ニューヨークの美術館・博物館おすすめ10選 ナイトミュージアムについても紹介

ニューヨークの美術館・博物館おすすめ10選 ナイトミュージアムについても紹介

更新日:2024/09/20

ニューヨークのおすすめ美術館・博物館10選

ニューヨークは「アートの街」として世界的に有名です。街中に数多く見られるパブリックアートや市内に点在する多彩な美術館は、アート愛好家にとって見逃せないスポットと言えるでしょう。
美術館巡りを計画する際は、各スポットへのアクセスがより便利になる“ニューヨークシティパス”の利用をおすすめします。このパスを利用すると、エンパイアーステートビルアメリカ自然史博物館自由の女神像などの主要な観光名所の入場料が最大40%割引されます。さらに一部の観光地では優先入場の特典もあり、時間の節約にもつながるため一石二鳥です。パス購入後は9日間有効で、登録されたメールに送られるQRコードまたはバーコードを観光地で提示して入場しましょう。シティパスにはCity PassC3C-Allの3種類があり、パスによって行ける場所が異なります。ここでは、ニューヨークにあるおすすめの美術館と博物館をシティパスの利用を含めた実用的な情報と共に紹介します。

ニューヨークのおすすめ美術館・博物館10選

メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)

メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)

ニューヨークのマンハッタン、セントラル・パークの東端に鎮座する“メトロポリタン美術館(通称:メット/The Met)”。1870年の創立以来、ロンドンの大英博物館やパリのルーヴル美術館と並び、世界三大美術館のひとつとして多くの訪問者を魅了してきました。19万平方メートルという大規模な建物の中に絵画・彫刻・写真・工芸品のほか、家具・楽器・飾品・武器など300万点もの美術品が所蔵されています。ニューヨークの美術館の中でも最大級のため、終日滞在しても全館をゆっくり見て回ることは難しいでしょう。館内で迷わないためにも、最初に入口のインフォメーションカウンターで係員から地図を貰うことをおすすめします。

メトロポリタン美術館2

18セクションからなる展示内容は、古代から現代に至るまでの幅広い時代と地域の芸術作品が集結しほかの美術館と比較しても規模と多様さは群を抜いています。1階ではエジプト美術セクション内の「デンドゥール神殿」や、中世ヨーロッパの彫刻などを見て回りましょう。また、アメリカ美術セクションの「チャールズ・エンゲルハート・コート」は広々とした開放的なエリアとなっており、ティファニーがデザインした美しく輝くステンドグラスが見られます。

2階には「デラウェア川を渡るワシントン」をはじめとするアメリカの絵画や、13世紀から20世紀初頭に描かれたヨーロッパの絵画が数多く展示されています。ゴッホの自画像や「2本の切ったひまわり」、クロード・モネの「睡蓮」など芸術に関心がなくても知名度の高い美術品を楽しみましょう。アジア美術セクションには日本を代表する浮世絵師の葛飾北斎の有名作品「赤富士」(1831年)が所蔵されており、日本人なら必ず鑑賞しておきたい代物です。

館内には無料Wi-Fiが完備されており、写真撮影も可能です(フラッシュ撮影・ビデオカメラは不可)。また、1階のグレートホール(The Great Hall)や館内の各Metストアでは日本語対応の音声ガイドを借りられます。貸し出し料金は、大人7ドル、子供(12歳以下)5ドルです。館内のQRコードを読み取り展示品の説明を聞きながら周ることで、美術品の歴史的背景などを詳しく学べます。そのほかにも無料で提供されている館内案内アプリ“The Met”の利用もおすすめです。事前にWi-Fi環境の整った場所で、アプリをダウンロードしておくと良いでしょう。

所在地:1000 5th Ave, New York, NY 10028
入場料:大人$30、シニア(65歳以上)$22、学生$17、子供(12歳以下)と美術館の会員は無料
営業時間:午前10:00~午後5:00(日〜火、木曜)、午前10:00~午後9:00(金・土曜)
休館日:水曜日、年始、クリスマス、5月の第1月曜日、感謝祭(11月第4木曜日)
所要時間:約1日〜2日
シティパス:利用なし
公式ウェブサイト:THE MET

ニューヨーク近代美術館(MoMA)

ニューヨーク近代美術館(MoMA)

