ロサンゼルスのおすすめ博物館・美術館9選を紹介
更新日:2024/10/09
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人気観光都市、カリフォルニア州ロサンゼルス。“芸術と文化の宝庫”と称されるこの都市には、さまざまなテーマの美術館や博物館が集まっています。この記事では、各施設の基本情報や見どころをはじめ、併せて訪れたい人気観光スポット、日本からのアクセス方法などを詳しく紹介。ロサンゼルスならではのエンターテインメント性に溢れたスポットを巡ってみましょう。
ロサンゼルスのおすすめ美術館5選
ロサンゼルスには、異なる魅力を持つ美術館が集まっています。現代美術や古典芸術、特別展覧会など、さまざまなコレクションを楽しめるため、アート巡りに最適な都市です。ここでは、ロサンゼルス市内の美術館を5つ厳選し、概要や見どころを紹介します。
ロサンゼルス・カウンティ美術館/Los Angeles County Museum of Art(LACMA)
ロサンゼルスの中心部、ハンコックパーク敷地内に位置する“ロサンゼルス・カウンティ美術館(通称:LACMA)”は、アメリカ西海岸最大規模を誇る美術館です。テーマが異なる複数の建物から成り、コレクション数は約15万点以上。古代美術から現代美術まで、さらに日本を含む世界中のアート作品が展示されています。なかでも、現代美術家“クリス・バーデン”が制作したアート彫刻「アーバン・ライト(Urban Light)」は、LACMAを象徴する屋外展示として知られています(※無料で見学可能)。202個もの街灯が等間隔に並ぶ景色は圧巻。映画やドラマのロケ地、カップルや観光客のフォトスポットとしても人気です。特に、街灯がライトアップされる夜の時間帯の訪問がおすすめ。なお、現在アーバン・ライト前では、地元のラジオ局“Kjazz”とコラボしたジャズライブを開催中(※4月から11月の金曜日限定)。アートと音楽が融合したこのイベントは、地元住民の風物詩となっています。
※2024年6月現在、東館の工事に伴い、西館の“BCAM”と“Resnick Pavilion”のみ来館可能です。詳しくは公式ウェブサイトでご確認ください。
入場料:大人$28/学生(18歳以上)$24/シニア(65歳以上)$24/青少年(3~17歳)$13/幼児(2歳以下)と会員は無料
※午後3時以降の入場(月~金曜日)は、幼児と会員以外は$28必要です。
営業時間:午前11時~午後6時(月・火、木曜日)、午前11時~午後8時(金曜日)、午前10時~午後7時(土・日曜日)
休館日:水曜日、クリスマス、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:Los Angeles County Museum of Art(LACMA)
ザ・ブロード美術館/The Broad Art Museum
現代アートに特化した“ザ・ブロード美術館”は、洗練された外観と新感覚のコレクションが魅力の私設美術館です。有名な起業家“イーライ・ブロード”と妻“エディス”が世界中から収集した、約2000点以上もの作品を所蔵。自然光が入るように設計された展示スペースには、“ジェフ・クーンズ”や“アンディ・ウォーホル”、“ロイ・リキテンスタイン”、“シンディ・シャーマン”など、20世紀~21世紀を代表するアーティストの作品だけでなく、アート初心者や子供も楽しめるカラフル・ポップな作品も展示されています。また、日本人アーティスト“草間彌生”の没入型アート作品「インフィニティ・ミラー・ルーム(2013年)」も見どころのひとつです。一面鏡張りの壁や天井、床に設置されたライトの光によって、無限に続く宇宙のような空間を演出。エンターテインメント性に富んだこの作品は、新しいアートの形として多くの訪問客を魅了しています。なお、インフィニティ・ミラー・ルームへの入場は、事前のチケット予約が必要です。
入場料:無料 ※イベントにより別途料金がかかります。
営業時間:午前11時~午後5時(火・水、金曜日)、午前11時~午後8時(木曜日)、午前10時~午後6時(土・日曜日)
休館日:月曜日、クリスマス、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:The Broad Art Museum
ゲティ・センター/Getty Center
