アリゾナのおすすめ観光スポット10選 観光ツアーについても解説
更新日:2024/09/19

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アメリカ南西部に位置するアリゾナ州。壮大な自然とネイティブアメリカンが育んできた文化が融合している場所として有名です。この州には、グランド・キャニオン国立公園がある大都市「フェニックス」やパワースポット巡りを楽しめる「セドナ」、アウトドアアクティビティに最適な「フラッグスタッフ」など、訪れる価値のある都市やスポットが盛りだくさん。多様な魅力溢れるアリゾナ州のおすすめ観光スポットや、観光時に知っておくと便利な情報などを詳しく紹介します。
アリゾナ州で人気の都市
アリゾナ州はメキシコの国境に面しており、夏の暑さと比較的温暖な冬の気候が特徴的なエリアです。アメリカで6番目に大きいこの州は、世界遺産“グランド・キャニオン国立公園“の絶景スポットと州都としての賑やかな側面を併せ持つ“フェニックス”をはじめ、異なる魅力を持つ様々な都市で構成されています。自然の美しさと歴史・現代文化に触れることで、日本では得られない感動を覚えることでしょう。ここでは、アリゾナ州の中でも特に人気の都市を紹介します。
フェニックス/Phoenix
人口約160万人以上を誇る州都“フェニックス“は、アリゾナ州で最も大きな都市。砂漠の中に形成されている都市のため大自然に囲まれており、サボテンや多肉植物、赤い岩など、都会にいながらアリゾナらしい風景を堪能できることでも有名です。また先住民の文化や歴史、アートを体験できる施設も多いため、時間に余裕がある際は立ち寄ってみましょう。
フェニックスは晴れの日が多く年間を通じて温暖な気候で過ごしやすいため、別名「太陽の谷」としても親しまれています。なお、ダウンタウン近辺ではナイトスポットも充実しているため、自然の美しさも都会の賑やかさも満喫したい観光客から特に人気です。
セドナ/Sedona

なおハイキングのほかにも、マウンテンバイキングやキャンプなど、アウトドアアクティビティも充実しています。自然の中で心身ともにリフレッシュできるでしょう。
フラッグスタッフ/Flagstaff
フェニックスとセドナ北部に位置する“フラッグスタッフ“。夏は涼しく冬は積雪があるため、1年を通してアウトドアアクティビティを楽しめるエリアとして有名です。夏はハイキングやマウンテンバイキング、冬はスキーやスノーボードをする地元住民や観光客で賑わっています。
またこの都市は、アメリカ大陸をほぼ横断できる国道“ルート66“が通る街としても知られており、ドライブ旅行の目的地としても人気があります。なおフラッグスタッフの夜空は世界的に見ても暗く、美しい星空を眺められると言われるため、夜はローウェル天文台での天体観測を満喫しましょう。
【フラッグスタッフの人気観光スポット】
- サンセットクレーター火山国定公園
- ローウェル天文台
- ウォルナット・キャニオン国定公園
- フラッグスタッフ樹木園
- ウパキ国定公園
公式ウェブサイト:City of Flagstaff
アリゾナの人気観光スポット10選

グランド・キャニオン国立公園/Grand Canyon National Park
アリゾナ州を代表する観光スポット“グランド・キャニオン国立公園“。この大渓谷(キャニオン)は、何百万年もの時間をかけてコロラド川が削り出し形成されたと言われており、世界遺産に登録されている場所としても有名です。グランド・キャニオン国立公園は主にサウスリム、ノースリム、グランド・キャニオン・ウエストの3エリアで構成されています。それぞれに異なる魅力やビュースポットがあるため、効率よく見て回れるよう事前に計画を立ててから挑みましょう。
サウスリムは、3つのエリアの中で最もアクセスが容易で設備も整っているため、連日多くの観光客で賑わっています。ノースリムは標高が高く気温が低いため夏は涼しいですが、冬のシーズンは閉鎖されているので注意が必要です(5月中旬~10月中旬頃まで観光可能)。ガラス張りの橋の上を歩く“スカイウォーク“が有名なグランドキャニオン・ウェストは、ラスベガスから最も近いため観光客に人気のエリアとなっています。
ハイシーズンは夏ですが、冬に訪れると雪化粧を施した渓谷の景色を眺められます。また朝日と夕日が当たる時間帯が最も綺麗と言われており、ここから望む自然が創り出した絶景は一生の思い出となるでしょう。
入場料:自家用車(1台)$35/オートバイ(1台)$30/個人(1人)$20 ※パスは7日間有効。サウスリムとシーズン中のノースリムの両方を含みます。
営業時間:24時間(月~日曜日) ※ノースリムは5月中旬~10月中旬頃のみ営業
定休日:なし
公式ウェブサイト:Grand Canyon
メテオ・クレーター/Meteor Crater