ニューヨークの中心街、マンハッタンのミッドタウンに位置する“ニューヨーク近代美術館(通称:MoMA)”。都市公園 “セントラル・パーク”からは、徒歩10分の場所にあります。1929年にアビー・アルドリッチ・ロックフェラーによって設立されたこの美術館は、19世紀後半から20世紀中盤にかけて発展した印象派やヨーロッパ、アメリカの近代アートの展示に特化しています。

ニューヨーク近代美術館(MoMA)2

MoMAの魅力はアート初心者から愛好家まで、様々な訪問者に感動を与える展示作品です。アートに対する深い理解を促すと共に、私たちの日常生活に欠かせないデザインや文化におけるアートの重要性を再認識する機会を提供しています。

計6階からなる建物には現代美術や建築、デザイン、ポスター、写真、映画といった多様なジャンルの作品が並び、その革新的な展示方法は幅広い年齢層の来館者を魅了します。ゴッホの「星月夜」(1889年)やアンディ・ウォーホルの「キャンベル・スープ缶」(1962年)、アンリ・ルソーの「夢」(1910年)、アンリ・マティスの「青い窓」(1913年)など、名だたるアーティストの作品の前で足が止まることでしょう。また、3階にあるピカソのギャラリーセクションは、ピカソの作品に注力して鑑賞したい方におすすめです。

鑑賞後は2階にあるミュージアムショップや、美術館真向かいの通りを挟んだ場所にある“モマデザインストア(MoMA Design Store)”に立ち寄ってみましょう。アート関連の商品やニューエラ(NEW ERA)とのコラボグッズなど豊富な品揃えが魅力的で、来館の思い出を形に残すことができます。

所在地:11 W 53rd St, New York, NY 10019
入場料:大人$30(オンライン予約で$2割引)、シニア(65歳以上)$20、学生$15、子供(16歳以下)無料
営業時間:午前10:30~午後5:30(日〜金曜)、午前10:30~午後7:00(土曜)
休館日:クリスマス、感謝祭(11月第4木曜日)
所要時間:約4時間
シティパス:C3, C-All
公式ウェブサイト:MoMA

ニューヨーク近代美術館 別館(MoMA PS1)

ニューヨーク近代美術館 別館(MoMA PS1)

“MoMA PS1”はクイーンズ区西部のロングアイランドシティにある現代美術館です。1976年にアラナ・ハイスが、かつての公立学校(PS1)をアート展示用のスペースへと転換した施設“P.S. 1 Contemporary Art Center“を設立。1999年にこの施設と二ューヨーク近代美術館(MoMA)が提携し、2010年“MoMA PS1”と改称されました。よって各所に昔懐かしい学校の雰囲気が感じられる魅力的なアート施設となっています。

40年以上に渡り、社会的、文化的、政治的な問題を芸術と結び付け、アーティストによる様々な視点からの洞察を提供してきました。入場し中庭へのドアを開けた瞬間、高く無機質なコンクリート壁に囲まれた異空間が広がります。建物の壁にペイントされた「ARTISTS MAKE NEW YORK」が、アートがどれだけニューヨークに根付いているかを主張しています。

ニューヨーク近代美術館 別館(MoMA PS1)

また、7月から9月初旬の毎週土曜日には野外音楽イベント「Warm Up」が開催されています。アートと音楽の多感覚体験を提供するこのイベントは、「Young Architects Program(若手建築家プログラム)」で選出された建築家によるインスタレーションの中で行われます。最新の建築デザインと多彩なジャンルの音楽との融合が魅力です。

所在地:22-25 Jackson Ave, Queens, NY 11101
入場料:大人$10、学生/シニア$5、Pay what you wish(自分で料金を決める仕組み:$10推奨)、ニューヨーク市民/MoMA会員/子供(16歳以下)は無料
営業時間:午前12:00~午後6:00(日・月、木・金曜)、午前12:00~午後8:00(土曜)
休館日:火・水曜日、感謝祭(11月第4木曜日)、クリスマス、元旦
所要時間:約2時間
シティパス:利用なし
公式ウェブサイト:MoMA PS1

ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)

ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)

