ロサンゼルスでレンタカーを借りる際の注意点や料金を解説

ロサンゼルスでレンタカーを借りる際の注意点や料金を解説

更新日:2024/10/09

ロサンゼルスでレンタカーを借りる際の注意点や料金を解説

アメリカ西海岸を代表する大都市ロサンゼルス。さまざまな観光地をスムーズに巡るための移動手段として、レンタカーは欠かせません。ただし、海外でレンタカーを利用する際の手続きや交通ルールは日本と異なるため、事前に調べておくと安心です。この記事では、ロサンゼルスでレンタカーを利用する時に役立つ情報を、海外旅行初心者の方にも分かりやすく解説します。

ロサンゼルスでの移動はレンタカーが便利

観光地が点在する広大な都市、ロサンゼルスではレンタカーでの移動が非常に便利です。レンタカーを利用する最大のメリットは、自分のペースで効率よく観光地を回れること。例えば、有名なハリウッドサインやサンタモニカビーチ、ロデオドライブへの移動に公共交通機関を利用すると時間がかかり、十分に観光を楽しめないことも珍しくありません。ですが、車での移動なら旅行の自由度が大幅に上昇するでしょう。また、公共交通機関では行けない場所にも容易に足を運べるため、通り沿いにあるカフェなども気軽に訪れることができます。

レンタカーの借り方・手順

借り方・手順 ロサンゼルスでレンタカーを借りるにはいくつかの手順を踏まなくてはなりません。以下で紹介する手順を参考に、ルートや目的に合った車種をレンタルしましょう。

手順1:予約

営業所を訪問する前にまず、オンラインで事前予約をしなければなりません。各レンタカー会社のウェブサイトにアクセスし、利用日時と車種、ピックアップとドロップオフする場所を選択します。付帯される保険などのプラン内容と合計金額を確認し、必要な情報を入力すれば予約完了です。ただし、レンタカー会社によってはピックアップ時に保険の加入が必要な場合もあるので予め確認しておきましょう。

手順2:車をピックアップ

ご自身が予約した日に指定された場所でレンタカーを受け取りましょう。受け取りには、免許証とクレジットカードが必要です。予約内容や保険プラン、合計金額を確認後、契約書にサインをしてクレジットカードを提示します。なおピックアップにチャージ料金はかかりません。

手順3:レンタカーの状態をチェック

レンタカーを運転する前に、車両に損傷がないかをチェックします。何か異常があれば、すぐに営業所のスタッフに報告しましょう。

手順4:ドロップオフ(返却)

車はご自身で指定した場所に返却(ドロップオフ)します。プランにもよりますが、ガソリンを満タンに補給してから返却するのが一般的です。また、返却時には車両の状態も見られるので、車に傷がないかも併せてチェックしておきましょう。なお、返却と同時にチャージ料金がかかるため注意が必要です。

ロサンゼルスでおすすめのレンタカー会社

ロサンゼルスでおすすめのレンタカー会社 ロサンゼルスでレンタカーを運転する場合、一般的に“現地の運転免許証”または日本国外での運転を認める“国外運転免許証“が必要です。ただし、ロサンゼルス国際空港の近くにある“さくらレンタカー”のように、日本の運転免許証でも利用できるレンタカー会社もあります。日本人スタッフが常駐しているため、慣れない英語を使う必要もありません。

また、免許証翻訳サービスを導入しているレンタカー会社を利用すれば、日本の免許証と翻訳フォームを持参するだけで手続きが可能です。忙しくて事前に国外運転免許証を取得するのが難しい場合、このようなレンタカー会社を選ぶのも選択肢のひとつと言えるでしょう。

ロサンゼルスでレンタカーを借りる際に必要な書類と資格

必要な書類と資格ロサンゼルスでレンタカーを利用する際は、運転免許証以外にもいくつかの書類と資格が必要です。ここでは、レンタル時に必要となる書類と資格について具体的に解説します。

