ロサンゼルスの広大な市立公園“グリフィスパーク(Griffith Park)”内に位置する、“ロサンゼルス動物園(Los Angeles Zoo and Botanical Gardens)”。園内にはさまざまな動物や植物が展示されており、家族連れにもぴったりな観光スポットです。この記事では、ロサンゼルス動物園で人気の動物やイベント、アクセス情報などについて紹介します。
アジアゾウはアフリカゾウよりも体格が小さく、丸い耳と額が特徴です。鼻先には1つの指があり、草木を摘まむなど人間の手と同じような機能が備わっています。また、ゾウの鼻は呼吸や触覚、嗅覚など多目的に使用されています。ロサンゼルス動物園の”エレファント・オブ・アジア(Elephant of Asia)」”セクションでは、ゾウたちが鼻を使って餌を口に入れる姿を観察することが可能です。
スマトラタイガーは世界最小のトラの亜種。インドネシアのスマトラ島に生息し、縞模様と鋭い目つきが特徴的です。森林伐採や密猟が原因で個体数が激減しており、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されています。ロサンゼルス動物園では、“アジアンアニマル(ANIMALS OF ASIA)”セクションでスマトラタイガーを見ることができるので訪れてみましょう。
マサイキリン
マサイキリンは、陸上で最も身長が高い動物(約5.5メートル)と言われています。独特の斑点模様と長い首、穏やかな性格が特徴です。マサイキリンは個体数の減少によって絶滅危惧種に指定されていますが、ロサンゼルス動物園内では“アフリカアニマル(ANIMALS OF AFRICA)”セクションで見学可能。優雅な姿で自由に動き回り、その貴重な光景に惹きつけられるでしょう。
ロサンゼルス動物園では、さまざまな種類のサイチョウを見ることができます。中でも“オーストラリアの動物(ANIMALS OF AUSTRALIA)”セクションにいるサイチョウは必見です。派手な見た目と、クチバシ上部の”カスク”と呼ばれる大きなツノが特徴的。大きなクチバシの内部は蜂の巣状になっており、長い枝先の果物を器用に取ることができます。またツノの部分は、求愛の鳴き声を反響させる役割も担っています。
サルス・クレイン
サルス・クレインは、世界で最も背の高い鳥として有名です。“エレファント・オブ・アジア(ELEPHANTS OF ASIA)”エリアで観察でき、その体高は最大約1.8メートルに達します。華麗な求愛ダンスが特徴的で、お辞儀、飛び跳ね、羽ばたきなどの動作はまるでバレエのよう。一部の地域の文化では神聖視され、永遠の命の象徴と言われています。
“南アメリカ(ANIMALS OF SOUTH AMERICA)”セクションでは、長寿のカメとして知られている“アルダブラゾウガメ”を観察できます。150年以上も生きるアルダブラゾウガメは、アフリカ東海岸沖のアルダブラ環礁に生息。乾燥した島での生活に適応しており、岩の隙間に溜まった雨水を鼻から吸い上げて飲むことができます。訪れた際は、アルダブラゾウガメが巨大な体でリラックスして過ごす姿を垣間見ましょう。
“グレビーシマウマ”は、“乾燥地帯の動物(ANIMALS OF THE DRYLANDS)”セクションで観察できます。馬より小柄で足が遅く、気品ある性格が特徴です。シマウマの縞模様は一頭ずつ異なり、仲間を識別する印にもなっています。なお、グレビーシマウマの個体数は生息地の喪失、狩猟、病気、捕食により過去40年で54%減少し、現在では2,000頭未満と推定されています。
“マハレ山脈のチンパンジー(Chimpanzees of Mahale Mountains)”エリアは、チンパンジーの自然な姿を観察できる人気展示です。人工のシロアリ塚や、餌を隠せる丸太の空洞など、さまざまな仕掛けが施されています。これらの仕掛けにより、チンパンジーの複雑な社会構造や知的な行動が垣間見えるでしょう。
特に、チンパンジーが家族や仲間とコミュニケーションを交わす様子は見どころです。また、動物園のスタッフによるトークショーではチンパンジーの生態について深く学ぶことができます。
アジアのゾウ/Elephants of Asia
“アジアのゾウ(Elephants of Asia)”エリアは、ロサンゼルス動物園最大の展示エリア。ゾウたちが自由に活動する様子を4つの見学ポイントから観察できます。特に、鼻を使って器用に餌を食べる姿は愛くるしく、子供たちからも大人気です。広いエリアを活用して、ゾウの行動をじっくりと観察できるのも魅力と言えるでしょう。
ロアリング・ナイツ・アット・ザ・LAズー/Roaring Nights at the L.A. Zoo 2024
“ロアリング・ナイツ・アット・ザ・LAズー(Roaring Nights at the L.A. Zoo 2024)”は、夜に行われるイベントです。21歳以上の方のみ参加可能で、2024年のテーマは「80年代」。ライブ音楽やサイレントディスコ、ペイントパーティーなど、お酒を飲みながら楽しめる内容となっており、人気のカバーバンド「Flashback Heart Attack」も登場します。そのほかにも、動物たちの特別な餌やりショーや園内の散策も可能。料理やカクテルと共に夜の動物園を満喫できる絶好のイベントです。