“ホイットニー美術館”は、近代・現代美術の宝庫として知られています。エドワード・ホッパーやジョージア・オキーフ、イサム・ノグチといった著名なアーティストの作品が展示されており、アート愛好家にはたまらない場所です。この美術館で2年に一度開催される芸術祭 “ホイットニー・ビエンナーレ”では、現代美術の世界的なトレンドを知ることができます。アメリカの現代アートのトレンドを創り出し、リードする展示会としても有名です。

展示してある美術品もさることながら、この美術館自体がニューヨークの絶景ポイントでもあります。最上階の8階にあるルーフトップからは、エンパイアステートビルやハドソンリバーの壮大な景色が広がり、一望できるニューヨークの街を美術品のひとつとして観賞することができます。夕日が沈む前のゴールデンアワーは特に綺麗なので、この時間帯の訪問がおすすめです。

ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)2

この美術館はマンハッタンのミートパッキング・ディストリクトに位置し、周辺にはおしゃれなショップが軒を連ねています。また、近くにあるハイライン空中公園への訪問もおすすめです。ここは廃線になった高架鉄道を利用したユニークな公園で、散歩をするだけでも地区独自のアートな雰囲気を堪能できます。ホイットニー美術館は周辺地区も含め都市景観と現代アートが見事に融合したスポットとして美術と街の魅力を同時に体験できるニューヨークらしい場所と言えるでしょう。

所在地:99 Gansevoort St, New York, NY 10014
入場料:大人$30、学生/シニア(65歳以上)$24、18歳以下、会員無料
営業時間:午前10:30~午後6:00(月、水・木、土・日曜)、午前10:30~午後10:00(金曜)
休館日:火曜日
所要時間:約2〜3時間
シティパス:利用なし
公式ウェブサイト:Whitney Museum of American Art

ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート(New Museum of Contemporary Art)

ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート(New Museum of Contemporary Art)

マンハッタン南東部のロウアーイーストサイド(LES)に位置し、1977年にマーシャ・タッカーによって設立された現代美術館です。ここには最新美術をフィーチャーした画期的なデザインや、コンテンポラリーな作品が所蔵されています。マーシャ・タッカーは創設の際に、10年ごとに作品を購入し売却することで常に新鮮なコレクションを保つという革新的な計画を立てましたが、実現には至りませんでした。しかしその先進的な思考は美術館の基盤を形成し、2021年には非収蔵型の施設となりました。これは美術館が固定のコレクションを持たず、常に変化し続けることを意味します。この方針により、才能の発掘や革新的なアイデアを持つアーティストの作品を展示する美術館として有名になりました。

ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート(New Museum of Contemporary Art)

建築デザインは日本人の建築家デュオSANAA(妹島和世と西沢立衛)が手掛け、7階建ての箱形構造が特徴の各フロアが無造作に積み上げられた箱のようなユニークな配置になっています。2〜4階の展示スペースがメインとなり、アーティストの展示会が期間ごとに入れ替わります。ほかの美術館と比べて小規模なため、所要時間は1〜2時間と見て回りやすいのもポイントです。

所在地:235 Bowery, New York, NY 10002
入場料:大人$22、シニア(65歳以上)$19、学生$16、18歳以下は無料(12歳以下は大人の同伴が必要)
営業時間:午前11:00~午後6:00(火・水、金~日曜)、午前11:00~午後9:00(木曜)
休館日:月曜日
所要時間:約1〜2時間
シティパス:利用なし
公式ウェブサイト:New Museum of Contemporary Art

ブルックリン美術館(Brooklyn Museum)

ブルックリン美術館(Brooklyn Museum)

“ブルックリン美術館“はニューヨークで2番目に大きな美術館です。52,000平方メートルの広大な敷地には約150万点もの作品や展示品が収蔵され、美術愛好家にとってはまさに夢のような場所と言えるでしょう。

収蔵されているコレクションは3,000年以上の歴史を持つエジプトの遺物から始まり、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア、アジア、日本の美術品まで多岐に渡ります。通常は非公開の所蔵品が見られる部屋もあり、鮮やかな色彩に溢れたティファニー製のテーブルランプや銀食器などの鑑賞も可能です。

