モニュメントバレーの魅力や気温、観光スポットを解説
更新日:2024/10/12

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アメリカの原風景とも言われる“モニュメントバレー“。赤茶けた巨大な岩が点在する大地は自然が作り出した地形として、訪れる人に地球の偉大さを伝え続けています。また数々の映画のロケ地に使われ、人気の観光スポットとしても有名です。ここでは気候や歴史などの基本情報に加え、おすすめの絶景スポットや見どころ、アクセス方法、注意点などを詳しく紹介します。
モニュメントバレーとは
アメリカの西南部、ユタ州とアリゾナ州の境に広がる地域一帯を“モニュメントバレー”と呼びます。コロラド高原の一部に属しているこの地域では、特徴的なテーブル状の台地(メサ)や侵食が進んだ岩山(ビュート)が点在し、長い時間をかけて自然が創り出した壮大な景観を楽しむことが可能です。この地はアメリカ先住民のナバホ族の聖地として知られており、現在もモニュメントバレーの一部は彼らの管轄下にあります。観光の際は、アメリカの歴史と文化が根付いた地として敬意を持って訪れましょう。
気候とその対策
モニュメントバレーは砂漠気候のため、雨はほとんど降りません。夏期は気温が30度を超えることもあり、紫外線や熱中症対策が必須です。ただし昼間と日没後の温度差が激しく、暑い時期でも夜間から朝方は特に冷え込みます。夏でも、持ち運びやすいウィンドブレーカーやダウンジャケットを準備しておきましょう。
冬は最高気温が10度を下回り、最低気温が氷点下になる場合もあります。積雪はほとんどないですが風の影響を受けやすいため、体感温度は実際よりも寒く感じやすいです。冬にこの地を訪れる場合は防寒対策をわすれないよう、肌着はヒートテックなど保温性の高いものを選び、厚手のトップスやダウンジャケットを羽織りましょう。夜間に星空を眺めたい場合は、ブランケットを準備しておくと安心です。
地形の成り立ち

またこの土地が赤茶けた色をしているのは、鉄分が豊富に含まれた岩石が下流一帯に堆積し、酸化したためです。長い年月をかけて作られたビュートやメサが織りなす景観は、地球の歴史を感じられる貴重な場所となっています。自然の力が生み出した芸術作品と言っても過言ではありません。
ナバホ族の歴史

その後白人の略奪や迫害に直面しながらも生き延び、現在では“ナバホネイション(Navajo Nation)”という一定の自治権を保有した土地を領有しています。アリゾナ州北東部、ユタ州南東部、ニューメキシコ州北西部の3つの州にまたがるこの保留地は、ナバホ独自の大統領や憲法を持つ半独立国です。そのため、ナバホネイションの法律は州の法律よりも上位に属しています。
モニュメントバレーの絶景スポット

ビジター・センター/Visitor Center

フォレストガンプ・ポイント/Forrest Gump Point

フォレストガンプ・ポイントへは、モニュメントバレー入口からハイウェイ163番線をユタ州方面に約20分北上しましょう。モニュメントバレーを背後に進むためポイントに到着する前の道中でも満足できますが、最高のロケーションで写真を撮りたい方はポイントまで向かうことをおすすめします。朝日や夕日を背に映画のワンシーンを彷彿とさせる写真を撮れば、アメリカ旅行の思い出になること間違いなしです。
ジョン・フォード・ポイント/John Ford’s Point

このビューポイントはナホバ族が馬を連れていることが多いため、タイミングがよければ西部劇のワンシーンのような写真が撮れるでしょう。ジョン・フォード・ポイントまでは、バレードライブから外れた岩が連なるオフロードを進む必要があるため探すのが難しく、携帯電話のキャリアによっては電波が入らないことも。心配な方はツアーに参加して訪れることをおすすめします。
スリー・シスターズ/Three Sisters

バレードライブ/Valley Drive

コード・トーカー・ポイント/Code Talker Point

モニュメントバレーシーニックドライブ/Monument Valley Scenic Drive

モニュメントバレーの見どころ・魅力
モニュメントバレーの見どころは、壮大な景観以外にもたくさんあります。ここでは、バレー内に生息する動植物や先住民ナバホ族の伝統料理についてなど、この地の魅力を紹介します。
動物・植物

朝日・夕日

ナバホ族の伝統工芸と伝統料理

有名映画のロケ地
「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(1990年)」や「フォレスト・ガンプ(1994年)」をはじめとする名作映画のロケ地としても知られるモニュメントバレー。この地の壮大な景色は映画のシーンをより一層印象深いものにしており、特に映画ファンにとっては訪れる価値のある聖地となっています。“フォレストガンプ・ポイント”や“ジョン・フォード・ポイント”で写真撮影をして、旅の記念に残しましょう。カメラのレンズ越しに映画さながらの景色が飛び込んでくるため、興奮すること間違いなしです。
モニュメントバレーへのアクセス方法

