マンハッタンビーチとは？治安や観光スポットについて解説

マンハッタンビーチとは？治安や観光スポットについて解説

更新日:2025/05/11

マンハッタンビーチはロサンゼルス近郊にある美しいビーチタウンです。この記事では、マンハッタンビーチの魅力や楽しみ方、観光スポット、周辺のレストランやカフェ、ホテルについて詳しく解説します。事前に知っておくと便利な情報も紹介しているので、観光時に役立ててください。

マンハッタンビーチ(Manhattan Beach)とは？

カリフォルニア州ロサンゼルス郡に位置し、太平洋に面する“マンハッタンビーチ(Manhattan Beach)”は、高級住宅地として知られるビーチシティ。美しい海岸線が広がり、サーフィンやビーチバレーが盛んなエリアとしても有名です。また年間を通じて温暖な気候に恵まれているため、多くの観光客や地元の人々がリラックスした時間を楽しんでいます。ビーチ沿いにはおしゃれなショップやカフェ、レストランが立ち並び、ショッピングやグルメも満喫できる魅力的なスポットです。

マンハッタンビーチの歴史

マンハッタンビーチの開発は1902年頃に始まり、ニューヨークのマンハッタンにちなんで命名されました。その後、1912年の住民投票によって市として認められ、1927年には名称に「ビーチ」が加えられました。1912年、W.A.ブルース夫人がアフリカ系アメリカ人向けのビーチリゾート「ブルース・ビーチ」を開業。しかし、土地所有者からの妨害や、KKKによる脅迫を受け、1924年に市が土地を収用しました。長年にわたり議論が続いた末、2021年にカリフォルニア州はこの土地をブルース家の子孫へ返還したことで現在に至ります。

マンハッタンビーチの魅力・楽しみ方

マンハッタンビーチは、美しい海岸線と洗練された街並みが魅力的のビーチシティです。ここでは、サーフィンやビーチバレー、ショッピング、グルメ、絶景を眺めながらの散策、サイクリングなど多彩な楽しみ方をご紹介します。

サーフィンやビーチバレー

南カリフォルニア屈指のサーフスポットとして知られるマンハッタンビーチには、年間を通じて多くのサーファーが訪れます。特に爽やかな海風が吹く早朝は、地元サーファーの華麗な波乗りが見られるでしょう。また、マンハッタンビーチはビーチバレーの聖地としても有名です。1960年から続く“マンハッタンビーチオープン(Manhattan Beach Open)”は、世界的に権威あるビーチバレーのトーナメントのひとつ。ビーチには多くのバレーボールコートが整備されており、初心者から上級者まで気軽にプレーを楽しめるようになっています。

ショッピングやグルメ

マンハッタンビーチのダウンタウンエリアには、おしゃれなブティックや雑貨店が立ち並び、散策しながらショッピングを楽しめます。カリフォルニアらしいナチュラル＆ビーチテイストのアイテムを扱うショップも多く、洗練された雰囲気が魅力です。また、シーフードレストランやカフェも充実しており、新鮮な魚介料理やクラフトビールを堪能できます。特に、オーシャンビューのレストランでは、美しいサンセットを眺めながらのディナーが特別なひとときを演出してくれるでしょう。

絶景とビーチ沿いの散策・サイクリング

マンハッタンビーチの海岸沿いには“ザ・ストランド(The Strand)”と呼ばれる遊歩道が整備され、ウォーキングやサイクリングに最適です。特に朝や夕方は、太陽の光が海面に反射しキラキラと輝く美しい海を眺められます。体力に自信がない方でもレンタルサイクルを利用すれば、潮風を感じながら快適にビーチ沿いを散策できるでしょう。また、桟橋のマンハッタンビーチピアから眺める夕日は格別で、ロマンチックな雰囲気を楽しみたいカップルにもおすすめです。のんびりとしたカリフォルニアの魅力を存分に味わいましょう。

マンハッタンビーチの観光スポット

マンハッタンビーチには、美しい海と街並みを満喫できる観光スポットが点在しています。ここでは、マンハッタンビーチを代表するおすすめスポットを5つ紹介します。

マンハッタンビーチピア/Manhattan Beach Pier

ダウンタウンに隣接する“マンハッタンビーチピア(Manhattan Beach Pier)”は、全長928フィート(約283メートル)を誇る美しい桟橋です。ピアからはサーフィンやビーチバレーを楽しむ人々の姿を見ることができ、活気溢れるビーチの風景が広がっています。どの時間帯も美しい絶景を見られますが、太平洋に沈む壮大なサンセットを望める夕暮れ時が特におすすめ。フォトスポットとしても人気があり、地元住民や観光客で賑わっています。周辺にはカフェやレストランがあるので、海を眺めながら食事を楽しむのもおすすめです。