そのほかにも、宇宙や隕石にまつわる展示物やショートムービーなどが充実しており、地球科学に関心がある方には特に見逃せないスポットとなっています。なお、ここはルート66沿いにあるためロードトリップの途中に立ち寄るのもおすすめです。
入場料:大人(13歳~59歳)$29/シニア(60歳以上)$27/子供(6歳~12歳)$20
営業時間:午前8時〜午後5時(月~日曜日) ※感謝祭(11月の第4木曜日)は正午まで
休館日:クリスマス
公式ウェブサイト:Meteor Crater
アンテロープ・キャニオン/Antelope Canyon
アリゾナ州北部・ペイジ近郊に位置する“アンテロープ・キャニオン“は、世界的に有名なスロットキャニオン(幅の狭い渓谷)です。鉄砲水や風雨の侵食によって形成されたこの渓谷は、アッパー、ロウワー、キャニオンXの3エリアに分かれており、特に人気なのは“アッパー・アンテロープ・キャニオン“。このエリアでしか見られない岩の隙間から太陽光が差し込む幻想的な景観は、「ザ・ビーム」と呼ばれています。夏の太陽が一番高く昇る時間帯にのみ見ることができるため、写真家や観光客は季節や時間を考慮して訪れましょう。
なお、アンテロープ・キャニオンはアメリカの先住民“ナバホ族”の管理下にあるため、ガイド付きツアーでしか訪れることができません。ツアーはオンラインで予約できますが、料金は訪れたい場所やシーズンによって異なります。事前にリサーチをして自分に合ったツアーを選びましょう。ナバホ族の文化と触れ合いながら狭い渓谷を歩くこの体験は、まるで別世界へと足を踏み入れたかのような感覚が味わえます。
入場料:$8(全年齢) ※ツアーによって異なります。
営業時間:午前6時~午後8時(4月1日~9月30日の月~日曜日)、午前8時~午後5時(10月1日~3月31日の月~金曜日)
定休日:元日、クリスマス、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:Antelope Canyon
モニュメントバレー/Monument Valley
“モニュメントバレー”は、アリゾナ州とユタ州の境界に広がる地域一帯の名称です。壮大な赤い砂岩の柱が特徴的なこの人気観光スポットは、「アメリカの原風景」として多くの西部映画の舞台に使用されていることで知られています。広大な砂漠に突如現れる岩の群れは、朝日や夕日に照らされることでより幻想的な雰囲気に。まるで別の惑星に降り立ったかのような感覚を覚えることでしょう。
モニュメントバレーへのアクセスは、車(レンタカー)を運転して訪れるかナバホ族主催のガイドツアーに参加する方法があります。ご自身の運転で訪れる場合は、SUVなどの大きな車をおすすめします。
入場料:$8(全年齢)
営業時間:午前6時~午後8時(4月1日~9月30日の月~日曜日)、午前8時~午後5時(10月1日~3月31日の月~金曜日)
定休日:元日、クリスマス、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:Monument Valley
ホースシュー・ベンド/Horseshoe Bend
アリゾナ州ペイジ近くに位置する“ホースシュー・ベンド”は、コロラド川の浸食によって形成された渓谷です。展望台から見下ろした時の形が“U字”型のようで、馬の蹄鉄(ていてつ)に見えることから名付けられました。周囲の赤い岩石と深い青緑色の川が作り出すコントラストはまさに圧巻です。
駐車場から絶景ポイントまでは約20分で登れる短いハイキングコースになっています。日の出や日没時にはより美しい色合いの景色が広がり、世界中の写真家や観光客を魅了しています。アンテロープ・キャニオンからも近いので合わせて訪れると良いでしょう。
入場料:無料 ※駐車料金(車1台$10/バイク1台$5)
営業時間:日照〜日没まで(月~日曜日)
定休日:なし
公式ウェブサイト:Horseshoe Bend
ウィリアムズ/Williams
アリゾナ州北部に位置する小さな街“ウィリアムズ”は、ルート66が通る街としても知られています。古き良きアメリカの雰囲気を色濃く残しており、カフェやダイナー、ギフトショップを訪れるとどこか懐かしい感覚を覚えるでしょう。
またこの街は、グランド・キャニオン鉄道の始発駅があることでも有名。この列車に乗ることで、グランド・キャニオン国立公園への旅がさらに特別な体験になります。自然と歴史が融合するウィリアムズは、アリゾナ州を観光する際に立ち寄りたい特別な場所のひとつです。
キングマン/Kingman

