ベニスビーチの楽しみ方を解説 おすすめ観光スポットも紹介
更新日:2025/01/17
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カリフォルニア州の“ベニスビーチ(Venice Beach)”は、さまざまな文化的背景を持つ人々が集まるユニークで賑やかな観光スポットです。この記事では、ベニスビーチの歴史をはじめ、アートやショッピング、グルメなどをはじめ、治安やアクセス方法など観光に役立つ情報を解説します。
ロサンゼルスの「ベニスビーチ」はどんな場所?
ロサンゼルスにあるベニスビーチは、ストリートカルチャーとアートが融合するユニークなエリアです。ビーチにはサーファーが多く集まり、周辺にあるカフェやショップは地元の人々や観光客で賑わっています。
また、ベニスビーチはスケートボードの発祥地としても有名です。ビーチ沿いの歩道にはストリートパフォーマーが多く、カリフォルニアらしい自由でエネルギッシュなライフスタイルを感じられます。近くにあるサンタモニカビーチにも訪れて異なる雰囲気を楽しむのも良いでしょう。
ベニスビーチの治安
ベニスビーチは観光客が多いため、日中は人通りが多く比較的安全ですが夜間は治安が悪いと言われています。軽犯罪が発生しやすいエリアもあり、特に夜間の一人歩きは危険です。
また、“オーシャンフロントウォーク”近くの住宅街にある鉄格子が付いたアパートには近付かないようにしましょう。夜間にベニスビーチ周辺を移動する際はレンタカーの利用をおすすめします。
ベニスビーチの歴史
ベニスビーチは、アボット・キニー氏によってイタリアの“ベニス”を模倣したリゾート地として1905年に作られました。その後、旧ベニス市はロサンゼルス市と合併するも、第二次世界大戦後の政策方針が合わずに都市開発が遅れてしまい街は衰退。1950年代には“海辺のスラム”と呼ばれるようになりました。1960年代には低家賃を理由にクリエイティブなアーティストたちが集まり、独自のカウンターカルチャーが育つようになります。現在では商業施設も増え、ビーチ沿いの高級住宅地となっています。
サンタモニカとの雰囲気の違い
ベニスビーチはサンタモニカと隣接していますが、雰囲気は大きく異なります。サンタモニカは観光地として整備され、高級感とリラックスした雰囲気が漂うエリアです。一方、ベニスビーチはアーティスティックなムードがあり、ストリートカルチャーやボヘミアンなライフスタイルが特徴的なエリアとなっています。ベニスビーチの楽しみ方5つ
ベニスビーチでは多彩なアクティビティが楽しめます。ここからは、インスタ映えするアートスポットや路上パフォーマンスをはじめ、ベニスビーチの楽しみ方を紹介します。楽しみ方1:壁画などのアート巡り
ベニスビーチはカラフルで個性的な壁画やアートが点在しており、インスタ映えスポットとしても人気です。特に、アボット・キニー・ブルバードやボードウォーク周辺はウォールアートが数多くあり、ベニス独特のカルチャーを垣間見ることができます。ベニス・アート・ウォールズでは、自由に作品を描けるので旅の思い出を残してみてはいかがでしょうか。楽しみ方2:筋トレ
ベニスビーチには、オープンエアのジム“マッスルビーチ”があります。地元のボディビルダーやトレーニーが集まり、平日の夕方や週末に筋トレを行っています。また、映画「ターミネーター(1984)」で有名な俳優“アーノルド・シュワルツェネッガー”がトレーニングしていた場所として有名です。フィットネス愛好者にとっては聖地とも言える場所でしょう。見学するだけでも非日常的な雰囲気を楽しめます。楽しみ方3:路上パフォーマンス
ベニスビーチのボードウォークでは、多彩な路上パフォーマンスが繰り広げられています。ミュージシャン、ダンサー、アクロバットなどのユニークなパフォーマーたちにより、通り全体がエンターテインメントで溢れています。これらのパフォーマンスは、ベニスビーチの自由でクリエイティブな雰囲気を象徴しており、観光の際に見逃せない楽しみのひとつです。楽しみ方4:ショッピング・グルメ
ベニスビーチ周辺には、さまざまなショップやレストランが点在しています。ボードウォークでは、地名の入ったTシャツやキャップ、サングラスなどを購入できるためお土産選びにもぴったりです。街中には、ボヘミアンな雰囲気のブティックやギャラリーが立ち並び、地元のアーティストやデザイナーが手掛けた商品を購入できます。おしゃれなカフェもあるので休憩に立ち寄ってみましょう。楽しみ方5:サーフィン
ベニスビーチでは、サーフィンも楽しめます。周辺にはサーフショップが多数あり、サーフボードやウェットスーツなどがレンタル可能です。レッスンも受けられるため、初心者の方も観光しながら気軽にサーフィンを体験できます。ビーチでサーファーの姿を眺めるだけでも、カリフォルニアのライフスタイルを感じられるでしょう。ベニスビーチのおすすめ観光スポット
