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10日の午後3時15分頃(現地時間)、ニューヨーク市マンハッタンを流れるハドソン川に観光用ヘリコプターが墜落する事故が発生しました。ニューヨーク市長のエリック・アダムス氏は記者会見で、「搭乗していたスペインからの観光客5名(うち3名は子供)とパイロットの計6名全員が死亡した」と発表。連邦航空局(FAA)と国家運輸安全委員会(NTSB)が共同で事故原因の調査を開始しました。
ダウンタウン・マンハッタン・ヘリポートを離陸したヘリコプターは、自由の女神を周回する遊覧飛行中にジョージ・ワシントン・ブリッジ付近で旋回。その後、ニュージャージー州側の海岸線に沿って南下中に墜落したと見られます。墜落現場は2009年にUSエアウェイズ機が不時着水した後の救出劇を映画化した「ハドソン川の奇跡」の現場近くで、観光ヘリの飛行ルートとしても知られている場所です。SNS上には墜落の瞬間を捉えた映像が投稿され、複数の目撃者が「機体が空中で分解し、大量の煙を出しながら墜落した」と事故発生時の様子を証言しています。
事故機は、ニューヨーク・ヘリコプター・チャーター社が運航する「ベル206型ヘリコプター」と明らかになっています。同社の観光ヘリは2013年にハドソン川へ緊急着水をした経験もあり、今回の事故を受けて安全性に対する信頼に大きな影響を与えています。ニューヨーク市では、今後の調査結果と対応に注目が集まっています。