ラウンドハウス水族館/Roundhouse Aquarium

マンハッタンビーチピアの先端にある“ラウンドハウス水族館(Roundhouse Aquarium)”は、南カリフォルニアの海洋生物を紹介する小規模な水族館です。タッチプールや地元の海洋生物の展示がありインタラクティブな体験ができるため、子どもから大人まで楽しめます。また年間を通じてさまざまなプログラムやイベントが開催され、環境保護や海洋科学教育の普及にも力を入れています。入館料は無料ですが、寄付が推奨されています。営業時間も季節によって異なるため、事前に公式ウェブサイトで確認して訪れると良いでしょう。

ザ・ストランド/The Strand

“ザ・ストランド(The Strand)”は、マンハッタンビーチの海岸線に沿って伸びる遊歩道です。“トーランス・カウンティビーチ(Torrance County Beach)”から“ウィルロジャース・ステートビーチ(Will Rogers State Beach)”まで伸び、その長さは約35kmにも及びます。地元住民や観光客に親しまれ、ジョギングやサイクリング、散策に最適なスポットです。遊歩道沿いには高級住宅やお洒落なショップ、カフェが立ち並び、海を眺めながら優雅な時間を過ごせます。“マンハッタンビーチピア(Manhattan Beach Pier)”とも繋がっているため、訪れた際にはぜひ散策してみましょう。

ライリーアートギャラリー/Riley Arts Gallery

”マンハッタンアベニュー(Manhattan Avenue)“に位置する“ライリーアートギャラリー(Riley Arts Gallery)”は、1999年に創業したアートギャラリーです。地元アーティストの作品を中心に、絵画や写真、版画、ヴィンテージポスターなど多彩なアート作品を展示・販売しています。カスタムフレーミングサービスもあり、特別な一品を見つけられるスポットです。旅の思い出に立ち寄ってみましょう。

サンドデューン・パーク/Sand Dune Park

マンハッタンビーチにある“サンドデューン・パーク(Sand Dune Park)”は、アスリートのトレーニングスポットとして人気。高さ約30.5m、傾斜70度の砂丘が特徴です。隣には運動用の階段もあり、公園内には遊び場やピクニック施設、トイレ、飲料水設備が整い、自然散策も楽しめます。砂丘の利用は原則として13歳以上は予約が必要ですが、12歳以下の子供は予約不要です。定員(20人)に満たない時間帯は、一般利用者も予約なしで入場できることもあります。2022年には公園の改修が行われ、植樹や灌漑(かんがい)設備の整備が実施されました。訪問する際は予約の有無やルールを確認し、楽しく過ごしましょう。

マンハッタンビーチ周辺のレストラン・カフェ

マンハッタンビーチ周辺には、シーフード料理や創作料理を堪能できるレストラン、こだわりのカフェが点在しています。海を眺めながらの食事やコーヒーブレイクなどを楽しめる、魅力的なグルメスポットをご紹介します。

ロックン・フィッシュ/Rock’N Fish

マンハッタンビーチ大通りに位置する“ロックン・フィッシュ(Rock’N Fish)”は、人気のシーフード＆ステーキレストランです。カジュアルながら洗練された雰囲気の店内で、オークでグリルした新鮮なシーフードやプライムステーキを提供しています。名物のラムカクテル“ネイビー・グロッグ(ラムやフルーツジュースを使ったカクテル)”や、300種類以上のワイン、200種類以上のリキュールを取り揃えたバーも魅力です。さらに、パティオ席やプライベートダイニングも完備し、特別な集まりにも最適なスポットとなっています。

グッドボーイボブ・コーヒー・ロースターズ/goodboybob coffee roasters

マンハッタンビーチのハイランド・アベニューにある人気のコーヒーショップ、“グッドボーイボブ・コーヒー・ロースターズ(goodboybob coffee roasters)”。自家焙煎の高品質なコーヒーを提供し、定番のドリップからユニークな季節限定のメニューまで高い評価を得ています。店内に足を踏み入れるとコーヒーの香りが漂い、淹れたての一杯を楽しめるのはもちろんコーヒー豆の購入も可能。コーヒー豆はお土産にもおすすめです。小規模ながら洗練された空間には、サーフボードやサーファーの写真が飾られています。地元の常連客や観光客に親しまれており、軽食や焼き菓子も絶品です。