ロサンゼルスの小高い丘に位置する“ゲティ・センター”は、石油王として名を馳せた“ジャン・ポール・ゲッティ”のコレクションを所蔵している美術館です。生前に彼が収集した、ルネッサンス時代の絵画やギリシャ・ローマの彫刻をはじめ、写真や家具、工芸品など、さまざまな美術品を楽しむことができます。また、ゲティ・センターは絶景ビュースポットとしても訪れる人々を魅了しています。特に有名なのが、“ロバート・アーウィン”がデザインした庭園からの眺め。庭園の造形美と高台から望むロサンゼルスの街並みは非常に美しく、アート鑑賞だけでなくピクニックにも最適な場所と言えるでしょう。
入場料:無料 ※入場予約(時間指定)が必要な場合があります。
営業時間:午前10時~5時30分(火~金曜日・日曜日)、午前10時~午後8時(土曜日)
休館日:月曜日、年始、クリスマス、独立記念日(7月4日)、感謝祭(11月の第4木曜日)
※クリスマスイブと大晦日は営業時間が短縮されます。
公式ウェブサイト:Getty Center
ロサンゼルス現代美術館(MOCA)/Museum of Contemporary Art
1979年に設立された“ロサンゼルス現代美術館(MOCA)”は、近現代美術(コンテンポラリーアート)専門の美術館です。ポストモダン建築をリードしたと言われる“磯崎新”によって設計され、1940年以降のアート作品を数多く所蔵しています。ミニマリズムアートやポストモダンアートなどさまざまな芸術スタイルの作品を網羅し、なかには1950年~1960年代に抽象表現主義者として活躍していた、“ジャクソン・ポロック”や“マーク・ロコス”の作品も。これらの作品は、アートの進化や描かれた当時の文化的・社会的背景を反映した資料としての役割も担っています。また、定期的に展示会(企画展)が開催されているため、事前にイベント情報を確認しておくのもおすすめ。アート愛好家だけでなく初心者も、現代美術のトレンドに触れることができる機会となるでしょう。
入場料:無料
営業時間:午前11時~午後5時(火・水、金曜日)、午前11時~午後8時(木曜日)、午前11時~午後6時(土・日曜日)
休館日:月曜日
公式ウェブサイト:Museum of Contemporary Art
ハマー美術館/Hammer Museum
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)が運営する“ハマー美術館”は、現代アートに特化した美術館です。次世代アーティストたちのキャリア支援を目的に設立され、新進気鋭の芸術家に焦点を当てています。展示以外にも文化イベントや講演会も定期的に開催し、アーティストと観客を繋ぐ役割も担っています。なお、ハマー美術館は入場料だけでなく、さまざまな芸術プログラムも無料で参加可能です。サンタモニカビーチやゲティ・センターからもアクセスしやすいため、ロサンゼルスの西エリアを観光する際は立ち寄ってみましょう。
入場料:無料
営業時間:午前11時〜午後6時(火~木、土・日曜日)、午前11時〜午後8時(金曜日)
休館日:月曜日、年始、クリスマス、独立記念日(7月4日)、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:Hammer Museum
ロサンゼルスのおすすめ博物館4選
ロサンゼルスには、エンターテイメント性溢れる博物館が揃っています。博物館によってテーマは異なり、教育的な要素だけでなく、楽しみながら学べる展示やアクティビティも充実。ここでは、特にユニークな体験ができる博物館を4つ厳選し、見どころを紹介しています。子供連れの家族や博物館に馴染みのない方も立ち寄ってみましょう。ロサンゼルス自然史博物館/Natural History Museum
ダウンタウン近くの大規模な公園“エクスポジション・パーク”内に位置する、“ロサンゼルス自然史博物館”。館内には、恐竜の化石や美しい鉱物・宝石のコレクションをはじめ、アフリカの動物たちの剥製などが展示されています。なかでも見どころは、恐竜の展示エリアです。ティラノサウルス“T-レックス”など、骨格標本と共に展示されている恐竜の化石は、リアルで迫力満点。恐竜エリアと哺乳類エリアには階段が設置されており、上から眺めることも可能です。そのほかにも、ロサンゼルスの歴史について学べる展示コーナーをはじめ子供向けの体験型展示などもあり、見どころが盛りだくさん。また、博物館の外には庭園が広がっているため、緑豊かな自然に囲まれて植物を観察するのも良いでしょう。なお、この博物館は学術研究の場としても機能しており、多くの研究者や学生がラボで研究に取り組んでいます。
入場料:大人$18/シニア$14(62歳以上)/学生$14(13歳~17歳)/子供$7(3歳~12歳)/幼児(2歳以下)と会員は無料
