日以上の滞在や現地での就労・留学を希望する方は、米国政府が定めるビザを取得した上で渡航の計画を立てましょう。
ビザの取得には様々な書類の用意が必要となり、領事官との面接が必須です。申請から発給までには2~3か月かかる事が予想されるため、ビザを取得して出張する方は早めに準備を行いましょう。また、ビザは渡米目的により様々な種類があり、取得の条件や滞在が認められる期間が異なります。短期ビジネスを目的として渡航する場合はB1ビザ、観光等を目的として90日以上の滞在を希望する場合はB2ビザを取得しましょう。

ESTAとビザの違いに関する詳細はこちらをご確認ください。
entry ESTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします

更新日 : 2025/02/28