リトルトーキョーのおすすめ観光スポット5選 ロサンゼルスの日本人街の魅力を紹介
更新日:2024/10/09
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ロサンゼルス・ダウンタウンに位置する“リトルトーキョー(Little Tokyo)”は、アメリカ最大の日本人街として有名です。別名「小東京」とも呼ばれ、日本文化を体感できるスポットや日本の人気グルメ、日系スーパーが揃い、ショッピングからグルメまで楽しめます。この記事では、リトルトーキョーの歴史を辿りながら、おすすめの観光スポットや人気レストラン、周辺のホテル情報などを紹介。ロサンゼルス観光中に日本が恋しくなった時は、ぜひ訪れてみましょう。
リトルトーキョー(Little Tokyo)とは?
“リトルトーキョー(Little Tokyo)”は、ロサンゼルスの中心地ダウンタウンにある日本人街です。アメリカにおける日本文化の発信地としても知られ、日系アメリカ人の歴史や文化を学べる“全米日系人博物館”や伝統的な日本庭園、“東本願寺ロサンゼルス別院”などが立ち並びます。
また日本食レストランや、日本アニメのグッズ販売店も多く、地元住民だけでなく観光客にも親しまれています。特に、アニメや漫画は日本を代表するサブカルチャーのひとつとされ、専門店が出店されるほど人気です。さらに、近年の再開発により現代的な商業施設やアートスペースも増え、日本の伝統とモダンが融合した魅力的な街として進化し続けています。
リトルトーキョー誕生の歴史
リトルトーキョーの誕生は1880年代にまで遡ります。日本人がロサンゼルスのダウンタウン地区に移住し、コミュニティを形成したことがきっかけです。1885年に漁民の“チャールズ・カメ”こと茂田浜之助氏が日本食店をオープン。それを皮切りに、多くの日本食料品店が開業し次第に日本人街として発展しました。1905年に入ると“リトルトーキョー”という名称が浸透し、20世紀初頭には約3万人以上の日本人が居住する大規模なコミュニティとなります。第二次世界大戦後も復興と発展を続け、今もなおアメリカにおける日本文化の象徴として多くの地元住民や観光客に愛されています。
リトルトーキョーのおすすめ観光スポット5選
リトルトーキョーには歴史やアートに関する文化施設など、日本人も楽しめる観光スポットが点在しています。ここでは、その中でも特におすすめの5か所を紹介します。小東京交番/Little Tokyo Koban
“小東京交番(Little Tokyo Koban)”は、リトルトーキョー(小東京)のインフォメーションセンターです。道案内や観光に関する情報の提供、落とし物の管理、緊急時の日本領事館との連携も対応可能。日本語で対応してくれるので、日本人観光客の間でも重宝されています。外観は日本の交番を彷彿とさせるデザインで、地域のシンボル的存在と言われています。リトルトーキョーの観光中にアクシデントや困ったことがあったら迷わず立ち寄りましょう。
日本村プラザ/Japanese Village Plaza
リトルトーキョーの中心部に位置し、50店舗以上のショップやレストランが集うショッピングセンター“日本村プラザ(Japanese Village Plaza)”。ここでは、日本の伝統工芸品やアニメグッズ、書籍、日本の食品、日系コスメなど日本に関するさまざまなものが販売されています。また、焼き鳥や寿司、しゃぶしゃぶ、ラーメンなどの日本食レストランも軒を連ね、ロサンゼルスにいながら日本食を食べられるのも魅力です。イベントも頻繁に開催され、特にリトルトーキョーの活気を感じられる施設と言えるでしょう。営業時間:午前7時~午後7時(土~水曜日)、午前7時15分~午後7時45分(木・金曜日) ※店舗により異なります。
定休日:店舗により異なります。
公式ウェブサイト:Japanese Village Plaza
全米日系人博物館/Japanese American National Museum