この街を訪れた際は“ルート66博物館“に立ち寄ってみましょう。道路の歴史や背景、文化について深く学べるため、アリゾナ観光やドライブがより楽しくなります。
また周辺には、ハイキングやキャンプが楽しめる自然公園が複数あるため自然を感じたい方にもおすすめ。なお、グランドキャニオン・ウェストやフーバーダムへのアクセスが良好なため、アリゾナ州の主要観光地を巡る際の拠点としても最適です。
チェイス・フィールド/Chase Field

また、プール付きのアウトフィールドや家族連れに嬉しいキッズセクションなど、ユニークなアトラクションがあることでも知られています。観戦中でも楽しめる様々な飲食店もあり、スポーツとエンターテイメントの融合が魅力のスタジアムです。
チケット料金目安:$49~(3階席・外野席)/$90前後~(1階内野席)/$180~(1階ダグアウト裏)
入場可能時間:試合開始時間の120分前~(金・土曜日)、試合開始時間の90分前~(日~木曜日)
公式ウェブサイト:Arizona Diamondbacks
ウパトキ国定公園/Wupatki National Monument
アリゾナ州北部に位置する“ウパトキ国定公園“では、古代アメリカの先住民“プエブロ人“の住居遺跡を見ることができます。この地域は1100年頃に栄え、多くの集落が築かれました。
”Wupatki”とはホピ語で「長い家」を意味しており、その名の通り多くの部屋を持つ大規模な石造りの住居が特徴的。プエブロ人が厳しい環境の中でどのように生活していたかを垣間見ることができます。美しい自然の風景と共にアメリカ先住民の文化と歴史を学べる場所として人気があり、遺跡好きには堪らないスポットです。
入場料:個人(1人)$15/車(1台)$25/バイク(1台)$20
営業時間:午前9時~午後4時30分(月~日曜日)
定休日:なし
公式ウェブサイト:Wupatki National Monument
ブルヘッド・シティ/Bullhead City
アリゾナ州のコロラド川沿いに位置する都市“ブルヘッド・シティ“。晴天に恵まれることが多く、レクリエーションの中心地として人気です。夏には水上スポーツや釣り、キャンプなどのアウトドアアクティビティを楽しむ人々で賑わい、コロラド川の美しい景観を背景にしたゴルフも満喫できます。
また、カジノリゾートへのアクセスの良さも魅力のひとつ。ラスベガスまで行かなくてもギャンブルを楽しめます。自然とエンターテイメントが融合したこの街は、子供連れの家族やアウトドアアクティビティを楽しみたい旅行者におすすめの観光スポットです。
アリゾナ周辺のレストラン・グルメ

ザ・チャックボックス/The Chuckbox

なお、店内中央にはソースや野菜が選べるスペースがあるため、ハンバーガーを受け取った後はここで自分好みのトッピングをしましょう。ケチャップやマスタード、マヨネーズなどのソース類、レタス、トマト、ピクルス、オニオンなどの野菜類が種類豊富に置いてあります。カジュアルな雰囲気の中、ビール片手にハンバーガーを堪能してみてはいかがでしょう。
営業時間:午前10時30分~午後10時(月~土曜日)、午前10時30分~午後9時(日曜日)
定休日:なし
公式ウェブサイト:The Chuckbox
デルガディーロズ・スノーキャップ/Delgadillo’s Snow Cap
セリグマンのルート66沿いに位置する“デルガディーロズ・スノーキャップ”。1953年創業のドライブインレストランです。チーズバーガーやホットドッグ、手作りシェイクを中心としたメニューは、どこか懐かしい味わい。安心感のあるメニューと味付けが、長年にわたって愛され続ける秘訣となっています。
また、店内外のレトロでユニークな装飾も魅力のひとつです。パティオ席にはクラッシックカーが並び、ルート66ドライブの思い出に写真を撮るのも良いでしょう。
営業時間:午前10時〜午後6時(月〜土曜日)、午前10時〜午後5時(日曜日)
定休日:12月~2月
公式フェイスブック:Delgadillo’s Snow Cap
ルーベン・ヘフリン・レストラン/Reuben Heflin Restaurant
“ルーベン・ヘフリン・レストラン”は、モニュメントバレーの麓の街カイエンタにあるネイティブアメリカンレストランです。ホテル“ハンプトン イン カヤンタ(Hampton Inn Kayenta)“の1階に位置し、モニュメントバレーを訪れた観光客で連日賑わっています。店内はアメリカンロッジのような暖かい雰囲気で、気さくな店員が迎えてくれます。
メニューは、メキシコを代表する料理“ファヒータス“からアメリカン料理“フィッシュ&チップス“まで種類豊富です。中でもおすすめは“シープハーダーサンドイッチ“。アメリカの先住民ナバホ族の伝統料理、フライドブレッド(揚げパン)を使用しています。具材は、スライスされたトライティップ(”トモサンカク”と呼ばれる牛肉腹部先端の部位)と玉ねぎ、グリーンチリ、レタス、トマトです。甘味と辛味が絶妙マッチしたBBQソースは絶品で具材との相性も抜群。一度食べれば病みつきになること間違いなしの美味しさです。
日本からアリゾナへのアクセス方法