ベニスビーチにはユニークな観光スポットが多数点在しています。ここからは、象徴的なベニス・サインやスケートパーク、マッスルビーチジムをはじめ、各スポットの見どころを詳しく紹介します。ベニス・ビーチ・スケートパーク/Venice Beach Skatepark
2009年にオープンした“ベニス・ビーチ・スケートパーク(Venice Beach Skatepark)”は、スケーターにとって聖地とも言える場所です。約1,500平方メートルの広さを誇り、初心者から上級者まで楽しめる多彩なランプやボウルが設置されています。その設備の良さからプロのスケーターが訪れることも。見学するだけで楽しむことができ、特に美しいサンセットを背景にしたスケートの風景は見どころです。マッスルビーチジム/Muscle Beach Gym
“マッスルビーチジム(Muscle Beach Gym)”は、世界的に有名な屋外ジムでフィットネスやボディビルディングのメッカとして知られています。ここでは、多くの観光客がボディビルダーたちのトレーニングを見学しており、実際にトレーニングすることも可能です。俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーがトレーニングを行っていた場所としても有名で、その影響力は計り知れません。ベニスビーチのアクティブな側面を体感したい方には、必見のスポットです。オーシャンフロントウォーク/Ocean Front Walk
“オーシャンフロントウォーク(Ocean Front Walk)”は、ビーチ沿いの歩道兼バイクパスです。ベニスビーチのメインアトラクションとも言えるこの道は、サンタモニカとベニスビーチを結んでいます。ベニスビーチのエリアでは、ストリートパフォーマーやアーティスト、ベンダーが集まり、活気に満ちているのが特徴です。ギフトショップも充実しており、散策を楽しみながらユニークな体験ができるでしょう。週末には多くの観光客で賑わい、ベニスビーチの多様なカルチャーを楽しめます。アボット・キニー・ブルバード/Abbot Kinney Boulevard
ビーチに隣接するベニスのメインストリート、“アボット・キニー・ブルバード(Abbot Kinney Boulevard)”。ここではファッションやアート、グルメを楽しめます。高級ブティックやギャラリーなども立ち並び、地元のアーティスト、デザイナーが手掛けた商品を購入できます。また雑貨屋なども多く点在し、ショッピング好きに堪らないスポットと言えるでしょう。ベニス運河/Venice Canal
“ベニス運河(Venice Canal)”は、ベニスビーチの隠れた名所です。1905年にアボット・キニー氏がイタリアのベニスを模倣して作ったもので、ヨーロッパのような風景が特徴的。住民たちが、カヤックやボートに乗って水上で静かな時間を過ごしている姿も見かけます。運河周辺に建っている家々も魅力的で、写真撮影にも適した場所と言えるでしょう。観光中に独特な形の橋や、美しく整備された運河沿いを散歩できます。ベニスビーチ周辺のカフェ・レストラン
ベニスビーチ周辺には、個性的で魅力的なカフェやレストランが点在しています。ここでは、おすすめのカフェやレストランを紹介します。
ブッチャーズ・ドーター/The Butcher’s Daughter
ショッピングエリアのアボット・キニー・ブルバード沿いに位置する、“ブッチャーズ・ドーター(The Butcher’s Daughter)”。明るく開放的な店内でベジタリアンメニューが食べられるお洒落なカフェです。メニューには、アボカドトーストやグルテンフリーのパンケーキ、フレッシュなスムージーなどが揃っており、健康志向の方にぴったり。朝食からディナーまで楽しむことができ、洗練されたインテリアはインスタ映えも狙えると好評です。営業時間:午前8時~午後9時(日~木曜日)、午前8時~午後10時(金・土曜日)
定休日:なし
公式ウェブサイト:The Butcher’s Daughter
ベルズ・ビーチ・ハウス/Belles Beach House
“ベルズ・ビーチ・ハウス(Belles Beach House)”は、日本の影響を受けたハワイアン料理を提供しているレストランです。ビーチスタイルのインテリアがリラックスした空間を作り出し、ベニスビーチのトロピカルな雰囲気とマッチ。メニューは、ポケボウルやロール寿司、バーガー類などの幅広く、カクテルも豊富に揃っています。ビーチからのアクセスも良好で、地元住民や観光客にも人気のおしゃれなグルメスポットです。営業時間:午前11時~午後11時(日~水曜日)、午前11時~深夜12時(木曜日)、午前11時~翌午前1時30分(金・土曜日)
※ブランチは、午前11時~午後4時(月~金曜日)、午前11時~午後3時(土・日曜日)です。
定休日:なし
公式ウェブサイト:Belles Beach House
エッグスラット/EggSlut
