グランド・キャニオン国立公園の特徴・見どころを解説【世界遺産】
更新日:2024/10/12

Contents
グランド・キャニオン国立公園とは
アメリカ合衆国アリゾナ州に位置する世界遺産“グランド・キャニオン国立公園”は、険しい崖や広大な峡谷が生み出す圧倒的な景観で世界中の観光客を魅了しています。コロラド川の浸食作用により数百万年にもわたって形成されたこの自然の奇跡は、地質学的な歴史から見ても重要な場所として有名です。
世界遺産に登録された理由
グランド・キャニオン国立公園は、1979年にユネスコの世界遺産リストに登録されました。この壮大な渓谷(キャニオン)は、何百万年もの間コロラド川の浸食により削り取られ形成されたものです。その雄大な地形は宇宙からも確認できるほど。約20億年にも及ぶ地球の歴史が刻まれている点が、世界遺産の登録基準として認められたと言えるでしょう。何層にも重なる地層からは地球の進化過程を年表のように確認でき、大自然が作り上げてきた賜物と言っても過言ではありません。
グランド・キャニオン国立公園の特徴

気候

広さ

文化

グランド・キャニオン国立公園への行き方

ラスベガスからグランド・キャニオン国立公園までの移動方法には、シャトルバス、飛行機、レンタカーがあります。予算やスケジュールなどに合わせて選択しましょう。
グランド・キャニオン国立公園への移動手段:シャトルバス

シャトルバスツアーは、ラスベガスのハリー・リード国際空港や主要ホテルから出発します。例えば、サウスリムへ向かうランチ付きツアーの場合、所要時間は約13時間で料金は119ドルです。なお、料金はシーズンや予約時期によって変動します。シャトルバスの利用は、現地での運転が不安な方や効率よく観光スポットを見て回りたい方におすすめです。
グランド・キャニオン国立公園への移動手段:飛行機

飛行機で訪れる場合は、ラスベガスから小型機を利用します。所要時間は片道約35分~1時間。プランによってグランド・キャニオン国立公園に着陸するツアーと上空を周遊するツアーがあります。空の上から壮大な景色を一望できますが料金は約249ドル~と比較的高額なため、時間を有効的に使いたい方におすすめです。
グランド・キャニオン国立公園への移動手段:レンタカー

レンタカーでラスベガスから出発する場合、到着まで約4~6時間かかります。レンタル料金は日数や車種によって異なりますが、1日約40ドル~が目安です。なお、燃料費や保険料、駐車料金は別途必要。ルートを自由に決めて休憩などを挟みながら行動したい方や、グループ・家族旅行におすすめです。
グランド・キャニオン国立公園のおすすめスポット

サウスリムエリア/South Rim

特に数か所あるビューポイントを結ぶハイキングトレイルは圧巻の景色の連続。訪れた際は時間の許す限り歩いてグランド・キャニオンの雄大さを全身で感じましょう。脚力に自信がない方は、各ビューポイントを巡回する無料バスの利用をおすすめします。なお、このエリアはラスベガスから比較的アクセスしやすく年中訪問可能です。
グランド・キャニオン・ビレッジ/Grand Canyon Village

壮大な渓谷を眺めながら頂くビレッジでの食事は、特に日の出と日没の時間帯がおすすめ。数十億年前の地層が朝日やサンセットなどに照らされる美しい景色を楽しめます。また宿泊施設を利用すれば、ベッドの中からグランド・キャニオンの絶景を独占できる特別な時間を過ごせるでしょう。
マーサーポイント/Mather Point

