ラスベガス スフィア(Sphere)の魅力やアクセス、大きさについて解説
更新日:2025/01/02

Contents
2023年9月、世界最大級の球体型複合アリーナ”スフィア(Sphere)”がラスベガスにオープン。スフィアは、最先端技術を駆使した次世代型エンターメント施設として、世界中の人々から注目を集めています。この記事では、ラスベガスの新たなアイコンであるスフィアの成り立ちや特徴、アクセス方法などを徹底解説。訪れる前に見どころを確認し、完全没入体験型のショーを堪能しましょう。
ラスベガスの「スフィア(Sphere)」とは?

またスフィアは、世界各地のアリーナやスタジアムを手掛けるスポーツ施設設計会社“ポピュラス(POPULOUS)”が設計したことでも有名です。ラスベガスの大通り”ベネチアン・リゾート”の裏手に突如現れた、LEDディスプレイに覆われた球体スフィアは、今ではロサンゼルスの新たなランドマークとなっています。
スフィアの基本情報
2023年9月29日、ラスベガスにオープンした球体型エンターテインメント施設”スフィア (Sphere)”。会場全体を巨大なデジタルディスプレイが覆い、世界初の最先端4D技術で五感を刺激する没入型の演出が特徴です。また、ロックバンド”U2”がこけら落とし公演を行ったことでも有名。360度見渡せるスクリーンは、どの席からでもイベントを楽しむことができます。
施設名 | スフィア/Sphere |
所在地 | 255 Sands Ave, Las Vegas, NV 89169 |
入場料 | $99~(※座席により料金は異なります) |
営業時間 | 午前9時〜午後10時(月~日曜日) |
定休日 | なし |
公式ウェブサイト | Sphere |
スフィアの主な特徴

形状・大きさ
スフィアは、高さ112m・幅約157mの球体形状が特徴です。この大きさは世界最大級と言われており、球体の外側は数万個ものLEDライトで覆われています。建物自体が巨大なディスプレイと化したスフィアは、ラスベガスの街中にまるで宇宙船が着陸したかのよう。そのユニークな外観は遠くからでもはっきりと確認でき、ラスベガスの夜景の一部として新たな光を放っています。
収容可能人数・最先端技術
スフィアには1万8,600人分もの座席が完備され、立ち見フロアを含めると最大で約2万人収容可能です。これはスフィアの広大な空間はもちろん、最先端の座席配置により実現されました。会場内には“指向性スピーカー(特定の場所にのみ音が届く)”を組み込み、3Dオーディオ(立体音響)・ビーム・フォーミング技術(電波を特定の方向に向ける技術)を用いることで、各席に適した音質と音量が届けられています。訪れた人全員が楽しめるよう、座席にもさまざまな工夫が施されているため、圧倒的な没入体験を堪能できるでしょう。
内部構造・座席
スフィア内部は、まるで高級な映画館のよう。スクリーン、スピーカー、座席など、すべてが最先端です。内壁全体に高解像度のLEDスクリーンが設置され、観客は360度どこからでも臨場感のある映像体験が可能となっています。また、座席は複数の階層に分かれており、自身の座席へは番号に従ってエレベーター、もしくはエスカレーターで移動するシステムです。なお、特定のイベントでは映像に合わせて座席が振動するほか、香りや風を感じるなど40種類もの特殊効果が用いられることも。これらの最新技術により観客はショーやコンサート、映画の世界に自分自身が入り込んだかのような感覚を覚えることでしょう。
スフィアの見どころ

フルスクリーン
スフィアは、球体内部全面を高解像度(16Kレゾルーション)のスクリーンにし、360度・全方位からの視覚体験を提供することに成功しました。圧倒的な映像技術と一面に広がるスクリーンにより、観客を異次元空間へと誘います。なおスクリーンの総面積は、映画館にも導入されている巨大スクリーン“IMAX”の約40倍。これは、映像技術の進化と同時にエンターテインメントのレベルが一段階上がった証と言えるでしょう。特に映像関係者はプログラムに関係なく、一度は見ておきたい代物です。
LEDディスプレイ

没入型の演出

音質・音量

スフィアの入場料金

スフィアへのアクセス方法

マンハッタンストリートとウェストチェスタードライブの角では、タクシーや配車アプリ“Uber“の乗降が可能。ただし、渋滞に巻き込まれる可能性もあるため、時間に余裕を持って移動することをおすすめします。車(レンタカー)を利用する場合は、駐車場の場所と料金も事前に確認しておきましょう。
駐車場について
駐車場はイベントや日程により、利用できる場所や料金が異なります。料金は約80ドル~、場合によっては100ドルを超えることもあります。ラスベガスでの大規模イベント時にはスフィア周辺の駐車場も渋滞するため、早めに到着して駐車スペースを確保しましょう。事前に公式サイトでイベント情報を確認し、チケット販売会社チケットマスター(Ticketmaster)経由で駐車場チケットを購入しておくとスムーズです。
スフィアのイベントスケジュール