乗り継ぎを含むフライト全体の時間は、約13時間~20時間です(※目的地や乗り継ぎ時間によって異なります)。なお、時期や時間帯によっては所要時間だけでなく航空券の料金にも大きな差が生じる場合があるため、複数の航空会社のフライトスケジュールと料金を比較検討することをおすすめします。早めにフライトの予約をして乗り継ぎ時間が短くなるよう計画を立てることで、アリゾナ観光を快適に楽しめるでしょう。
アリゾナ観光前に知っておきたいポイント

旅行費用
アリゾナ州の旅行にかかる1日あたりの費用(航空券の料金は除く)は、200~400ドル程度を想定しておくと良いでしょう。この費用には、宿泊費、食事代、観光地の入場料などが含まれています。旅のスタイルや訪問地、滞在時間によって全体の費用は異なりますが、特にグランド・キャニオンやセドナ、フェニックスのような人気スポットでは、宿泊費が高い傾向にあります。
観光ツアー
アリゾナ州では、自然の壮大さを体感できる観光ツアーが人気です。グランド・キャニオンやアンテロープ・キャニオン、セドナ、モニュメントバレーなどを訪れるツアーは、アリゾナの絶景を堪能したい方におすすめと言えるでしょう。
観光ツアーは決まったスケジュールで移動するため、効率的に多くの観光地を周ることができます。知識豊富なツアーガイドが観光地の歴史や文化などを解説してくれるため、初めて訪れる方には特におすすめです。ツアーは、日帰りのものから複数日にわたるものまであり価格帯も様々。そのため、事前にしっかり調べて自分の旅行プランに合ったものを選びましょう。
時差・治安状況
自然を楽しめる観光地のアンテロープ・キャニオンやグランド・キャニオンなどの治安は良好ですが、フェニックスのような大都市は、ホームレスや不審者が一定数いるのが現状です。特に南部はメキシコとの国境も近いため注意が必要。子供からは目を離さないようにし、夜間の1人歩きや貴重品の扱いに気を付けましょう。なお、アリゾナ州と日本の時差は15時間(サマータイム適用時は16時間)です。
気候・観光に適した時期
アリゾナ州は、非常に暑い夏と温暖な冬の砂漠気候が特徴です。観光に最も適した時期は、気温が穏やかな春(3月~5月)と秋(9月~11月)。なお、ハイシーズンの夏(6月〜8月)は注意が必要です。この時期はモンスーンの影響を受けるため、地鳴りがするほどの雷と豪雨に襲われる可能性があります。自分の運転で観光スポットを巡る予定の方は、特に気を付けましょう。
宿泊施設の選び方・宿泊費
広大なアリゾナ州には、高級なホテルから安価なモーテルまであり宿泊オプションも多岐にわたります。宿泊費は地域や施設により異なりますが、一般的には1泊50ドルから数100ドルを想定しておくと良いでしょう。特に人気エリアに宿泊する際は、余裕を持った事前予約が必須になります。快適な旅にするため、計画的に行動しましょう。
アメリカ渡航・入国にはESTA(エスタ)が必要です
日本国籍者がビザを取得せずにハワイを含むアメリカへ渡航する際は、ESTA(エスタ)の申請が必要です。ESTA(エスタ)はVWP(ビザ免除プログラム)参加国の市民のみ利用できる制度で、観光または出張目的で90日以内の米国滞在を希望する方が対象となります。また、ESTA(エスタ)は年齢を問わず必要となるため、家族やグループで渡航する際は事前に全員分の申請を済ませましょう。ESTA(エスタ)を統括するDHS(アメリカ国土安全保障省)は、少なくとも出発72時間前までに申請手続きを済ませて「渡航認証許可」を取得するよう推奨しています。