ジョシュア・ツリー国立公園の見どころを解説 おすすめスポットも紹介
更新日:2024/10/19

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アメリカ・カリフォルニア州の砂漠地帯に位置する“ジョシュア・ツリー国立公園”は、ユニークな形をした野生植物“ジョシュア・ツリー”が見られる国立公園です。また、さまざまな形の岩が多くあり、ロッククライマーにも人気のスポットとなっています。この記事では、ジョシュア・ツリー国立公園の見どころや訪れる際に知っておきたいポイントを中心に紹介。周辺のグルメスポットも厳選しているので、観光時の参考にしてください。
ジョシュア・ツリー国立公園(Joshua Tree National Park)とは?
“ジョシュア・ツリー国立公園”は、カリフォルニア州南東部にある“モハーヴェ砂漠”と“コロラド砂漠”が交わる場所に位置しています。公園内では、ユニークな形をした“ジョシュア・ツリー(正式名称:ユッカ・ブレビフォリア)”やサボテンなどの固有野生植物を観察できます。
ジョシュア・ツリー国立公園の名前は、この“ジョシュア・ツリー”に由来しています。キリスト教の旧約聖書に登場する“ジョシュア”が祈りを捧げる姿に似ていることから名付けられました。また、ジョシュア・ツリー国立公園は1994年に国立公園に指定されており、野生植物だけでなく、暴雨で形成された不思議な形の巨岩も見どころのひとつとして有名です。これらの多様な生態系と独特の自然美により、訪れる人を魅了しています。
ジョシュア・ツリー国立公園の基本情報
施設名 | ジョシュア・ツリー国立公園/Joshua Tree National Park |
所在地 | 74485 National Park Drive Twentynine Palms, CA 92277-3597 |
入場料 | 自家用車(1台)$30/オートバイ(1台)$25/個人$15(徒歩または自転車など) |
営業時間 | 24時間営業(月~日曜日) |
定休日 | なし |
公式ウェブサイト | Joshua Tree National Park |
ジョシュア・ツリー国立公園の見どころ

2つの砂漠の生態系

砂漠地帯の植物とユニークな形の岩石

朝日や星空を一望できるビュースポット

より美しい夜空を眺めたいなら、夏よりも冬がおすすめです。夏と比べて冬の夜空は澄んでいるため、満点の星空を存分に満喫できるでしょう。公園の周囲には電灯などの人工的な光が少ないため、視界一面に広がる星空を観察できるキャンプ場は、天体観測や写真撮影をするのに絶好のスポットです。
ジョシュア・ツリー国立公園の人気スポット7選

1.ビジターセンター/Visitor Center

各ビジターセンターでは、公園内の道路情報や地図の確認、ガイドツアーの予約が可能です。ほかにも公園の歴史や自然についても学べるため、公園を訪れる前に立ち寄ることをおすすめします。
- ジョシュア・ツリー国立公園ビジターセンター/Joshua Tree National Park Visitor Center
場所:トゥエンティナインパームスのダウンタウン(公園の北側) - コットンウッドビジターセンター/Cottonwood Visitor Center
場所:ピントベイスンロード沿い(公園の南側) - ブラックロック自然センター/Black Rock Nature Center
場所:ブラックロックキャンプ場内(公園の北西側) - ジョシュア・ツリービジターセンター/Joshua Tree Visitor Center
場所:ジョシュア・ツリーのダウンタウン(公園の北西側)
2.インディアン・コーブ・キャンプグラウンド/Indian Cove Campground

