アンテロープ・キャニオンとは?行き方や魅力を解説
更新日:2024/10/08

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アリゾナ州のペイジ近郊に位置する“アンテロープ・キャニオン”。自然が創り出したこの渓谷は、先住民ナバホ族の領域内にある神秘的な人気観光スポットです。流れるようにうねった岩肌は、世界中から訪れる写真家や冒険家が夢中になるほどの美しさ。ここではアンテロープ・キャニオンの歴史や見どころ、アクセス方法などを詳しく紹介します。
アンテロープ・キャニオン(Antelope Canyon)とは

アンテロープ・キャニオンの歴史・成り立ち

渓谷の名称である”アンテロープ”とは、牛科の動物「羚羊(れいよう)」に由来しています。アンテロープの角が、ねじれたような縞模様に見えることから渓谷の名前になりました。ナバホ族にとってこの地は自然の力と時間の経過を象徴する神聖な場所のため、現在も4年に1度感謝の意を示す儀式を行っています。なお、この渓谷は1997年にナバホ族公園に指定され、観光客は専門ガイドの案内付きで訪れることが可能となりました。
アンテロープ・キャニオン3大エリアの見どころ

アッパー・アンテロープ・キャニオン/Upper Antelope Canyon

またこのエリアは比較的平坦で歩きやすいため、幅広い年齢層の方が訪れるのも特徴のひとつです。観光ツアーでは専属のガイドに撮影ポイントを聞くことはもちろん、この地の魅力を引き出す写真を撮ってもらうことも可能。なおザ・ビームが見られる4月~10月頃は何か月も前からツアーの予約が埋まるため、早めに予定を立てて行動しましょう。
ロウワー・アンテロープ・キャニオン/Lower Antelope Canyon

体力はいりますが、冒険好き・アウトドア派の方にはおすすめのエリアと言えるでしょう。まるで迷路のような地底を進みながら、神秘的に輝く岩肌などの景色を見ることができます。ツアーの道中はなるべく止まらず移動するのが基本。そのため、写真を撮りたい場合はほかの観光客に迷惑をかけないよう注意が必要です。
キャニオンX/Canyon X

ここでは、“北キャニオン”と“南キャニオン”の2つの小さなキャニオンを訪れます。トライアングル型の北キャニオン内では、名前の由来“X”の形をした開口部が見られるため写真撮影を楽しみましょう。人が少なく比較的ゆったりと探索することができます。
アンテロープ・キャニオンへのアクセス方法

日本からは成田国際空港や関西国際空港などの主要国際空港を利用し、ロサンゼルス国際空港やサンフランシスコ国際空港で乗り換え、ラスベガスのハリー・リード国際空港へ向かいましょう。ハリー・リード国際空港からは、レンタカーまたは現地のツアーに参加することで“アンテロープ・キャニオン“へ行けます。ここからはそれぞれのアクセス方法を紹介いたします。
レンタカーでの移動

また、アメリカの交通ルール(右側走行や赤信号で左折など)に慣れることや、長距離運転に備えた準備も大切です。砂漠地帯を通過するため、水分補給や軽食の用意、さらに車の燃料補給も欠かせません。こまめに給油をしながら、トイレ休憩を兼ねた小休憩も取ることをおすすめします。万全な準備で、目的地までのロードトリップを楽しみましょう。
ツアーに参加する

アンテロープ・キャニオンから程近い“ホース・シューベント”は比較的短時間で見て回れます。ただし、モニュメント・バレーも併せて訪れたい場合は日帰りプランだと難しいでしょう。ツアーを選ぶ際は所要時間、訪問場所、提供サービスを事前に確認しておくことをおすすめします。
アンテロープ・キャニオンのお役立ち情報

ナバホ・ネイションとは

ガイドツアーの予約方法

アンテロープ・キャニオン周辺のツアー会社はそれぞれ内容と料金が異なりますが、基本的には3つのエリアにそれぞれツアー会社あります。まず行きたいエリアを決めてからツアー会社を選び、オンラインで予約しましょう。ツアー開始前にはナバホ族の契約書へのサインが必要なため、当日のチェックインは予約時間の30分前までに行う必要があります。
ツアー料金
ツアー会社やシーズン、訪問時間によって料金は異なります。ただし、アッパー・アンテロープ・キャニオンと比較して、ロウアー・アンテロープ・キャニオンとキャニオンXは料金が安い傾向があるためおすすめです。
ツアー料金の相場は約60ドル〜200ドル。プロのような写真を撮りたい方は、値段は多少高くなります1か所の滞在時間が長いフォトグラファーツアーをおすすめします。また、三脚の持ち込みも許可されており、写真撮影に最適です。
禁止事項

所要時間
季節やツアー会社によって異なりますが、一般的に所要時間は約60分〜90分です。参加する場合は移動時間も考慮しておきましょう。なお最も人気の高いアッパー・アンテロープ・キャニオンのハイシーズンは非常に混雑するため、早めの予約をおすすめします。
「ザ・ビーム」のベストシーズン

アンテロープ・キャニオン周辺のレストラン・グルメ

またレイクパウエル・ブルバード沿いにある“ゴーンウェストファミリーレストラン“では、家庭料理のようなホッとする味わいのアメリカン料理を提供しています。おすすめメニューは牛肉の煮込み。ナイフがいらないほど柔らかく、上にかかったグレイビーソースとの相性も抜群です。なお週末に行われているライブショーでは、地元バンドが演奏するカントリーライブを鑑賞しながら食事を堪能できます。
アンテロープ・キャニオン周辺のホテル・宿泊施設
アンテロープ・キャニオン周辺で宿泊するなら、観光地街のペイジで探しましょう。ホースシューベンドへのアクセスも便利なこの街は、宿泊施設も格安のモーテルからハイアット プレイス ペイジのような高級ホテルまで揃っています。人数や旅の予算などに合わせた宿泊施設を選び、快適な旅を楽しみましょう。
アメリカ渡航・入国にはESTA(エスタ)が必要です
日本国籍者がビザを取得せずにハワイを含むアメリカへ渡航する際は、ESTA(エスタ)の申請が必要です。ESTA(エスタ)はVWP(ビザ免除プログラム)参加国の市民のみ利用できる制度で、観光または出張目的で90日以内の米国滞在を希望する方が対象となります。また、ESTA(エスタ)は年齢を問わず必要となるため、家族やグループで渡航する際は事前に全員分の申請を済ませましょう。ESTA(エスタ)を統括するDHS(アメリカ国土安全保障省)は、少なくとも出発72時間前までに申請手続きを済ませて「渡航認証許可」を取得するよう推奨しています。