“全米日系人博物館(Japanese American National Museum)”は、日系アメリカ人の歴史と文化を学べる博物館です。ここには、19世紀後半から現代に至るまでの日本人移民に関する工芸品や服飾、写真などが中心に展示されています。また、第二次世界大戦中の強制収容所の様子が分かる貴重な資料が多いのが特徴。日系アメリカ人が撮影した、1920年代から1950年代の8mmと16mmのフィルム映像を見られます。メトロレールの“リトルトーキョー/アートディストリクト(Little Tokyo/Arts District)駅”の目の前に位置し、アクセスも良好なので旅行中に訪れてみましょう。入場料:大人$16/学生(18歳以上)、シニア(62歳以上)、青年(6~17歳)$9/子供(5歳以下)と会員は無料
営業時間:午前11時~午後5時(火・水、金~日曜日)、午後12時~午後8時(木曜日)
休館日:月曜日、6月19日、年始、クリスマス、選挙日、独立記念日(7月4日)、先住民の日(10月の第2月曜日)、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:Japanese American National Museum
東本願寺ロサンゼルス別院/Higashi Honganji Buddhist Temple
1976年に建立した仏教寺院、“東本願寺ロサンゼルス別院(Higashi Honganji Buddhist Temple)”。日本最古かつ最大宗派のひとつ真宗大谷派の傘下であり、リトルトーキョーの中でも日本文化を象徴する存在として有名です。一般公開はしておらず、法要、結婚、葬儀を行う際に限り立ち入ることができます(※事前予約が必要)。ただし、毎週日曜日の午前10時からの礼拝は誰でも参加可能です。日本語でも執り行われているので、参加することで浄土真宗への理解を深められるでしょう。公式ウェブサイト:Higashi Honganji Buddhist Temple
ゲッフェン・コンテンポラリー・アット・モカ/The Geffen Contemporary at MOCA
“ゲッフェン・コンテンポラリー・アット・モカ(The Geffen Contemporary at MOCA)”は、リトルトーキョーの倉庫街に位置する美術館です。ロサンゼルス・ダウンタウンにある“MOCA(ロサンゼルス現代美術館)”の別館で、主に現代美術を展示しています。ここは多くの斬新で革新的なアート作品が展示されており、倉庫を改装した独特な外観も見どころのひとつ。また個性的なアーティストによる企画展なども開催されています。まさにアート愛好者に堪らない魅力的なスポットと言えるでしょう。美術館の前や駐車場にもユニークなモニュメントが設置されているので、訪れた際は隅々まで鑑賞することをおすすめします。
入場料:無料※展示会:大人$18/学生、シニア$10/子供(12歳以下)と会員は無料
営業時間:※2024年9月まで閉館予定です。再開後の営業時間は公式サイトよりご確認ください。
公式ウェブサイト:The Geffen Contemporary at MOCA
リトルトーキョーの人気レストラン・カフェ
ロサンゼルス屈指のグルメスポットとしても知られるリトルトーキョーには、多くのレストランが軒を連ねています。ここでは、特に人気のあるレストランやカフェを紹介します。新撰組博多ラーメン/Shin-Sen-Gumi Hakata Ramen
リトルトーキョーの本格的な博多ラーメン店、“新撰組博多ラーメン(Shin-Sen-Gumi Hakata Ramen)”。ロサンゼルスにあるラーメン店の中でも、人気が絶えない老舗の名店として知られています。濃厚でクリーミーな豚骨スープとストレート細麺が特徴で、チャーシュー、刻みネギ、紅ショウガ、ゴマなどがトッピングされています。また、コリアンダーや明太子、味玉、ガーリック味噌バター、辛子高菜など追加のトッピングが充実しているのも魅力。各種トッピングはオーダーシートに記入して注文します。さらに麵の替え玉もでき、ラーメン好きには特におすすめのお店です。カジュアルな店内なので、まるで日本にいるような雰囲気の中で食事を楽しめるでしょう。
営業時間:午前11時~午後11時(月~日曜日)
定休日:年始、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:Shin-Sen-Gumi Hakata Ramen
アゼイカフェ/AZAY CAFÉ
