グローバル・エントリー・プログラム(Global Entry Program)とは?日本人もできる?
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米国が勧めるグローバル・エントリー・プログラム(Global Entry Program)とは?
グローバル・エントリー・プログラム(通称GE)とは、米国CBP(税関・国境警備局)が開発した事前入国審査プログラムのひとつです。2024年より、日本国籍者も登録対象となりました。
米国市民や永住権保持者のほか、以下の国・地域の方が対象となります。(2024年12月現在)
- 日本
- 韓国
- アルゼンチン
- バーレーン
- ブラジル
- コロンビア
- ドミニカ共和国
- クロアチア
- ドイツ
- インド
- メキシコ
- オランダ
- パナマ
- シンガポール
- スイス
- 台湾
- イギリス
- オーストラリア
- ニュージーランド
- アラブ首長国連邦
- カナダ (※)
※NEXUSプログラム メンバーシップを通じて Global Entry の特典を受けることができます
米国への入国手続きが簡素化され迅速に
グローバル・エントリー・プログラム(GE)導入の目的は、アメリカへの入国手続きの迅速化です。米国入国のプロセスは他国と比較すると時間がかかるため、到着した空港にて入国審査のため長蛇の列に並ぶことも少なくありません。グローバル・エントリー・プログラム(GE)で事前に承認を得た渡航者は、空港到着後に専用レーンでの手続きが可能です。キオスク端末でパスポートをスキャンし、指紋採取や顔写真撮影などを終えると入国審査が完了するためスムーズに入国できます。また、グローバル・エントリー・プログラムを取得した方はTSA Pre✔®が利用でき、保安検査が簡略化されます。同制度は米国CBP(税関・国境警備局)が推奨する制度のひとつとして運用され、他にNEXUS、SENTRI、FASTなどのTRUSTED TRAVELERプログラムがあります。
グローバル・エントリー・プログラムのメンバー登録について
グローバル・エントリー・プログラム(GE)を利用する際は、事前にメンバー登録を行う必要があります。申請料は120ドルで、有効期限は登録日から5年間です。登録後は指定空港内の専用カウンターにて、CBP(米国税関・国境取締局)職員との面接が行われます。日本国籍の方の申請手順は以下の通りです。
① | Trusted Traveler Programsのウェブサイトにてアカウントを作成し、必要事項を入力した後に申請料金120ドルを支払います。 支払い後の払い戻しはできませんのでご注意ください。 |
② |
下記の住所宛に戸籍謄本を送付してください。 〒108-8255 東京都港区港南5-5-30 東京入国管理局 審査管理部(GEP担当) |
③ | CBP(アメリカ合衆国税関・国境警備局)より、審査結果と面接に関する通知が届きます。 |
④ |
予約日時に空港内の専用カウンターにて面接が行われます。 当日は身分証明書の提示が必要となるため、期限が有効なパスポートと運転免許証等を持参してください。 |
グローバル・エントリー・プログラムの申請対象者
2023年より、日本国籍者もグローバル・エントリー・プログラムの対象となりました。現時点における申請対象者は以下の通りです。
- 米国に居住する14歳以上の米国市民、米国国籍保有者、米国永住者
- NEXUSに登録済みの方
- SENTRIに登録済みの方
- 以下の国籍の方
※NEXUSプログラム メンバーシップを通じて Global Entry の特典を受けることができます
グローバル・エントリー・プログラムの利用が可能な空港 -キオスク設置空港-
グローバル・エントリー・プログラムは下記の主要空港にて、キオスク(入国審査を行う自動端末)を利用できます。ただし、「*」の空港にはグローバル・エントリー・プログラムの専用カウンターの設置がないためご注意ください。(2024年12月現在)
- アブダビ国際空港(AUH)* アラブ首長国連邦
- アルバ ・ベアトリクス女王国際空港(AUA)* オランダ領アルバ
- テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港(ANC)
- インディアナポリス国際空港(IND)*
- ウィニペグ・ジェームス・アームストロング・リチャードソン国際空港(YWG)* カナダ
- エドモントン国際空港(YEG) カナダ
- オースティン・バーグストロム国際空港(AUS)
- オーランド・サンフォード国際空港(SFB)
- オーランド・メルボルン国際空港(MLB)*
- オーランド国際空港(MCO)
- オタワ・マクドナルド・カルティエ国際空港(YOW)* カナダ
- ポートランド国際空港(PDX)
- ジョン・ウェイン空港(SNA)*
- オンタリオ国際空港(ONT)* カナダ
- オークランド国際空港(OAK)*
- ノーマン・Y・ミネタ・サンノゼ国際空港(SJC)*