営業時間:午前9時30分~午後5時(月~日曜日)
休館日:毎月第1火曜日、年始、クリスマス、独立記念日(7月4日)、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:Natural History Museum
バトルシップUSSアイオワBB-61/Battleship USS Iowa BB-61
アメリカ海軍の戦艦のひとつ“バトルシップUSSアイオワ”。第二次世界大戦、朝鮮戦争、冷戦期に活躍し、アメリカ海軍史上大きな意味を持つ軍艦です。現在は博物館船として一般公開されており、巨大な艦を歩きながら軍艦の技術や構造、海軍の歴史について学べるのが特徴です。戦艦を見学する際は、艦外の甲板からスタートする“黄色い矢印”に沿って見て回りましょう。艦外には艦載砲(艦船に搭載された火砲)や巨大な弾丸など、艦内にはアイオアの写真や模型などが展示されています。乗組員が使用していたベッドやフードコートなどもあり、戦時中にどのような生活を送っていたかを体感できるのも魅力のひとつ。角度のある階段を登り降りするため、アドベンチャー気分も味わえます。
入場料:無料 ※ツアーにより別途料金が必要
営業時間:午前10時~午後5時(月~日曜日) ※ツアーは午前10時~午後4時まで
休館日:クリスマス、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:Battleship USS Iowa BB-61
ピーターソン自動車博物館/Petersen Automotive Museum
1994年に設立された”ピーターソン自動車博物館”は、数百台もの車やバイクのコレクションが所蔵された人気の博物館。独創的なデザインが目を引く建物内には、1900年代に発売されたクラシックカーや高級なスーパーカー、ハリウッド映画で使用された“バットモービル”や“デロリアン”など、数々の名車が展示されています。また、展示と併せて自動車やバイクの歴史、車両デザイン、製造技術の進歩などについて学べるのも魅力です。さらに、ピーターソン自動車博物館の地下(Vault)には特に希少価値の高い自動車が展示されており、その数は250 台以上。常設展示以外にもさまざまなイベントが開催されているので、車好きな方はもちろん車に興味がない方も楽しめるスポットとなっています。なお、“ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)”から徒歩圏内のため、同日観光もおすすめです。
入場料:
一般入場(1、2、3階)
大人(18〜61歳)$21/シニア(62歳以上)$19/青年(12〜17歳)$13/子供(4〜11歳)$12
一般入場+The Vault (地下展示/金庫室)
大人(18〜61歳)$49/シニア(62歳以上)$47/青年(12〜17歳)$40/子供(4〜11歳)$24
営業時間:午前10時~午後5時(月~日曜日)
※地下展示(Vault)の最終受付時間は午後4時です。なお、4歳以下の子供は入場できません。
休館日:なし
公式ウェブサイト:Petersen Automotive Museum
カリフォルニア・サイエンス・センター/California Science Center
エクスポジション・パーク内に位置する“カリフォルニア・サイエンス・センター”は、西海岸最大級の科学博物館。宇宙や航空科学、環境、生物に関する展示や体験プログラムを通して、科学教育に力を入れている施設として有名です。巨大ロボットのような人体模型や地球上のエコシステムに関する展示をはじめ、宇宙探索の歴史や技術についても紹介されています。特に、カリフォルニアに生息する熱帯魚などが見られる巨大水槽や、ヒトデとのふれあいコーナーは子供に人気があります。さらに、センターに併設している“IMAXシアター”では、迫力満点の映像を通して自然や科学について学べるため、立ち寄ってみましょう。なお、人気展示“スペースシャトル・エンデバー”は、現在(2024年6月現時点)公開されていません。事前に公式サイトで確認して訪れることをおすすめします。
入場料:無料 ※IMAX シアターは別途料金が必要です。
営業時間:午前10時~午後5時(月~日曜日)
休館日:なし
公式ウェブサイト:California Science Center
ロサンゼルスのおすすめ観光スポット3選
ロサンゼルスの美術館や博物館の周辺には、そのほかの人気観光スポットも点在しています。美術館や博物館と併せて訪れてみましょう。ここでは、ロサンゼルスならではの魅力的な体験ができるスポットを3つ紹介します。グリフィス天文台/Griffith Observatory
