フィラデルフィア国際空港で発見された驚きの押収物とは

フィラデルフィア国際空港で発見された驚きの押収物とは

  • フィラデルフィア
  • ペンシルベニア州
  • 検疫
  • 空港

米国税関・国境警備局(CBP)は、ペンシルベニア州のフィラデルフィア国際空港の保安検査場にて奇妙なものを発見しました。報告によると、セネガル人の親子が所持していた荷物から動物の頭蓋骨がX線検査で映し出されたのです。
その動物の頭の大きさは8インチ(約20cm)で毛が生えており、歯がある未知の動物のものでした。
入国管理官が訪ねたところ、親子は「いとこが悪霊払いに使用するために持ってきた」と語ったということです。
検疫官が「この動物の頭を米国に持ち込むには合衆国魚類野生生物局(USFWS)の容認決定まで待たなければならない」とアドバイスをすると、親子
は処分を依頼しました。
その後、合衆国魚類野生生物局(USFWS)の検査官によってこの動物の頭がアフリカに生息する“オグロスナギツネ(Vulpes pallida)”のものであることが分かり、米国へ持ち込むことは連邦動物および動物製品の輸入条件に違反するため、米国税関・国境警備局(CBP)は合衆国魚類野生生物局(USFWS)へキツネの頭を引き渡しました。
魚や野生動物およびそれらから作られた製品は基本的に輸入と輸出が禁止されており、規制の対象となっています。
米国税関・国境警備局(CBP)は次のいずれかを米国へ持ち込みまたは持ち出す予定がある場合には、出発前に合衆国魚類野生生物局
(USFWS:https://www.fws.gov/)へ連絡することを勧めています。

  • 動物(野鳥、陸または海の哺乳類、爬虫類、魚、貝、軟体動物または無脊椎動物)
  • 皮、牙、骨、羽、卵など使用された製品
  • 野生動物または魚から製造された製品

この報告を受け、米国税関・国境警備局(CBP)ボルチモアフィールドオフィスのCasey Durst氏は「CBPの検疫官は一見無害なホテルの果物や空港のサンドイッチから、安全を脅かし病気の媒介物となるかもしれない“未知の動物の頭”まで隈なく検査を行うことで、様々な脅威から市民を守っています。害虫や動物を介した病気から我が国の農業と経済を守る為、CBPはこれからも万全の態勢で警戒に臨みます。」と語りました。
米国税関・国境警備局(CBP)では外国人旅行者に対し、米国への持ち込みが制限または禁止されている物について出発前に知識を持つことを強く望んでいます。
CBPウェブサイトの下記のページでは、持ち込み禁止または制限されるものを種類別に案内しています。
キツネの頭のような珍しいものだけではなく、私たちが普段食べている食品なども規制の対象に含まれることがありますので事前に確認しておきましょう。https://www.cbp.gov/travel/us-citizens/know-before-you-go/prohibited-and-restricted-items

参考元:CBP Local Media Release
https://www.cbp.gov/newsroom/local-media-release/philadelphia-cbp-agriculture-specialists-play-fox-catcher