ブルックリン美術館(Brooklyn Museum)2

ブルックリン美術館の一番の見どころは古代エジプト芸術のコレクションです。3階にある古代エジプトギャラリーでは、世界最大級の規模を誇る歴史的美術品の数々が展示されています。メトロポリタン美術館にも似たセクションが設けられていますが、ブルックリン美術館はそれを凌ぐほど。壁画や棺に入ったミイラの数も圧倒的なため、古代遺跡に興味がある方にとっては必見の場所と言えるでしょう。

さらに、第1土曜日(2月~8月、10月)は「ナイトミュージアム」として、午後5時から11時までの入場が無料になります。この時間帯はDJセットなども設置され、パーティーのような活気溢れる雰囲気に包まれます。音楽とアートが融合するこのイベントに参加すれば、普段とは違う角度から館内を楽しむことができるでしょう。

所在地:200 Eastern Pkwy, Brooklyn, NY 11238
入場料:大人$20、シニア(65歳以上)/学生(20歳以上)$14、学生$14、Pay what you wish(※推奨額は$10~16、最小は$1から)、4歳~19歳まで無料
営業時間:午前11:00~午後6:00(水〜日曜)、11:00〜23:00(2月~8月・10月の第1土曜)
休館日:月・火曜日、感謝祭(11月第4木曜日)、クリスマス、元旦
所要時間:約1日
シティパス:利用なし
公式ウェブサイト:Brooklyn Museum

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum)

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum)

世界遺産にも登録されている“ソロモン・R・グッゲンハイム美術館”は、マンハッタン区アッパー・イースト・サイドに位置しています。20世紀の建築界を代表するフランク・ロイド・ライトが設計したこの美術館は1959年に完成し、白く渦を巻いた外観が「カタツムリの殻」に見えることでも有名です。このデザインは”自然界との調和”を目的に設計されました。吹き抜けになった6階建ての建物内の入口ロビーから最上階に渡ってらせん状に伸びるスロープが特徴的です。来館後はまず最上階に上がりエレベーターを降りた後、外壁に展示された美術品を鑑賞しながらスロープをぐるぐると時計回りに降りるという動線になっています。

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum)

創設者であるソロモン・R・グッゲンハイムのコレクションを基に、時を経て拡大したコレクションには初期の非具象芸術から20世紀の彫刻、印象派、ポスト印象派の作品までが含まれています。約8,000点もの作品を所有していますが、スペインのビルバオにある姉妹美術館と共有されているため、実際に展示されているのはその中でも僅かです。比較的小規模なため2時間程で見て回ることができます。

所在地:1071 5th Ave, New York, NY 10128
入場料:大人$30、シニア(65歳以上)$19、学生$19、子供(12歳以下)無料
営業時間:午前11:00~午後6:00(日〜金曜)、午前11:00~午後8:00(土曜)
休館日:感謝祭(11月第4木曜日)、クリスマス
所要時間:約1〜2時間
シティパス:City Pass, C3, C-All
公式ウェブサイト:Solomon R. Guggenheim Museum

国立9月11日記念館・博物館(ナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアム)

国立9月11日記念館・博物館(National September 11 Memorial & Museum)

2001年9月11日、世界を震撼させた同時多発テロ。その悲劇の舞台となったニューヨークのワールドトレードセンター跡地には、犠牲者を悼み生存者や救助者に敬意を表する記念博物館があります。ここには当時の映像や音声、建物の一部などが展示されており、テロ攻撃の物証や証言を通じて悲しみや復興、そして人々の希望の物語を伝えています。

かつてツインタワーが存在した場所に設置された8エーカーの広大な敷地に広がる記念碑「Reflecting Absence(不在の反映)」は、特に訪れる価値があるスポットです。2つの滝の周りには犠牲者の名前が刻まれ巨大なお墓のような雰囲気を醸し出しています。滝の音と辺りを漂う静寂さが訪れる人に感慨深い気持ちを与えるでしょう。

国立9月11日記念館・博物館(National September 11 Memorial & Museum)2

この博物館への来館には、あらかじめ時間を指定して予約を取る必要があります。現地でのチケット購入も可能ですが、すぐに入館できるとは限らないので注意が必要です。

同博物館と記念碑は観光地だけでなく、平和と共生の重要性を再認識させる忘れ去られない歴史の一コマを後世に伝える特別な場所です。

所在地:180 Greenwich St, New York, NY 10007
入場料:大人(18歳~64歳)$33、ユース(7歳~12歳)$21、シニア(65歳以上)/学生$27、子供(6歳以下)無料
営業時間:博物館は午前9:00~午後7:00(水〜月曜)、記念館は午前9:00~午後7:00(水〜月曜)
休館日:火曜日
所要時間:約4〜5時間
シティパス:City Pass,C3,C-All
公式ウェブサイト:National September 11 Memorial & Museum

クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(Cooper-Hewitt, National Design Museum)

クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(Cooper-Hewitt, National Design Museum)

高級住宅地であるアッパー・イースト・サイドに位置する “クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館”。アメリカで唯一、現代デザインとデザイン史のどちらも扱っており、デザイン愛好家には見逃せないスポットと言えるでしょう。

1897年にサラとエレノア・ヒューイット姉妹により創設されたこの博物館は世紀をまたぐ広範なデザインコレクションを誇り、30万点以上もの作品が展示されています。教育、インスピレーション、エンパワーメントをミッションに掲げる4階建てのギャラリーでは、製品デザインから歴史あるテキスタイル、最新のデジタル素材に至るまで幅広いジャンルを一堂に鑑賞できるのが特徴です。

元々ここは名著「人を動かす」でもお馴染みの鉄鋼王、アンドリュー・カーネギーの建てた邸宅を改築し、博物館となりました。64部屋からなるジョージアン様式の豪華な邸宅はアメリカにおける鉄骨建築の先駆けであり、ニューヨークで初めてエレベーターを備えた家としても知られています。

クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(Cooper-Hewitt, National Design Museum)2

この博物館ではナショナルデザインアワードをはじめとする様々なイベントが開催されています。アメリカのデザイン界を称えるこのアワードは毎年秋に華やかなガラディナーやセレモニーが行われ、ナショナルデザインウィークでは日常生活におけるデザインの重要性を称えて無料プログラムが提供されています。

さらにパーソンズ・スクール・オブ・デザインとの提携による修士プログラムも展開し、デザインとキュレーションの歴史を学ぶことで次世代のデザイン関係者を育成しています。デザインが持つ力とその社会的影響を実感できる場所として、教育者や訪問者などに影響を与えていると言えるでしょう。

所在地:2 E 91st St, New York, NY 10128
入場料:大人$22、シニア(62歳以上)$16、学生$10、18歳以下は無料
営業時間:午前10:00~午後6:00(日~月曜)
休館日:感謝祭(11月第4木曜日)、クリスマス
所要時間:約2〜3時間
シティパス:利用なし
公式ウェブサイト:Cooper-Hewitt, National Design Museum

ニューヨーク市立博物館(Museum of the City of New York)

ニューヨーク市立博物館(Museum of the City of New York)

ニューヨークのランドマークにも指定されている“ニューヨーク市立博物館”は、アッパー・イースト・サイドのソロモン・R・グッゲンハイムと同じ通りに位置しています。1923年に開館し、ニューヨーク市の歴史と文化を深く理解できる特別な場所として有名です。

風情あるこの博物館の見どころは、常設展「ニューヨーク・アット・イッツ・コア(New York at Its Core)」です。1階両端の部屋に展示され、450点以上もの歴史的アーティファクチャーや現代のビデオ、写真、双方向なデジタル体験を通じて、400年に渡るニューヨーク史を探求できます。この展示は博物館の理念である「過去をつなぐ、現在を理解する、未来を想像する」を具現化していると言えるでしょう。

ニューヨーク市立博物館(Museum of the City of New York)

そのほかにも映像、音楽、ファッション、差別などニューヨークの社会的なテーマを多種多様な角度から理解できる仕組みになっています。この博物館はニューヨークの混沌さを華麗にまとめ上げ、歴史と文化をスタイリッシュに紹介している部分が特徴です。

所在地:1220 5th Ave, New York, NY 10029
入場料:大人$20、シニア(65歳以上)/学生$14、19歳以下は無料
営業時間:午前10:00~午後5:00(月、木・金曜)、午前10:00~午後6:00(土・日曜)
休館日:火・水曜日、感謝祭(11月第4木曜日)、クリスマス、年末年始
所要時間:約3〜4時間
シティパス:利用なし
公式ウェブサイト:Museum of the City of New York
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