ザ・ケトル/The Kettle

“ザ・ケトル(The Kettle)”は、マンハッタンビーチの中心部にある人気アメリカンダイナーです。金曜日と土曜日は24時間営業しており、地元住民や観光客に長年親しまれています。メニューは朝食からディナーまで提供し、特にスープ、サラダ、バーガー、サンドイッチなど、ボリューム満点のザ・アメリカンフードが人気。ビーチやショッピングエリアに近く、アクセスも良好です。カジュアルな雰囲気の店内は居心地が良く、食事はもちろんカフェ利用にも最適なスポットです。

フィッシング・ウィズ・ダイナマイト/Fishing With Dynamite

“フィッシング・ウィズ・ダイナマイト(Fishing With Dynamite)”は、マンハッタン・アベニュー(Manhattan Avenue)にある人気のオイスターバー。ミシュランプレートを獲得し、“Best Oyster Bar”などの賞にも輝く実力派レストランです。東海岸と西海岸、それぞれのシーフードハウスの伝統を融合させた料理が楽しめます。シェフのデビッド・ルフェーヴル氏が手掛ける革新的なメニューが特徴で、新鮮な牡蠣やロブスター、アラスカキングクラブなどが評判です。32席ほどの小規模な店内は、カジュアルながらも洗練された雰囲気が漂います。

マンハッタンビーチ周辺のホテル

マンハッタンビーチ周辺には、ビーチフロントの高級ホテルからリーズナブルな価格の宿泊施設まで、さまざまなタイプのホテルが揃っています。特に高級ホテルでは、オーシャンビューの部屋から美しい夕日を眺めたり、プールやスパを楽しんだり優雅な時間を過ごせます。ビジネス向けのホテルには、静かで快適な客室やワークスペースが完備され、長期滞在にも最適です。観光客向けの宿泊施設は、ビーチやショッピングエリアへのアクセスが良好。そのため、時間を気にせず気軽に観光を楽しめます。そのほかにも、広々とした客室や朝食付きのプランが用意された家族向けのホテルもあり、快適な滞在をサポートしてくれるでしょう。滞在の目的に合わせて、自分にぴったりの宿泊施設を選んでください。

マンハッタンビーチについてよくある質問

マンハッタンビーチについてよくある質問と回答をまとめました。アクセス方法や駐車場情報、治安、観光のベストシーズンなど旅行計画に役立つ情報を以下で紹介します。

アクセス方法は？

マンハッタンビーチは、ロサンゼルス国際空港(LAX)から南へ約8kmに位置し、車で約15分とアクセスしやすいエリアです。公共交通機関を利用する場合は、LAXから無料シャトルバスでメトロCライン(旧グリーンライン)の“アヴィエーション/ラックス駅(Aviation/LAX)”まで移動します。駅からは電車とバスを乗り継ぐ必要があり、所要時間は約1時間です。詳細なルートや時刻表は、ロサンゼルス郡都市圏交通局“メトロ(Metro)”の公式ウェブサイトや Google マップで確認できます。

駐車場はある？

マンハッタンビーチ周辺には、公共の駐車場や路上駐車スペースが多数あります。パーキングメーターは現金やクレジットカード、モバイル決済で支払い可能で、料金は1時間あたり約1.75ドルです。場所によっては時間制限が設けられているため、駐車する前に確認しましょう。また、市民センター上部駐車場など、比較的安価で長時間駐車できる施設もあります。さらに、市営の駐車場もいくつかあるため事前に料金を確認して利用すると安心です。

治安はいい？

マンハッタンビーチは、ロサンゼルス郡内でも比較的治安が良く家族連れや観光客に人気のスポットです。ビーチやダウンタウンは昼夜を問わず多くの人で賑わい、日中は安心して過ごせます。警察の巡回も行われているため犯罪率はほかの都市よりも低めですが、貴重品の管理には注意が必要です。特に夜間や人通りの少ない場所では、一般的な防犯対策を心がけましょう。

観光のベストシーズンは？

マンハッタンビーチは年間を通じて温暖な気候ですが、最も人気のあるシーズンは春から夏(3月～9月)です。この時期は気温が高く晴天の日が多いため、海水浴やビーチバレー、サーフィンなどのアクティビティを楽しむのに最適。ただし、観光客が多く混雑しやすいため早朝から訪れるのがおすすめです。特に3月から5月頃は暑すぎず穏やかな気候が続くため、落ち着いた雰囲気の中で観光できます。