巨大な岩の間にキャンプサイトが設置されており、自然に囲まれた静かな環境でゆっくりと過ごせるのが魅力的です。夜には空いっぱいに広がる星空を眺められるため、宿泊した際には観察してみましょう。またハイキングトレイルはキャンプ場の敷地内からアクセス可能で、初心者から上級者まで楽しめるコースなので、誰でも気軽に挑戦できます。なお、このトレイルは唯一公園内の道とは繋がっておらず、入場ゲートの外にあるため入園料はかかりません。
入場料:1泊につき$20 ※人数とキャンプサイトの広さによって料金が異なります。
営業時間:24時間(月~日曜日)
定休日:労働者の日(9月第1月曜日)、10月14日、11月11日、感謝祭(11月第4木曜日)、クリスマス
※夏季休業期間(6月1日~9月2日)も一部のキャンプサイトが閉鎖されます。
公式ウェブサイト:Indian Cove Campground
3.ヒドゥン・バレー・トレイル/Hidden Valley Trail

1マイル(約1.6km)ほどのループトレイルは、初心者も気軽に楽しめるハイキングコースです。ユニークな形状の岩や豊かな植生を観察しながらハイキングを楽しむことができ、見どころが満載。また、フォトジェニックな絶景スポットが点在しているのも見逃せないポイントです。
4.キャップ・ロック/Cap Rock

5.アーチ・ロック/Arch Rock

全長9mもの大きさを誇るこの岩は風化の影響でアーチ型になったと言われ、訪れる多くの人に自然の力強さを感じさせることでしょう。夜空に輝く星空とのコントラストは一見の価値ありです。
6.チョーヤ・カクタス・ガーデン/Cholla Cactus Garden

チョーヤ・カクタス・ガーデンは、朝と夕方の時間帯に訪れるのがおすすめです。神々しく光るサボテンの棘がとても神秘的で、ジョシュア・ツリー国立公園の中でも人気の高いエリアとなっています。
7.キーズビュー/Keys View

また駐車場が完備されているため、車でアクセスできる利便性もポイント。特に、夕日が綺麗に見られる夕方の訪問がおすすめです。遠くでオレンジ色に輝く夕日や、東側の空の青色とピンク色のグラデーションが幻想的に映る光景を見ることができるでしょう。
ジョシュア・ツリー国立公園の気候・気温

冬の日中は比較的暖かいですが、夜間には氷点下まで下がる場合があるので注意が必要です。なお、年々暑さが増して空気が乾燥しやすくなっていることから、山火事が増えていると言われています。
ジョシュア・ツリー国立公園のベストシーズン
ジョシュア・ツリー国立公園を観光するベストシーズンは、春季(3月~5月)と秋季(10月~11月)です。これらの季節は気温が穏やかで、特に日中の散策やハイキングに最適。夏の厳しい暑さを避け、快適な気温の中で公園の自然を楽しむことができます。
ただし、ジョシュア・ツリーやサボテンなどの開花シーズンはその年の気候によって異なります。例えば降水量の多い雨季を経て、強い日差しに恵まれた場合は春頃に開花が見られるでしょう。
日本からジョシュア・ツリー国立公園へのアクセス方法

主要ルートは州間高速道路105号東(I-10SE)から州間高速道路605号N(I-605N)を経由し、州間高速道路10号東(I-10E)を道なりに進みます。その後、カリフォルニア高速道路62号(CA-62E)に乗り換え、セイジ・アベニュー(Sage Ave)を右折。ユッカ・トレイル(Yucca Trail)を進み、約7マイル(約11.2km)先が公園の入口になります。
ジョシュア・ツリー国立公園に関するよくある質問

