サルベーションマウンテンの魅力や行き方について解説

サルベーションマウンテンの魅力や行き方について解説

更新日:2025/01/29

サルベーションマウンテンの魅力や行き方について解説

カリフォルニ州東部に位置し、砂漠の砂で造られた芸術的な丘“サルベーションマウンテン(Salvation Mountain)“。「愛」を表現したこのカラフルなアート作品は、フォトジェニックな観光スポットとしても大人気です。この記事ではサルベーションマウンテンの歴史や見所、アクセス方法、観光のポイントなどを詳しく紹介します。

サルベーションマウンテン(Salvation Mountain)とは?

Leonard's Bakery ロサンゼルス中心部から車で約3時間の場所に位置する“サルベーションマウンテン(Salvation Mountain)“は、砂漠のど真ん中にある大規模なアート作品です。ハートや文字が描かれた丘には、「神への愛」など神秘的なメッセージが込められています。
この砂漠のアート作品は、芸術家の”レナード・ナイト”が30年以上かけて砂、干し草、廃棄されたタイヤ、窓、自動車の部品、何千リットルもの塗料で作り上げました。芸術的な作品を見るために多くの観光客が訪れ、ロードトリップの行き先としても人気のスポットとなっています。

サルベーションマウンテンの歴史

Leonard's Bakery サルベーションマウンテンは、レナード・ナイトが「God is Love(神は愛)」というメッセージを伝えるため、長い年月をかけて作り上げた芸術作品です。当初は熱気球にメッセージを記して飛ばす計画でしたが、1989年の暴風雨によって1代目の作品は崩壊。現存しているのは2代目の作品です。
1代目の作品の崩壊は「山は安全ではない」という神のお告げだと受け取ったナイト氏は、2代目の制作に取り掛かります。砂に藁を混ぜたより強度の高い資材と工学を使い完成した現在のサルベーションマウンテンは、数階建ての高さと約91メートルの幅を誇る規模の作品となりました。
サルベーションマウンテンはナイト氏独自の宗教的アートとして注目され、2002年には連邦議会により国家的財産に指定されています。また「イントゥ・ザ・ワイルド(2007年)」などの映画やミュージックビデオのロケ地、ファッション雑誌の撮影にも利用された人気の観光スポットとなっています。

サルベーションマウンテンの見どころ·楽しみ方

Leonard's Bakery サルベーションマウンテンには、カラフルにペイントされた丘のほかに礼拝堂、製作者のレナード・ナイトが住んでいたトラックなど見どころが数多くあります。ここでは各ポイントの楽しみ方を詳しく紹介します。

1:SNS映えするカラフルな丘

サルベーションマウンテン最大の見どころは、カラフルにペイントされた大規模な丘です。道中の砂漠とは対照的にポップな景色が広がり、「GOD IS LOVE(神は愛)」というメッセージやハートマークが描かれています。
また、サルベーションマウンテンは砂漠の中にあるアート作品としても有名です。SNS映えする人気の撮影スポットでもあり、その壮大なビジュアルを背景に多くの観光客が記念撮影を楽しんでいます。晴天時には特にいい写真が撮れるため、天候を事前に調べておくと良いでしょう。

2:礼拝堂

Leonard's Bakery 頂上に十字架が立つ“礼拝堂”と呼ばれる丘には巨大なハートが描かれ、内部もカラフルなペイントが施されています。レオナルド・ナイト氏はどの宗派にも属さず、独自の形で信仰を表現しているのが特徴です。礼拝堂の前では、聖書を読んでいる地元住民や観光客も見られ、癒しの場所になっています。

3:レナード・ナイトが住んでいたトラック

Leonard's Bakery 制作者のレナード氏が住んでいたトラックも見どころのひとつです。彼はトラックの荷台で暮らしながら、27年間もの間アート制作に没頭していました。トラックにも神への信仰心やアートへの情熱が込もった装飾が施されており、彼の人生そのものを反映していると言えるでしょう。この古びたトラックからは、彼の創作にかけた情熱を感じることができます。

4:愛がテーマのメッセージ

Leonard's Bakery サルベーションマウンテンは、丘全体にレナード・ナイトの信仰や愛のメッセージが刻まれています。特に「GOD IS LOVE(神は愛)」という言葉は至るところに描かれ、この作品のテーマであることを象徴しています。
神への愛を意味するメッセージは訪れる人々に強い感動を与え、普段宗教に触れない人の心にも響くでしょう。サルベーションマウンテン観光では、写真撮影だけでなくレナード氏がアート作品を通して伝えたかったメッセージを感じてみるのもおすすめします。

5:半ドーム状のミュージアム(※2025年現在閉鎖中)

Leonard's Bakery レナード氏が「ミュージアム」と呼んでいた半ドーム型の建物内には、訪問者や彼の友人たちから贈られた小物が展示されています。これらの小物には特別な意味があり、訪問者たちは神への祈りや自分を捧げる象徴として残していったそうです。このミュージアムはアドベ(泥煉瓦)や藁、車の部品などがねじり合い、複雑に絡み合う木々に支えられて出来ています。
※2025年現在、このエリアは立ち入りが禁止されています。