必要書類

レンタカーを借りる際は、英語表記の身分証明書(パスポートなど)が必要です。加えて、予約時に送られる予約確認書とクレジットカードの提示も求められます。これらの書類は、車を借りる際の身元確認や利用料金の支払いに必要なので必ず準備しておきましょう。

必須資格

アメリカ・カリフォルニア州では、満21歳以上の方でなければレンタカーを借りることができません。一部のレンタカー会社では、25歳未満だった場合に追加料金が発生することもあります。

また、上述した通り日本語表記の運転免許証のみではレンタルできません。日本の免許証を提示する場合は、追加で“国外運転免許証”、または“翻訳された日本の免許証”が必要になります。ただし現地でトラブルなどに巻き込まれてしまった場合、日本語や翻訳された運転免許証だと事故処理に時間がかかる場合があるため、国外運転免許証を提示するのが無難です。一般的に国外運転免許証は日本の警察署や運転免許試験場で申請ができるため、事前に取得しておきましょう。

おすすめの自動車保険・消費税について

自動車保険・消費税カリフォルニア州の法律上、レンタカー保険への加入は必須ではありません。ただし、万が一に備えて保険に加入しておくと安心してロサンゼスル観光を楽しめるでしょう。レンタル時、特におすすめの保険は以下の通りです。

保険 補償内容
自動車損害賠償保険
(Liability Protection)
運転中の事故による対人・対物の賠償責任金額を一部補償する保険
追加自動車損害賠償保険
(Liability Insurance Supplement)
自動車損害賠償保険の補償額(対人・対物の賠償責任限度額)を引き上げる保険
自車輌損害補償制度
(Loss Damage Waiver)
レンタカーで事故に遭った場合、自分がレンタルしている車の修理代を補償する保険

※保険料は、損害状況に応じて価格が変動します。

運転中の事故による対人・対物の賠償責任金額を補償する“自動車損害賠償保険(Liability Protection)”は、レンタカー加入時に自動的に加入されます(カリフォルニア州を含むアメリカの一部の州)。ただし、この保険は補償限度額(1回の事故における補償の上限額)が低いため、任意保険のひとつ“追加自動車損害賠償保険(Liability Insurance Supplement)”に加入して補償限度額を引き上げることも可能です。

そのほかにも、“搭乗者傷害保険(Personal Accident Insurance)”や“所持品盗難保険(Personal Effects Coverage)”など、さまざまな任意保険があります。なお、所持しているクレジットカードに保険サービスが付帯されている場合もあるため、レンタカー保険へ加入する前に調べておきましょう。

また、レンタル料金にもカリフォルニア州の消費税が加算されるため、合計金額に影響します。借りる場所によって税率は異なりますが、約10%(2024年6月時点)を見積もっておくと良いでしょう。

日本とロサンゼルスの交通ルールの違い・注意点

違い・注意点 ロサンゼルスでは日本と交通ルールが異なるため、特に初めて運転する旅行者は注意が必要です。ここでは案内標識や走行車線など、それぞれの違いについて詳しく解説します。下記のルールを守って、ロサンゼルスで快適に運転しましょう。

右側通行が基本

右側通行が基本ロサンゼルスを含むアメリカ全土で運転する場合、右側通行が鉄則です。加えて左ハンドルでの運転となり、日本とは対照的なので注意しましょう。右側通行に慣れるまでは、前方車両の流れに従って運転するのがおすすめです。また、常に左側に走行車線の仕切り(白線)があることを確認してください。

赤信号時の右折が可能

赤信号時の右折が可能ロサンゼルスでは、交通の妨げにならない場合に限り赤信号でも右折が許可されています。赤信号に差し掛かった際は、歩行者や対向車が通らないことを確認した後、速やかに右折してください。ただし、「No Turn on Red(赤信号で曲がらない)」という標識がある交差点では、赤信号での右折が禁止されています。

また、右折を想定した交差点への車の詰め方にも注意が必要です。右折するには横断歩道を横切る必要があるため、横断歩道の手前で必ず一時停止して歩行者がいないか確認してから発進しましょう。なお、アメリカも日本と同様に歩行者優先が基本のルールです。