- カルガリー国際空港(YYC)* カナダ
- カンザスシティ国際空港(MCI)
- グアム国際空港(GUM) グアム
- グランドバハマ国際空港(FPO)* バハマ
- クリーブランド・ホプキンス国際空港(CLE)
- サイパン国際空港(SPN)* 北マリアナ
- サウスウェスト・フロリダ国際空港(RSW)*
- サウスベンド国際空港(SBN)*
- サクラメント国際空港(SMF)*
- サンアントニオ国際空港(SAT)
- サンディエゴ国際空港(SAN)*
- サンファン・ルイス・ムニョス・マリン国際空港(SJU) プエルトリコ
- サンフランシスコ国際空港(SFO)
- シアトル・タコマ国際空港(SEA)
- シカゴ・オヘア国際空港(ORD)
- シカゴ・ミッドウェイ国際空港(MDW)*
- シャーロット・ダグラス国際空港(CLT)
- シャノン空港(SNN)* アイルランド
- シンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港(CVG)
- セントピーターズバーグ・クリアウォーター国際空港(PIE)*
- ソルトレイクシティ国際空港(SLC)
- ダブリン空港(DUB)* アイルランド
- ダラス・フォートワース国際空港(DFW)
- タンパ国際空港(TPA)
- チャールストン国際空港(CHS)*
- デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港(DTW)
- デンバー国際空港(DEN)
- トレド・エクスプレス空港(TOL)*
- トロント・ピアソン国際空港(YYZ)* カナダ
- ナッシュビル国際空港(BNA)
- リンデン・ピンドリング国際空港(NAS)* バハマ
- ニューアーク・リバティー国際空港(EWR)
- ルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港(MSY)
- ニューヨーク・スチュワート国際空港(SWF)*
- ニューヨーク・ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)
- ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港(ATL)
- ハートフォード・ブラッドリー国際空港(BDL)
- バーリントン国際空港(BTV)*
- バミューダ国際空港(BDA)*
- ハリファックス・スタンフィールド国際空港(YHZ)* カナダ
- バンクーバー国際空港(YVR)* カナダ
- ピッツバーグ国際空港(PIT)
- ウィリアム・P・ホビー空港(HOU)
- ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港(IAH)
- フィラデルフィア国際空港(PHL)
- フェアバンクス国際空港(FAI)
- フェニックス・スカイハーバー国際空港(PHX)
- フォートローダーデール・ハリウッド国際空港(FLL)
- プロビデンス・ TFグリーン空港(PVD)
- ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港(BOS)
- ダニエル・K・イノウエ国際空港(HNL)
- ボルチモア・ワシントン国際空港(BWI)
- マイアミ国際空港(MIA)
- ミネアポリス・セントポール国際空港(MSP)
- ミルウォーキー・ミッチェル国際空港(MKE)
- モントリオール・ピエールエリオットトルドー国際空港(YUL)* カナダ
- ハリー・リード国際空港(LAS)
- セントルイス・ランバート国際空港(STL)
- ローリー・ダーラム国際空港(RDU)*
- ロサンゼルス国際空港(LAX)
- ワシントン・ダレス国際空港(IAD)
グローバル・エントリー・プログラムのメリット
① | グローバル・エントリー・プログラムによる事前審査で、到着空港にてスムーズな入国手続きが可能 |
② | キオスク端末での入国手続きで、税関申告書の記入が不要 |
③ | GE取得時に付与されるTSA Pre✔®により、保安検査を簡略化 |
TSA Pre✔®とは
TSA Pre✔® (TSA事前審査プログラム)は、アメリカの空港で行われる保安検査の迅速化と簡略化を図るために導入された制度です。グローバル・エントリー・プログラムを取得した渡航者と12歳以下の同伴者は自動的にTSA Pre✔®が付与され、保安検査場にて優先レーンの利用が認められます。また、ベルトや靴の着脱および機内荷物に収納された液体やノートパソコン、タブレット端末のチェックも不要です。
現在およそ90の航空会社が同プログラムに加盟しており、200以上の空港にて利用が可能です。対象空港と航空会社は、CBPウェブサイト「TSA PreCheck®」をご確認ください。
詳しくはCBPのwebサイト「GLOBAL ENTRY」のページをご確認ください。
更新日 : 2024/12/09