フレンチと和食をフュージョンさせた料理を提供するカフェレストラン、“アゼイカフェ(AZAY CAFÉ)”。パサデナの人気フレンチレストラン“メゾン・アキラ(Maison Akira)”をオープンさせたシェフのヒロセ氏が、新たにリトルトーキョーで始めたお店です。数あるメニューの中でも焼き魚や味噌汁、玉子焼きなどがセットになった“和朝食”や、フランス風オムレツ、名古屋名物のひつまぶしが人気。また、家庭的な雰囲気の店内で高品質な料理を楽しめるため、常に多くの人で賑わっています。ただし、日によっては待ち時間が長くなることもあるので、開店してすぐの時間帯に訪れるのがおすすめです。
営業時間:ランチ 午前11時~午後1時30分(火~金曜日)、午前9時~午後1時30分(土・日曜日)
ディナー 午後5時30分~午後7時30分(木~土曜日)
定休日:月曜日 ※日曜日はランチのみ営業
公式ウェブサイト:AZAY CAFE
丸亀もんぞう/Marugame Monzo
リトルトーキョーで本格的な手打ち讃岐うどんを提供する“丸亀もんぞう(Marugame Monzo)”。2013年にオープンして以降、ランチタイムにはお店の前に行列ができるほどの人気店となっています。カウンター席ではガラス越しにうどんを手打ちする姿を見ながら、種類豊富なうどんメニューを楽しめるのが魅力。メニューは、”かけうどん”や”きつねうどん”といった定番に加え、“味噌カルボナーラ”や“ウニクリームうどん”など、パスタ感覚で味わえる創作メニューも揃っています。夜9時または10時まで営業しているので、ランチはもちろんディナーにもおすすめです。
営業時間:午前11時30分~午後9時(月~木曜日)、午前11時30分~午後10時(金~日曜日)
定休日:なし
公式ウェブサイト:Marugame Monzo
ヤマザキベーカリー/Yamazaki Bakery
日本村プラザ内にある“ヤマザキベーカリー(Yamazaki Bakery)”は、日本でも有名な“山崎製パン”の商品を扱うパン屋です。あんパンやカレーパン、メロンパン、“アンパンマンパン”、肉まんなど、日本人に馴染みのあるパンを購入できます。パンのしっとりとした食感と優しい甘さは、ロサンゼルスの人々にも大人気。店内には焼き立てのパンの香りが漂い、どこか懐かしい雰囲気も感じられます。時間に余裕があれば、コーヒーと一緒にお好みのパンをゆっくり味わうのも良いでしょう。営業時間:午前8時~午後7時(月~木曜日)、午前8時~午後8時30分(金・土曜日)、午前8時~午後7時30分(日曜日)
定休日:なし
公式インスタグラム:Yamazaki Bakery
鮨元/SUSHI GEN
リトルトーキョーの中でも特に有名な老舗の寿司屋、“鮨元(SUSHI GEN)”。ショッピングセンター“ホンダプラザ(Honda Plaza)”に位置し、開店前から長蛇の列ができるほど大人気です。日本人の職人が握る寿司は格別で、特にマグロの質にこだわっていることで知られています。店内はテーブル席とカウンター席に分かれており、それぞれ注文方法やメニューが異なるので注意が必要です。テーブル席はサーバーが注文を取り、お寿司のセットや定食、海鮮丼などを頼めます。カウンター席は、板前さんにネタを伝えて握ってもらうシステム。天ぷらなどの一品料理は注文可能ですが、定食などは頼めません。なお、予約不可のため、訪れる際は待ち時間を考慮してスケジュールを組むと良いでしょう。
営業時間:午前11時~午後2時/午後5時~午後8時30分(火~金曜日)、午後4時~午後8時30分(土曜日)
定休日:月、日曜日
公式サイト:SUSHI GEN
リトルトーキョーで日本食品を扱うショップ
リトルトーキョーには、日本食品を豊富に取り扱う日系スーパーが点在しています。ここでは、特に人気の高い日系スーパーやショップを紹介します。
マルカイ・マーケット(TOKYO CENTRAL)/Marukai Market
リトルトーキョーの中心にある“マルカイ・マーケット(Marukai Market)”は、日本食品を扱う大型スーパーです。元々はカリフォルニア州とハワイ州を中心に展開していましたが、現在は“ドン・キホーテ”の傘下となったことで日本の商品の品揃えが充実。新鮮な野菜や果物、魚介類、肉類などの生鮮食品から、調味料、お菓子、飲み物まで幅広い品揃えが特徴です。また、マルカイ・マーケットは日用品や化粧品コーナーなどもあり、店内もドン・キホーテを彷彿させる景色が広がっています。さらに、土鍋や炊飯器などの調理器具も販売されているため、日本料理に興味がある地元住民にも人気があります。