6:丘の上に登れる階段(※2025年現在閉鎖中)

Leonard's Bakery サルベーションマウンテンには、丘の上まで続く黄色でペイントされた階段があります。訪れた人々が道を外さないように設計されているため、絶景を楽しみたい方は登ってみましょう。頂上からは、一面に広がる砂漠や丘全体に描かれたメッセージを眺めることができます。
※2025年現在、このエリアは立ち入りが禁止されています。

7:ペイントされた廃車

Leonard's Bakery サルベーションマウンテンの周りには、レナード氏によってペイントされた廃車もいくつかあります。それぞれ細部までペイントされており、サルベーションマウンテン同様にこの場所を彩るアートピースとなっています。残念ながら触ることは許可されていませんが、写真撮影は自由です。

サルベーションマウンテンへのアクセス方法

Leonard's Bakery サルベーションウンテンはロサンゼルス中心部から車で約3時間、サンディエゴからは約2時間半の距離にあります。砂漠の真ん中に位置し公共交通機関は利用できないため、レンタカーまたはツアーでの訪問が一般的です。自分のペースで観光を楽しみたい方はレンタカー、運転に自信がない方はツアーの参加をおすすめします。

レンタカーの場合

レンタカーを利用する場合、予定が決まり次第早めに予約しましょう。砂漠地帯を通るため、車種はSUVをおすすめします。また電波が届かないこともあるため、事前の給油や飲み物を準備しておくと安心です。レンタカーは道中の風景を楽しみながら自分のペースで観光でき、他の周辺観光スポットにも立ち寄れるというメリットがあります。

ツアーの場合

ツアーは、ロサンゼルス発の日帰りプランが多いです。立ち寄るスポットの数にもよりますが、所要時間は往復で10〜12時間程度を見込んでおきましょう。日本人向けのツアー会社であれば、日本語ガイド付きなので効率よく観光できます。サルベーションマウンテン以外の観光地とセットになったプランもあるため、内容やスケジュールを確認して自分に合ったツアーを選ぶと良いでしょう。

サルベーションマウンテン観光でよくある質問

Leonard's Bakery ロサンゼルスの郊外に位置するサルベーションマウンテンを訪れる際に役立つポイントをまとめました。入場料や予約について、観光時間、ベストシーズン、トイレや売店の有無など詳しく回答します。

入場料はかかる?予約は必要?

Leonard's Bakery サルベーションマウンテンの入場料は無料です。予約も不要で、午前8時から午後5時半までであれば好きな時間に観光できます。維持と管理を目的に寄付が推奨されていますが、敷地内で現金を誰かに直接渡すのは避けましょう。寄付をする場合は現地の看板などにあるQRコードを読み取り、“ベンモ(Venmo)“などの電子決済アプリでの送金がおすすめです。

観光にかかる所要時間は?

サルベーションマウンテン観光の所要時間は、約30分から1時間が一般的です。以前より見学禁止エリアが増えたため、山全体を巡り写真撮影を楽しむには十分と言えます。ただし、周辺のアート作品や観光スポットも含めて観光する場合は、長めに時間を見積もっておくと良いでしょう。

観光のベストシーズンは?

サルベーションマウンテン観光のベストシーズンは、気候が穏やかな秋から春にかけてです。特に10月から4月は暑すぎず快適に過ごせます。夏に訪れる場合は、砂漠地帯特有の高温で40度を超える日もあるため、水分補給や日焼け対策が必須です。また、この地域は治安があまり良くないため日が沈む前に観光を終えましょう。

トイレや売店はある?

サルベーションマウンテン内には、仮設トイレはありますが売店はありません。そのため、訪れる前に飲み水や軽食など必要な物を購入しておくと安心です。砂漠地帯に位置しているため、特に水分は忘れないようにしましょう。

サルベーションマウンテンの基本情報

名称 サルベーションマウンテン/salvationmountain
所在地 603 Beal Rd Niland, CA 92257
営業時間 24時間(月~日曜日)
休業日 なし
公式ウェブサイト Salvation Mountain

アメリカ渡航・入国にはESTA(エスタ)が必要です

日本国籍者がビザを取得せずにハワイを含むアメリカへ渡航する際は、ESTA(エスタ)の申請が必要です。ESTA(エスタ)はVWP(ビザ免除プログラム)参加国の市民のみ利用できる制度で、観光または出張目的で90日以内の米国滞在を希望する方が対象となります。また、ESTA(エスタ)は年齢を問わず必要となるため、家族やグループで渡航する際は事前に全員分の申請を済ませましょう。ESTA(エスタ)を統括するDHS(アメリカ国土安全保障省)は、少なくとも出発72時間前までに申請手続きを済ませて「渡航認証許可」を取得するよう推奨しています。

entry ESTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします