2月8日、ホノルル州の保健当局は過去14日間に中国で滞在歴のある帰国者26名を監視し、新型コロナウイルスの検疫中であることを発表しました。
検疫とは伝染病等の拡大を防ぐため、ある特定の地域に出入りした人および所持品の検査を行い、必要な処置をとることを指します。
ハワイでは新型コロナウイルスの感染者は未だ確認されておりませんが、中国から帰国した26名はホノルルのダニエル・K・イノウエ空港に到着した後、保健当局の監視下に置かれ検疫が行われています。
検疫は担当医による1日に数回の電話とテキストメッセージの送受信、ビデオ会議等を利用して行われており、一般の人々から離れて生活しているかを確認しています。
26名全員に目立った症状がないことから、ハワイ州の副知事であるJosh Green氏は「隔離をして検疫を実施する必要はなかったのでは」と述べました。現在、ハワイ州知事のDavid Ige氏は全米知事協会に出席するためハワイを離れており、副知事のJosh Green氏が今回の対応にあたっています。
中国(上海)とハワイ(ホノルル)とを結ぶ直行便は2月3日を以て一時運航を停止しており、再開目途は立っておりません。中国から米国へ帰国する米国市民は米国内にある11の指定空港のいずれかに到着し、空港にて検疫を受ける必要があります。指定された11の空港の中にはホノルルのダニエル・K・イノウエ空港も含まれており、今回検疫中である26名は中国からの帰国者となります。
“2019-nCoV”と名付けられた新型コロナウイルスの感染は中国本土を中心に拡大しており、死亡者数は1,100人を超え患者数は5万人近くにものぼります。
感染が拡大する中、世界保健機関(WHO)では2月11日から始まった専門家の会合で、有効な治療法の確立やワクチンの開発に向けた計画を作成すると発表しました。
参考元 : West Hawaii Today
https://www.westhawaiitoday.com/2020/02/11/hawaii-news/health-officials-monitoring-26-people-for-signs-of-coronavirus/