定期的に期間限定イベントやショーが開催されているスフィアですが、常時開催中の2部構成プログラム“スフィア・エクスペリエンス(Sphere Experience)”も見逃せません。以下、チケット料金などと併せて詳しく紹介します。
スフィア・エクスペリエンス/Sphere Experience
リアルな人型ロボット”オーラ”に出迎えられて始まるスフィア・エクスペリエンスは、約2時間のマルチセンサリー(多感覚)体験です。360度のアバターキャプチャ(360度からカメラ撮影を行って3Dアバターを作成して背景に適合させるブース)や、ビームフォーミングサウンド(所定の方向の音源を強調する技術)ディスプレイ、50フィート(約15m)のホログラフィックイメージなど、最先端技術を駆使した展示が楽しめます。
メインアトラクションは、ネイチャー映画「Postcard from Earth(地球からの絵葉書)」。この作品は、映画「ブラック・スワン(2011年)」などを手掛けた“ダーレン・アロノフスキー“監督によって製作されたことでも有名です。スフィアの没入型映像演出を通して、地球の美しさや人間による環境汚染などへの理解が深まる内容となっています。
料金:$79〜$99
※ディレクターズシートは$249です。座席、時間帯により異なります。
時間:1日4回
月~金曜日:午後4時30分/午後7時/午後9時30分
土曜日:午後2時/午後4時30分/午後7時/午後9時30分
日曜日:午前11時30分/午後2時/午後4時30分/午後7時
公式ウェブサイト:The Sphere Experience
※そのほかのイベントスケジュールは、公式ウェブサイトのshows & ticketsページよりご確認ください。
期間限定コンサート「フィッシュ(Phish)」
アメリカ出身の人気ロックバンド”フィッシュ(Phish)”が、スフィアで期間限定コンサートを開催(4月18日~21日)。このバンドは公演ごとに異なるセットリストでライブを行い、1曲を同じ技法で演奏しないことで知られています。「今あるこの一瞬を大切に生きろ」と言わんばかりの彼らの演奏は、スフィアの映像と音響設備によってより一層革新的なライブパフォーマンスを作り上げています。
開催期間:2024年4月18日〜21日(全4公演)
入場料金:$84 〜$154 ※座席により異なります。
公演時間:19時30分 ※開場は午後6時30分~
公式ウェブサイト:Phish
期間限定コンサート「Dead Forever-ライブ・アット・スフィア」
2024年5月16日から7月5日までの期間、週末を中心に”デッド&カンパニー(Dead & Company)”がライブショーを行います。伝説のロックバンド”グレイトフル・デッド”の元メンバー、ボブ・ウェア(ギター、ボーカル)、ミッキー・ハート(ドラム)、ビル・クルーツマン(ドラム)と、ジョン・メイヤー(ギター、ボーカル)、オティル・バーブリッジ(ベース、パーカッション、ボーカル)、ジェフ・チメンティ(キーボード)の6人によって構成された超豪華なバンド。2023年にファイナルツアーと題したライブツアーを終えたばかりですが、2024年ラスベガスに帰って来ます。デザートロック(ハードロックの一種)の頂点とも言われている彼らの演奏を、エンターテインメントの街ラスベガスで聞けるなんて、夢のような話ではないでしょうか。生で観たいファンは特に必見です。
開催期間:2024年5月16日〜7月5日(全24公演)
入場料金:$99 〜 $289 ※座席により異なります。
公演時間:19時30分
チケット購入サイト:チケットマスター(Ticketmaster)
アメリカ渡航・入国にはESTA(エスタ)が必要です
日本国籍者がビザを取得せずにハワイを含むアメリカへ渡航する際は、ESTA(エスタ)の申請が必要です。ESTA(エスタ)はVWP(ビザ免除プログラム)参加国の市民のみ利用できる制度で、観光または出張目的で90日以内の米国滞在を希望する方が対象となります。また、ESTA(エスタ)は年齢を問わず必要となるため、家族やグループで渡航する際は事前に全員分の申請を済ませましょう。ESTA(エスタ)を統括するDHS(アメリカ国土安全保障省)は、少なくとも出発72時間前までに申請手続きを済ませて「渡航認証許可」を取得するよう推奨しています。