公園の入り口は?
ジョシュア・ツリー国立公園の入口は、西側の“ジョシュア・ツリー”、北側の“トウェンティナイン・パームス”、南側の“コットンウッド”の3か所です。西側のジョシュア・ツリーの入口はロサンゼルスから訪れる際に最も利用され、公園内の主要観光スポットへのアクセスに便利。また北部エリアを観光する際はトウェンティナイン・パームスの入口、パームスプリングス方面からのアクセスにはコットンウッドの入口から入場するのが最適です。
入場料は?
ジョシュア・ツリー国立公園の入場料は、自家乗用車1台あたり30ドル、徒歩や自転車は15ドル、オートバイは25ドルになります。入場パス購入日から6日間は、公園の出入りが自由です。また、アメリカ国内すべての国立公園で利用可能な年間パス“アメリカ・ザ・ビューティフルパス(America the Beautiful Pass)”は80ドルで購入できます。1年間はアメリカ国内の国立公園へ行き放題なので、複数の公園を訪れる方におすすめです。
なおアメリカでは、誰でも無料で公園に入場できる“国立公園無料開放日(国立公園週間、退役軍人の日、国立固有地記念日など)”を毎年設けています。
園内を観光する所要時間は?
ジョシュア・ツリー国立公園の観光に必要な時間は、最低でも1日を見積もると良いでしょう。車で主要観光スポットを巡る場合は約4~6時間、さらにハイキングやロッククライミングなどのアクティビティを楽しむ場合は、追加で時間を確保しなければなりません。なお公園内にはキャンプ場が点在しているため、長期滞在が可能です。時間に余裕をもった旅程を組み、大自然を肌で感じてみましょう。
公園の設備は?
公園内にはキャンプ場やピクニックエリア、トイレが複数設置されています。ただしレストランやガソリンスタンドはないため、事前に食料や燃料を準備しておく必要があります。また、場所によっては携帯電話の電波が届きにくいので、予めジョシュア・ツリー国立公園の地図を確認しておきましょう。なお周辺にはビジターセンターが“ジョシュア・ツリー国立公園”、 “コットンウッド”、“ブラックロック自然センター”、“ジョシュア・ツリー”の4か所あります。公園に訪れた際は、まず地図や現地の観光スポットなどの情報を入手しておくことをおすすめします。
ジョシュア・ツリー国立公園周辺のレストラン・カフェ

ビリーリード・パームスプリングス/Billy Reed’s Palm Springs

なかでも、朝食メニューの“骨付き自家製ハム”は特に人気です。肉厚でジューシーなハムとスクランブルエッグは相性が良く、朝食べるのにぴったり。また、心温まるサービスとその居心地の良さから、地元民に長年愛され続けています。
営業時間:午前8時~午後9時(月~日曜日)
定休日:なし
公式ウェブサイト:Billy Reed’s Palm Springs
ザ・デズファインフード/The DEZ fine food

また、オーガニックジュースやスムージーの種類も多いので、軽めの朝食をとるのにおすすめです。公園を訪れる前に淹れたてのコーヒーやヘルシーフードを購入し、大きな岩陰でピクニックをするのも良いでしょう。
営業時間:午前7時~午後5時(月~日曜日)
定休日:なし
公式ウェブサイト:The DEZ fine food
ユッカ・ケバブ/Yucca Kabob

おすすめは、ビーフとチキンとコフタ(牛とラムのひき肉のつくね)が乗ったメインケバブです。ライスとサラダ、ハマス(ひよこ豆をペーストにしたディップ)、ピタブレッドがセットになったボリューム満点の一品。肉には中東料理独特の香辛料をまぶし、絶妙な焼き加減で調理します。そのため、焼き上がった肉はとても柔らかく、香ばしい味わいが口の中に広がるでしょう。
営業時間:午前11時~午後9時(月~土曜日)
定休日:日曜日
公式ウェブサイト:Yucca Kabob
アメリカ渡航・入国にはESTA(エスタ)が必要です
日本国籍者がビザを取得せずにハワイを含むアメリカへ渡航する際は、ESTA(エスタ)の申請が必要です。ESTA(エスタ)はVWP(ビザ免除プログラム)参加国の市民のみ利用できる制度で、観光または出張目的で90日以内の米国滞在を希望する方が対象となります。また、ESTA(エスタ)は年齢を問わず必要となるため、家族やグループで渡航する際は事前に全員分の申請を済ませましょう。ESTA(エスタ)を統括するDHS(アメリカ国土安全保障省)は、少なくとも出発72時間前までに申請手続きを済ませて「渡航認証許可」を取得するよう推奨しています。