モニュメントバレーへレンタカーでのアクセス

目の前に広がる雄大な景色を楽しみながらの運転は、旅の醍醐味のひとつです。ただし、途中で電波の届かない場所もあるため予めルートを確認してから出発しましょう。また出発前には、タイヤに異常がないか・ガソリンは満タンかなどを確認し、余裕を持って計画を立てることをおすすめします。電波がない場所では、何かあったときに助けを求めることができないので注意が必要です。
現地ツアーの活用
ラスベガスから観光ツアーを利用するのもおすすめです。日帰りツアーや1泊2日のツアーなどがあり、グランドキャニオンやアンテロープキャニオンなど、そのほかの人気観光地と組み合わせたプランもあります。移動の手配やガイドが付いているため、時間が限られる場合の旅行や効率的に主要観光スポットを巡りたい方、運転に自信がない方は利用してみましょう。
モニュメントバレー観光の注意点

モニュメントバレーの入場料
モニュメントバレーの入場料は、1人あたり8ドルです。ナバホ族が管理する区域であるため、アメリカ国立公園の年間パスは利用できません。入場料を払った後レシートをもらい、バレードライブ入口の係員にそのレシートを見せて入場します。レシートを無くさないよう気を付けましょう。
モニュメントバレーの駐車場情報
モニュメントバレーの入口を通過した後は“ザ・ビュー・ホテル(The VIEW Hotel)”があり、レストランやギフトショップが併設されています。ホテル前には無料(宿泊者のみ)の駐車場がありますが、小規模で収容可能台数に限りがあるため、特にハイシーズンや週末などは駐車するのが難しいです。
また、モニュメントバレー内は駐車や停車が禁止されています。後続車のことも考え、ビューポイントにある駐車スペースのみに車を停めるようにしましょう。なお、このスペースは駐車時間に特に制限がありません。
バレードライブ時の車種について
バレードライブは完全なるオフロード(舗装されていない道)です。モニュメントバレー内をご自身で運転したい場合は四輪駆動車が推奨されています。最低でもSUVなどサイズが大きい車を選びましょう。車高の低い車やセダンではバレードライブの入口も通過できません。
岩がゴロゴロした道を通らなければならない場合もあるため、できるだけ低速で運転しタイヤに負担がかかりにくいルートを選びましょう。また、周りの車から飛んでくる小石で車に傷がつく可能性もあるため、レンタカー利用時は保険の範囲を確認しておくことが大切です。
何も知らず普通車で来てしまった場合
普通車をレンタルしてしまった場合も心配ありません。モニュメントバレー内には現地のツアーガイドがいるため、ツアーに参加することで安心してモニュメントバレーの観光を継続できます。現地ツアーはナバホ族によって行われ、追加料金を払えば普段は入れないルートの観光も可能です。モニュメントバレーをより深く探求したい方にもおすすめと言えるでしょう。
ツアーの受付はホテル前の駐車場内にある小屋で行われています。小屋はひとつしかありませんが、たくさんのツアー会社が入れ替わり運営するというスタイルをとっており、料金や所要時間がそれぞれ異なるため注意が必要です。運転に自信のない方もツアーの参加がおすすめ。チップは必須ではありませんが、ツアー開始前に渡すと良い反応が得られます。事前にチップを渡しておくと気分のいい状態でガイドしてくれるため、お互い気持ちよく観光を楽しむことができます。
モニュメントバレーの基本情報
入場料:$8(全年齢)
営業時間:午前6時~午後8時(4月1日~9月30日の月~日曜日)、午前8時~午後5時(10月1日~3月31日の月~金曜日)
定休日:元日、クリスマス、感謝祭(11月の第4木曜日)
公式ウェブサイト:Monument Valley Navajo Tribal Park
アメリカ渡航・入国にはESTA(エスタ)が必要です
日本国籍者がビザを取得せずにハワイを含むアメリカへ渡航する際は、ESTA(エスタ)の申請が必要です。ESTA(エスタ)はVWP(ビザ免除プログラム)参加国の市民のみ利用できる制度で、観光または出張目的で90日以内の米国滞在を希望する方が対象となります。また、ESTA(エスタ)は年齢を問わず必要となるため、家族やグループで渡航する際は事前に全員分の申請を済ませましょう。ESTA(エスタ)を統括するDHS(アメリカ国土安全保障省)は、少なくとも出発72時間前までに申請手続きを済ませて「渡航認証許可」を取得するよう推奨しています。