グリフィス公園内に位置する“グリフィス天文台”は、ロサンゼルスの街並みを一望できる人気ビュースポット。天文台の中に設置されている望遠鏡からは、ロサンゼルスならではの景観“ハリウッドサイン”やダウンタウンのスカイラインなども見渡せるため、地元住民だけでなく世界中から訪れる観光客を魅了しています。天文台内には宇宙や天体に関する展示が常設され、宇宙科学について詳しく学べるのも特徴のひとつです。また、グリフィス天文台の“サミュエル・オシン・プラネタリウム”も見逃せません。最新技術が搭載された映像や音響は「臨場感がある」と好評です。開館日には宇宙や地球の歴史に関するライブショーが開催されているため、事前に上映スケジュールを確認して訪れてみましょう。なお、天文台周辺にはハイキングトレイルや動物園もあり、楽しみ方はさまざま。天文台からの夜景観賞や公園でのピクニックなど、のんびり過ごしたい方におすすめのスポットです。
入場料:無料 ※プラネタリウム・カフェなどの利用は別途料金が必要
営業時間:午前12時~午後10時(火~金曜日)、午前10時〜午後10時(土・日曜日)
休館日:月曜日
公式ウェブサイト:Griffith Observatory
ハンティントン・ライブラリー/Huntington Library
カリフォルニア州のサン・マリノに位置する、“ハンティントン・ライブラリー(ザ・ハンティントン)”。1919年に実業家“ヘンリー・E・ハンティントン”の邸宅を、美術館・図書館・庭園として一般公開した複合文化施設です。大規模な図書館内には、シェイクスピアなど中世やルネッサンス期に印刷された貴重な本や文化的価値の高い書物が数多くコレクションされています。また美術館では、18世紀から19世紀を代表するヨーロッパ絵画や17世紀のイギリスの肖像画、初期のアメリカ美術など、さまざまな芸術作品の見学も可能です。さらに敷地内には、12のテーマに分けられた広大な庭園“ハンティントン・ガーデン”があります。世界中から集められた多種多様な植物を鑑賞でき、特に日本庭園エリアは人気です。日本様式の家屋や橋、池など、日本らしい景観が広がる庭園を一目見に多くの人が連日訪れます。
入場料:大人$29/学生(12~18歳)、シニア(65歳以上)$24/青少年(4~11歳)$13/子供(4歳以下)と会員は無料
※毎月第1木曜日はフリーデーのため入場無料です(事前予約必須)。
営業時間:午前10時~午後5時(水~月曜日)
休館日:火曜日
公式ウェブサイト:Huntington Library
マダム・タッソー・ハリウッド蝋人形館/Madame Tussauds Hollywood
“マダム・タッソー・ハリウッド”は、映画スターや著名人のリアルな蝋人形が展示されている、世界的に有名な美術館。ハリウッド以外にも、ニューヨークやラスベガスを中心に多くの都市で展開しています。なかでも、マダム・タッソー・ハリウッドは映画業界に焦点を当てた独自の展示が多く、特に映画ファンに人気のスポットとして有名です。展示されている蝋人形は、体型だけでなく表情まで丁寧に作られたハイクオリティなものばかり。実際の人物と見違えるほどリアリティがあります。写真撮影が許可されているため、お気に入りのセレブリティと2ショット気分を味わうのも楽しいでしょう。そのほかにも、シューティングゲームやライドアクションを楽しんだり、マーベルの4Dショートムービーを鑑賞したり、さまざまな体験ができるのも魅力です。
入場料:$34.99(入場料+マーベルユニバース 4D)
※入場料はチケットにより料金が異なります。詳しくは公式サイトでご確認ください。
営業時間:午前11時~午後6時(月~木曜日)、午前10時~午後8時(金~日曜日)
休館日:アカデミー賞授賞式当日
公式ウェブサイト:Madame Tussauds Hollywood
日本からロサンゼルスへの行き方
日本の主要都市からロサンゼルス国際空港(LAX)へ向かう際には、直行便が便利です。東京(成田国際空港または羽田空港)、大阪(関西国際空港)、名古屋(中部国際空港セントレア)から多くの便が運航しています。フライト時間は約10~12時間。航空会社は、アメリカのデルタ航空やアメリカン航空をはじめ、日本のJAL(日本航空)、ANA(全日空)などから選択できます。また、直行便のほかにハワイやサンフランシスコを経由して向かうことも可能です。ただし、ロサンゼルスに到着する前に空港で入国審査などがあるため、乗り継ぎ時間を考慮して、チケットを予約することをおすすめします。