営業時間:午前8時~午後10時(月~日曜日)
※感謝祭(11月の第4木曜日)、クリスマス、元旦の営業時間は、午後7時までです。
定休日:なし
公式ウェブサイト:Marukai Market
ニジヤ・マーケット/Nijiya Market
日本村プラザの中心にある“ニジヤ・マーケット(Nijiya Market)”は、地元住民に人気の日系スーパーです。ニジヤ・マーケットが独自開発した商品「ニジヤブランド」は、オーガニック食材にこだわり健康志向の食品を多く取り揃えています。また、無添加の野菜や果物、おにぎり、お弁当、惣菜、お菓子、飲み物も豊富に揃っているので、ロードトリップ前の買い出しなどにも最適です。なお、カリフォルニア州以外ではハワイ州に店舗を展開しています。
風月堂/Fugetsu-Do
1903年に創業以来、リトルトーキョーで120年以上続く老舗の和菓子店“風月堂(Fugetsu-Do)”。日本の伝統的な和菓子はもちろん、“レインボー餅”などオリジナルの和菓子も販売されています。なかでも、どら焼きやまんじゅう、大福、みたらし団子などが人気です。店内のショーウィンドウには色とりどりの和菓子や日本製のお菓子が並び、古風な雰囲気も現地住民に好評です。近年はSNSへの露出が増えたことで人気が急上昇し、週末は特に賑わっています。
リトルトーキョー周辺のおすすめホテル
リトルトーキョーの周辺には、宿泊中も快適に過ごせるホテルがいくつかあります。特におすすめなのが、リトルトーキョーの中心にある“ミヤコホテル(MIYAKO HOTEL LOS ANGELES)”。全米日系人博物館や多くの日本食レストランからもアクセスしやすく、徒歩で訪れることができます。2024年3月に大谷翔平選手の壁画が描かれたことでも知られ、リトルトーキョーを象徴するスポットのひとつとなっています。客室には、温水洗浄機付きトイレやコーヒーメーカーなどが完備され、滞在中も快適に過ごせるでしょう。またホテルスタッフの対応も親切で、日本人だけでなく多くの旅行者に高く評価されています。ホテル1階にはカフェ兼ベーカリーの“岡山工房”があります。北海道産小麦100%からなる無添加生地が使用されたパンはどれも絶品で、なかでもカレーパンと塩バターロールがおすすめです。
電話番号:(213) 617-2000
チェックイン:午後3時
チェックアウト:午前12時
公式サイト:MIYAKO HOTEL LOS ANGELES
リトルトーキョー観光でよくある質問
リトルトーキョーを観光する際に役立つ情報を紹介します。以下のポイントを頭に入れて、より充実した旅行にしましょう。
日本語は通じる?
リトルトーキョーは、日本語が通じるスポットが多いです。特に、観光案内所(小東京交番)や日本食レストラン、ギフトショップなどは日本人スタッフが多いので安心。また、日本語の看板やメニュー表も多く見られるため、英語が話せない方もあまり困ることなく観光を楽しめるでしょう。治安は?
リトルトーキョーの治安は比較的良好と言えますが、防犯対策は重要です。昼間は観光客や地元の人々で賑わい、付近には警察署もあるため随時パトロールが行われています。ただし、夜間は危険なので夜の散策はできる限り避けて、人通りが少ないと感じたら大通りへ移動してください。なお、近くにあるスラム街“スキッドロー”へは、立ち入らないよう注意が必要です。アクセス方法は?
リトルトーキョーへは、電車と車でのアクセスが便利です。電車で訪れる場合は、メトロレールAラインとEラインの“リトルトーキョー/アーチディストリクト(Little Tokyo/Arts District)駅”が最寄り駅になります。またユニオンステーションから徒歩約20分で到着するので、こちらからのアクセスもおすすめ。リトルトーキョーへまでは一本道なので迷うことはないでしょう。車の場合は、主要高速道路の“I-101”や“I-5”を利用すれば各観光地から向かうことが可能です。なお、ロサンゼルス国際空港から直接向かう場合は約30分で到着します。