ストップサイン(標識)

ストップサインロサンゼルスの住宅街にある交差点では、「STOP」と記された八角形の標識が設置されていることがあります。この標識が設置された交差点では、一度完全に停止してから進入しなくてはなりません。なお、このサインは2車線または、全方位に設置されている場合があります。

ストップサインが2車線しかない場合は車道優先、全方位にある場合は各車が交互にする“先着順”のルールが適用されます。どの方角の車が最初にストップサインで停車したかを判断し、自身の番になった速やかに発進しましょう。同時にストップサインに差し掛かった車がいる場合は、自分の右側の車両が優先というルールに従います。

左折専用車線のルール

ルール 左折車線を利用する際は、適切なタイミングで車線変更を行うことが重要です。交差点の多くには左折専用の車線が設けられ、信号や標識で規制されています。なかでも、矢印のついた左折用の信号機は注意が必要です。

信号機は2種類に分かれ、矢印が密接している信号機であれば、矢印が青くなくても左折することが可能です(対向車線に車がいない時に限り)。反対に矢印が離れている信号機の場合は、対向車線が空いていても矢印が青くなければ左折してはいけないルールとなっています。

ロサンゼルスでレンタカーを借りる際によくある質問

質問 ロサンゼルスでレンタカーを利用する際のよくある質問とその回答を下記にまとめました。これらを参考にレンタカーを利用し、ロサンゼルスでドライブを快適に楽しみましょう。

レンタカーの利用料金の相場は?

レンタカーの料金相場は車種によって大きく異なります。車両のみなら30ドルから200ドル程度で借りられますが、レンタル期間や加入する保険プランにより合計金額が変動するので注意が必要です。なお、料金は1日ごとに発生します。場合によっては予算を超えてしまうことがあるため、契約書にサインをする前にしっかりと合計金額を確認しましょう。

ガソリン代の相場は?

ガソリン代は地域や時期により変動しており、相場は1ガロンあたり約5ドルから6ドルの間を推移しています(2024年6月時点)。ただし、現在ロサンゼルスではガソリンが高騰しているため、使用する車種によって出費に大きな差が出ることがあります。ハイブリッドかEV車は燃費が良く、ほかの車種に比べてガソリン代もかかりにくいためおすすめです。
しかし、安価なガソリンの代わりにエタノールを含ませているガソリンスタンドもあります。エタノール入りのガソリンを給油すると、車に不具合が発生する可能性があるので注意しましょう。

日本語は通じる?

ロサンゼルスには、“さくらレンタカー”や“ハーツレンタカー”、“ダラーレンタカー”など、日本語対応のレンタカー会社が複数あります。またレンタカー会社によって、空港への送迎サービスや日本語カーナビ付きなどのオプションも異なるため、その点も考慮してレンタカー会社を選ぶと良いでしょう。ただし、日本語が通じるレンタカー会社はアメリカ系のレンタカー会社よりもやや高めの値段設定の場合があるため、事前に比較検討することをおすすめします。

おすすめの車種は?

車種は旅の目的に合ったものを選ぶと良いでしょう。ガソリン代を節約するならハイブリットまたはEV車、長距離を運転する場合はSUV、カリフォルニアの気候を満喫したい場合はオープンカーなど、さまざまな車種から選択できます。また家族やグループで利用する場合は、広い荷室と快適な乗り心地が魅力のSUVがおすすめです。

レンタカーの乗り捨ては可能?

レンタカーは片道の場合に限り、乗り捨てが可能と言えます。特に、営業所が多い大手のレンタカー会社では、乗り捨てができる場合が多いです。ただし、予約時のピックアップ場所とドロップオフ場所、また日時指定する際に選択できる車種が限定される場合があります。なお、片道での乗り捨ては通常のレンタル(往復)よりも値段が高くなるため、予定と予算を決めてから予約するのが良いでしょう。予約の際は、例えばロサンゼルスで車を借りてアリゾナ州へ向かいそのまま飛行機で帰る場合、アリゾナ州の飛行場近くの営業所をドロップオフ場所に指定しておくとスムーズです。

事故に遭遇した場合は?