ヤバパイ・ポイント/Yavapai Point

ブライトエンジェル・トレイル/The Bright Angel Trail

ノースリムエリア/North Rim

ブライトエンジェル・ポイント/Bright Angel Point

ケープロイヤル・ポイント/Cape Royal Point
ケープロイヤル・ポイントは、ノースリムエリア内で最も壮大な景色を望める場所と言われています。荒々しい岩山やコロラド川の素晴らしい眺望をはじめ、火山の堆積物であるヴィシュヌ片岩の眺めは圧巻。また、断崖絶壁に開いた”エンジェルズ・ウィンドウ(天使の窓)“と呼ばれる大きな穴も見どころのひとつです。このポイントから眺めるパノラマビューは、グランド・キャニオン国立公園を訪れる人を魅了し続けています。
ポイント・インペリアル/Point Imperial

ワラパイ居留区エリア(グランド・キャニオン・ウエスト)/Hualapai Indian Tribe(Grand Canyon West)

このエリアは入場料がかかる2つのポイントに分かれており、メインアトラクションはグランド・キャニオンの上を駆け抜けるジップラインとヘリコプターによる観光ツアー。ジップラインはグランド・キャニオン・ウエストのサインがある場所を”Quatermaster Point”という道で右折、突き当たりの小さなウェスタン風の街の中に受付があります。また、ヘリコプターのツアーは駐車場の真横にヘリポートがあるため迷うことはないでしょう。
イーグル・ポイント/Eagle Point

このスカイウォークにはいくつかの注意点もあります。まず入場前に金属探知機による検査を通過してカメラ、携帯、飲み物などの所持品はすべて入場口前のロッカールームに収納しなければなりません。携帯を持ち込めないため、写真は専属のカメラマンに撮影してもらい出口で購入するという形式となっています。またガラスを傷つける恐れがあるため、ハイヒールでの入場は許可されていないので注意しましょう。
グアノ・ポイント/Guano Point

グランド・キャニオン国立公園のお役立ち情報

グランド・キャニオン国立公園のベストシーズン

ハイシーズンの夏(6月〜8月)は昼夜の気温差が激しいため、衣類などでの温度調節が不可欠です。夏場はすべてのハイキングトレイルが開放されており、特にグランド・キャニオンをハードコアに楽しみたい方におすすめ。冬場は雪化粧をした山脈が眺められ、この季節ならではの美しい景色を堪能できます。ただし気温が非常に低いため、暖かい格好で挑みましょう。
グランド・キャニオン国立公園の入場料金
グランド・キャニオン国立公園は、訪れるエリアによって入場料が異なります。サウスリムとノースリムは乗用車1台につき35ドル。開放シーズンであれば、ノースリムとサウスリムの両方を見て回ることができ7日間有効です。グランド・キャニオン・ウエストは1人ずつ入場料がかかり、料金は購入時期や種類により異なります。
一番人気のパッケージはスカイウォーク体験が含まれたもので、入場料と併せて68ドル~71ドル。グランド・キャニオン・ウエストでは、そのほかにもスカイウォークの2階で提供される食事付きのものや、ヘリコプターツアー付きなど様々内容のツアーが揃っています。
滞在期間の目安

ノースリムとサウスリムは各エリアに最低1日は宿泊し、公園内の主要な展望台巡りやハイキングをゆっくり楽しみましょう。またグランド・キャニオンは広大なため、スケジュールに余裕があれば3日間~1週間程度滞することをおすすめします。長距離ハイキングやラフティング、渓谷内でのキャンピングなどのアクティビティに参加して大自然を肌で感じてみましょう。
アメリカ渡航・入国にはESTA(エスタ)が必要です
日本国籍者がビザを取得せずにハワイを含むアメリカへ渡航する際は、ESTA(エスタ)の申請が必要です。ESTA(エスタ)はVWP(ビザ免除プログラム)参加国の市民のみ利用できる制度で、観光または出張目的で90日以内の米国滞在を希望する方が対象となります。また、ESTA(エスタ)は年齢を問わず必要となるため、家族やグループで渡航する際は事前に全員分の申請を済ませましょう。ESTA(エスタ)を統括するDHS(アメリカ国土安全保障省)は、少なくとも出発72時間前までに申請手続きを済ませて「渡航認証許可」を取得するよう推奨しています。