“エッグスラット(EggSlut)”は、卵を使った朝食メニューが人気のブランチスポットです。定番のベーコンチーズエッグサンドイッチは、柔らかいブリオッシュパンにスモークベーコンと半熟卵がサンドされ、口の中でとろける卵の黄身が絶品。ドリンクはオレンジジュースがおすすめで、濃厚なオレンジの味わいは朝の目覚めにぴったりです。ベニスビーチからのアクセスしやすいため、テイクアウトしてビーチで食べるのも良いでしょう。ベニス・フィッシュ・タコ/Venice Fish Taco
ボードウォーク沿いに位置する“ベニス・フィッシュ・タコ(Venice Fish Taco)”は、新鮮なシーフードを使用しているタコススタンド。カジュアルな雰囲気の中でオリジナルのフィッシュタコスやシュリンプタコスが楽しめます。サルサやグアカモーレがアクセントとなりボリュームも満点。ベニスビーチ散策中、手軽に食事をとりたい方におすすめです。営業時間:午前11時~午後5時45分(月~金曜日)、午前11時~午後6時(土・日曜日)
定休日:なし
ベニスビーチ周辺のホテル情報
ベニスビーチ周辺には、幅広い種類のホテルが点在しています。スタイリッシュなホテルから歴史が感じられる宿泊施設、AirBnBまでさまざま。その中でも“ホテル・エルウィン(Hotel Erwin)”は、屋上ラウンジからビーチの絶景が楽しめる人気のホテルです。また、“ベニスVホテル(Venice V Hotel)”は、レンガ調の壁などのインダストリアルな内観が特徴。これらのホテルは、ビーチや観光スポットへのアクセスも良好で便利です。所在地:1697 Pacific Ave Venice, CA 90291
電話番号:+1 310-452-1111
チェックイン時間:午後4時~深夜12時
チェックアウト時間:午前11時
公式ウェブサイト:Hotel Erwin
所在地:5 Westminster Ave Venice, CA 90291
電話番号:+1 310-912-6488
チェックイン時間:午後3時
チェックアウト時間:午前12時
公式ウェブサイト:Venice V Hotel
日本からベニスビーチへの行き方
日本からベニスビーチへは、まず日本国内の国際空港(成田、羽田、関西国際)からロサンゼルス国際空港(LAX)への直行便を利用します。LAXからベニスビーチまではタクシーやライドシェア、レンタカーを利用するのが一般的。車で約20~30分の距離です。ベニスビーチ周辺の観光スポットも併せて巡るなら、レンタカーでの移動が便利でしょう。ベニスビーチからサンタモニカへの行き方
ベニスビーチとサンタモニカは隣接しているため、徒歩や自転車で簡単に移動できます。約3マイル(約5km)しか離れておらず、異なった雰囲気を楽しめるため両方に訪れることをおすすめします。海岸沿いのボードウォークを歩いたり、自転車でのんびりとサイクリングするのも良いでしょう。特に夕方は辺りがオレンジ色に染まり、幻想的でとても美しい景色に包まれます。レンタルバイク
ベニスビーチとサンタモニカ間の移動には、レンタルバイクが最適です。自転車専用の道が整備されており、景色を楽しみながら快適に移動できます。周辺にはレンタルショップが点在しており、1時間からレンタル可能なので気軽に利用してみましょう。何か問題があった場合も、お店によっては電話をすれば対応してもらえます。例えばベニスビーチの中心にあるお店“ジョイズレンタル(Jays Rentals)”では、ビーチクルーザーや電動アシスト自転車のレンタルも可能です。
所在地:1501 Ocean Front Walk Venice, CA 90291
営業時間:午前7時~午後8時(月~日曜日)
定休日:なし
公式インスタグラム:Jay’s Rental
公共機関(バス)
公共交通機関を利用する場合、バスが便利です。ベニスビーチからサンタモニカまでは、メインストリート沿いを走るメトロバス33番またはビッグブルーバス1番に乗車しましょう。運賃も安くローカルな雰囲気を楽しみながら移動できるのも魅力。サンタモニカとベニスビーチなら距離も遠くないので、迷う心配もありません。
徒歩
ベニスビーチとサンタモニカは、徒歩約1時間以内で移動できます。ビーチ沿いのボードウォークは景色が美しく、途中にあるカフェやショップに立ち寄れるのも魅力です。ゆっくりとしたペースでビーチを散策するのは、健康的で気持ちも良いのでおすすめ。また、夕日が沈む時間帯は要チェックです。夕暮れ時の景色を見れば、カリフォルニアが「ゴールデンステイト」と呼ばれる理由が分かるでしょう。
アメリカ渡航・入国にはESTA(エスタ)が必要です
日本国籍者がビザを取得せずにハワイを含むアメリカへ渡航する際は、ESTA(エスタ)の申請が必要です。ESTA(エスタ)はVWP(ビザ免除プログラム)参加国の市民のみ利用できる制度で、観光または出張目的で90日以内の米国滞在を希望する方が対象となります。また、ESTA(エスタ)は年齢を問わず必要となるため、家族やグループで渡航する際は事前に全員分の申請を済ませましょう。ESTA(エスタ)を統括するDHS(アメリカ国土安全保障省)は、少なくとも出発72時間前までに申請手続きを済ませて「渡航認証許可」を取得するよう推奨しています。