事故に遭った場合の留意点がいくつかあります。まず、重要なのは事故の証拠を残すことです。加害者が逃げることもあるため、事故現場では写真やボイスレコーダーなどに記録を残しておきましょう。
次に、警察に通報します。通報した際には、落ち着いて事故が起こった場所について返答しましょう。なお、この通報の記録は公的な証拠になるので詳細に伝える必要があります。最後にレンタカー会社に連絡し、事故の報告書を作成します。これは保険の適用を受けるための重要な手続きとなります。

レンタカーで訪れたいロサンゼルスの観光スポット5選

ロサンゼルスには魅力溢れる観光スポットが点在しています。ここでは、レンタカーで訪れたい人気観光スポットを5つ紹介します。各地を自由に回れるレンタカーならではの楽しみ方を満喫しましょう。

ベニスビーチ(Venice Beach)とサンタモニカビーチ(Santa Monica Beach)

観光スポット 美しい海岸線と活気ある雰囲気で知られる“ベニスビーチ”と“サンタモニカビーチ”。ベニスのボードウォークではストリートパフォーマンスや屋台を、サンタモニカでは遊園地やショッピングをそれぞれ満喫できます。異なる楽しみ方ができるため、レンタカーを利用してどちらも訪れることをおすすめします。海沿いで眺めるサンセットはとても美しく、ロサンゼルスの絶景ポイントとしても人気です。

グリフィス天文台/Griffith Observatory

天文台ロサンゼルスの壮大なスカイラインを一望できる天文台“グリフィス天文台”。ダウンタウンやハリウッドからのアクセスが良好で、館内では宇宙や星に関する展示物を通して天文学を学べます。夜景の絶景スポットとしても有名で、ロサンゼルスの街並みを背にしての写真撮影もおすすめです。また、グリフィス天文台周辺にはハイキングスポットもあるため、軽い運動をしに立ち寄るのも良いでしょう。

所在地:2800 East Observatory Road Los Angeles, CA 90027
入場料:無料
営業時間:午後12時~午後10時(火~金曜日)、午前10時~午後10時(土・日曜日)
休館日:月曜日
公式ウェブサイト:Griffith Observatory

シルバーレイク/Silver Lake

シルバーレイク “シルバーレイク”はヒップなカフェやブティックが立ち並ぶおしゃれなエリア。ダウンタウンからアクセスしやすいですが、公共交通機関では移動に時間がかかるため車で向かうのがおすすめです。またこのエリアの周辺には有名な観光スポットが隣接し、ロサンゼルス観光の拠点にしやすい点が特徴。旅の小休憩や朝食などを楽しんでから、“エコパーク”や“ハリウッド”などの近隣エリアへ向かうことで効率良く観光ができるでしょう。

ロデオドライブ/Rodeo Drive

ロデオドライブ 世界でも有名な高級ブランド店が立ち並ぶショッピングエリアです。ビバリーヒルズで洗練されたハイブランドのショッピング体験を求めるなら、ここは外せません。
ただし、“ロデオドライブ”へは公共交通機関ではアクセスしにくいので、車での訪問をおすすめします。また購入した高級品などを持ったまま歩くのは、盗難される危険があります。必ず車のトランクなど、外から見えない場所に入れてから移動しましょう。

ハイランドパーク/Highland Park

ハイランドパーク “ハイランドパーク”は、ヴィンテージショップやアートギャラリー、個性的なレストランが集まるヒップなエリアです。また多彩で豊かな食文化が発展しているため、特に美食家の方におすすめの場所でもあります。ハイランドパークのメインストリートは2つあり、車でアクセスすれば両方のエリアを効率良く巡れるでしょう。フリーウェイからも近いため、ハイランドパークを拠点としてロサンゼルスを観光するのがおすすめです。

entry ESTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします