エリソン・オニヅカ・コナ国際空港ガイド 乗り継ぎ方法・就航都市・待ち時間の過ごし方
更新日:2024/09/13
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ハワイ島は、”ビッグアイランド”の愛称で親しまれるハワイ諸島で最も広大な島です。空港は、西側に“エリソン・オニヅカ・コナ国際空港(通称:コナ空港)”、東側に“ヒロ国際空港”があります。日本との直行便はエリソン・オニヅカ・コナ国際空港のみとなり、ハワイ島への旅行はもちろんホノルルへの乗り継ぎも可能です。また、ホノルル滞在中にハワイ島への旅行もおすすめ。ここからは、エリソン・オニヅカ・コナ国際空港の利用方法や、周辺の観光スポットなどを詳しく紹介します。
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港(Ellison Onizuka Kona International Airport)とは
ハワイ州ハワイ島西部に位置する“エリソン・オニヅカ・コナ国際空港(通称:コナ空港)”。オープンエアの平屋造りで目の前には溶岩帯が広がり、南国の雰囲気が感じられる空港です。2017年1月に、”コナ国際空港”から現在の”エリソン・オニヅカ・コナ国際空港”に改称されました。新名称は、ハワイ島コナ出身の日系アメリカ人で初の宇宙飛行士となったエリソン・オニヅカ氏が由来です。1986年にスペースシャトル”チャレンジャー”に乗り込み、打ち上げ直後の空中爆発で亡くなった彼の栄誉を称えて名付けられました。日本とハワイ島を繋ぐ直行便が就航し、羽田、成田間を往来しています。新型コロナウイルス流行の影響を受けて日本とコナ間の直行便は一時運休していましたが、2022年8月に運行を再開。コロナ禍に一部リニューアルされ、空調設備のあるゲートが新設されました。入国時に顔認証システムを導入するなど、より快適に利用できる空港へ進化しています。
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港の概要
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港(KOA)は、ハワイアン航空と日本航空(JAL)の直行便が日本との間を運行しています。滑走路は1本のみで、ターミナルは主な旅客機の発着に使用されるターミナル1とターミナル2。小型飛行機の発着専用のターミナル3があります。ホノルルまでは50分程で到着するため、ローカルにも多く利用されています。
ターミナル2:ゲート7〜11
ターミナル3:コミューターターミナル
2022年に国際線ターミナルとゲート11番が新設されました。ゲート11番には、エアコンと充電コンセントを完備した快適に過ごせる待合エリアがあります。そのほかの設備は以前と変わりなくゆったりとした空間が広がり、搭乗エリアは開放感溢れるオープンエアで一部屋根がない場所もあります。また、飛行機の乗り降りはボーディングブリッジ(搭乗橋)を使用しません。徒歩で直接ゲートから駐機場へ行き、階段や傾斜台を利用して飛行機に搭乗します。
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港でのトランジット(乗り継ぎ)方法
1. 入国審査
日本からエリソン・オニヅカ・コナ国際空港に到着する方は、乗り継ぎに関わらず入国審査があります。入国審査場は混雑が予想されるため、自動入国審査端末(APC Kiosk)を利用するのがおすすめ。画面の指示に従いパスポートと指紋を読み取り、顔写真を撮影、税関に関する質問に回答します。最後に入国審査終了のレシートが印刷されるので、税関検査場にてパスポートと一緒に提示しましょう。
2. 荷物受け取り
乗り継ぎ便が同じ航空会社の場合は、最終目的地で荷物を受け取ることができます。それ以外は、経由地のエリソン・オニヅカ・コナ国際空港であらためて荷物を預け直す必要があります。搭乗した便名とターンテーブルの番号を手荷物受取所の掲示板で確認してから荷物を受け取り、チェックインカウンターで預け直します。荷物の預け直しが必要かどうかは、出国時のチェックインカウンターで予め確認しましょう
3. 税関検査
税関検査では、パスポートと自動入国審査端末(APC Kiosk)の操作終了後に受け取ったレシートを提示します。税関申告書は必要ありません。
4. 入国し再度荷物を預ける
乗り継ぎ便のチェックインカウンターで、搭乗手続きと荷物の預け入れを行います。国際線から国内線に乗り継ぐ場合は、荷物のサイズ・重量・個数制限が異なる場合があるため注意が必要です。荷物制限のルールは利用する航空会社の公式ウェブサイトで事前に確認しましょう。
5. ゲートを確認
搭乗券に記載されている搭乗ゲート番号を確認します。搭乗ゲートは変更される可能性があるため、空港掲示板で最新情報を必ず確認しましょう。
6. セキュリティチェック
手荷物検査場へ進み、セキュリティチェックを受けます。手荷物チェックはX線検査機、ボディチェックは金属探知機で行われます。
7. 搭乗ゲートへ進む
空港掲示板で確認した最新情報のゲートへ進み搭乗します。
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港の主要な就航都市・路線情報
国内線
- イリノイ州シカゴ
- カリフォルニア州ロサンゼルス
- カリフォルニア州サンディエゴ
- カリフォルニア州サンフランシスコ
- カリフォルニア州オークランド
- ワシントン州シアトル
- テキサス州ダラス(ラブフィールド)
- テキサス州ヒューストン(ホビー)
- コロラド州デンバー
- ハワイ州ホノルル
- オレゴン州ポートランド
- カリフォルニア州ラスベガス
- アリゾナ州フェニックス
上記の内容は変更の可能性があります。正確な情報は公式ウェブサイトを参照ください。
国際線
- 東京国際(羽田)空港(日本)
- 成田国際空港(日本)
- カルガリー国際空港(カナダ)
- バンクーバー国際空港(カナダ)
上記の内容は変更の可能性があります。正確な情報は公式ウェブサイトを参照ください。
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港の主要な航空会社
国内線
- アラスカ航空
- アメリカン航空
- デルタ航空
- ハワイアン航空
- ユナイテッド航空
- モクレレ航空
- サウスウエスト航空
上記の内容は変更の可能性があります。正確な情報は公式ウェブサイトを参照ください。
国際線
- 日本航空(JAL)
- ハワイアン航空
- エア・カナダ
- ウエストジェット
上記の内容は変更の可能性があります。正確な情報は公式ウェブサイトを参照ください。
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港から市内/都市部へのアクセス方法
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港からの移動手段:タクシー
手荷物受取所から外へ出るとタクシー乗り場の標示があります。また、”TAXI”と書かかれたサインを持つスタッフ(ディスパッチャー)に声をかけ、タクシーに乗車するのも方法のひとつ。乗車前に行き先を伝えて、大まかな料金と到着時間を確認しましょう。道路状況により所要時間と料金が異なるので、予め確認しておくと安心です。所要時間:
カイルア・コナ:約15〜20分
ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ:約30分
料金:
カイルア・コナ:約25ドル〜30ドル
ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ:約65ドル〜70ドル
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港からの移動手段:レンタカー
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港にあるレンタカー会社は、アラモ、スリフティー、バジェット、ハーツ、エンタープライズなどです。シーズンによっては混雑するため、渡航が決まったら早めにオンラインで予約をしましょう。手荷物受取所から外に出て、道路を渡った先にレンタカー会社へ向かうバスが停車しています。予約した会社のバスに乗車し、営業所でレンタカーを借りて出発します。ハワイでは入国から1年以内であれば、パスポートと日本の免許証で運転が可能です。レンタカーを借りる際はクレジットカードが必要になる場合があるので、忘れずに持参しましょう。所要時間:
カイルア・コナ:約15〜20分
ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ:約30分
料金:
各レンタカー会社の公式ウェブサイトにて確認
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港からの移動手段:シャトルバス
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港とホテル間の送迎には、”スピーディーシャトル”が利用できます。スピーディーシャトルはオンラインでの事前予約が必要です。エリソン・オニヅカ・コナ国際空港の到着時間、宿泊先のホテル、人数を入力すると料金が表示されます。乗り合いでホテルを順番に回るためタクシーと比べ時間を要しますが、道路の混雑状況に関わらず固定料金で運行するため料金が高くなる心配はありません。乗車場所は、手荷物受取所から外へ出て道路を渡った先にあります。
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港からの移動手段:配車アプリ
配車アプリのUber(ウーバー)とLyft(リフト)は、エリソン・オニヅカ・コナ国際空港でも利用可能です。事前にアプリをインストールして登録を行い、Wi-Fiかデータローミングでインターネットに接続して配車を依頼します。乗車場所の項目にエリソン・オニヅカ・コナ国際空港と入力すると、近くで待機しているドライバーと車種、料金、到着時刻が表示されます。車が到着したら、ドライバーに間違いがないかナンバープレートを確認してから乗車しましょう。タクシーよりも低額で利用できる場合が多いですが、時間帯や道路状況によって料金は異なります。予め確認しておくと良いでしょう。料金:アプリで配車確定時に確認
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港からの移動手段:公共バス(Hele-On Bus)
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港では、ハワイ島の公共バス”Hele-On Bus (へレオンバス) ”が利用できます。Hele-On Busは、島民の通勤ルートやスケジュールに合わせて運行しているため、運航本数や時間に制限があります。そのため、旅行中の移動手段としてはあまりおすすめしません。コナ国際空港での乗り継ぎはどれくらいかかる?
日本からエリソン・オニヅカ・コナ国際空港に到着した場合は入国審査があるため、乗り継ぎには2時間程余裕をもっておくと良いでしょう。比較的小規模な空港のため、ゲート間の移動は時間がかかりません。ただし、入国審査やチェックインカウンター、手荷物検査場が混み合う可能性があります。乗り継ぎ便の搭乗手続きや手荷物の預け直しが必要な場合に備えて、時間に余裕をもった航空券の手配をおすすめします。
コナ国際空港での待ち時間の過ごし方
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港内にあるハワイアン航空のラウンジは現在休業中です。休憩エリアは搭乗エリアのレストランか新設されたゲート11番の待合室、またはオープンエアのベンチしかないため長時間の滞在には向いていません。乗り継ぎに数時間かかる場合は、一旦空港を出て観光を楽しみましょう。空港周辺のコナ地区にあるおすすめスポットを紹介します。
カロコ・ホノコハウ国立歴史公園
空港の南側に位置し、敷地の約半分が海の国立公園。古代ハワイアンが使用していた養魚場と、彼らの生活や歴史が垣間見える観光スポットです。公園内にはハイキングトレイルがあり、ヘイアウ(神殿)やペトログリフなどの史跡、ウミガメや固有種の鳥類をはじめとするハワイの野生生物を見ることができます。海岸に広がる黒い溶岩と白砂のコントラストは、このエリアでしか観賞できない絶景です。
空港からの所要時間:車で約10分
公式ウェブサイト:Kaloko-Honokohau National Historical Park
オールド・コナ・エアポート州立保養地
旧コナ空港跡地の美しい夕日が見られる絶景スポット“オールド・コナ・エアポート州立公園”。この場所は第二次世界大戦中に滑走路が造設され、1949年に開設した旅客ターミナルでは多くの旅行者に利用されてきました。1970年に現在のエリソン・オニヅカ・コナ国際空港の場所へ移転した後、1976年に跡地は公園として整備され現在はローカルの憩いの場となっています。
空港からの所要時間:車で約15分
アフエナ・ヘイアウ(カマカホヌ国定歴史建造物)
カイルア・ピアの対面に位置する小さな半島。国定歴史建造物に指定された古代ハワイアンのヘイアウ(神殿)がある場所です。15世紀にハワイ島のリロア王時代に建設され、ハワイ四大神の一神である農耕の神”ロノ”が祀られていました。また、カメハメハ1世が1819年にこの地で亡くなったため、カメハメハ1世最後の地とも言われています。これらの歴史が紡がれて、現在もハワイアンにとっての聖地であり大切に保護されています。
カハルウ・ビーチパーク
カイルア・コナの町を南下した場所にあるサンゴ礁に囲まれたビーチ。1500年代にハワイアンたちが造設した防波堤によって波が穏やかなため、シュノーケリングに最適なスポットとして知られています。また、ウミガメが来るビーチとしても有名。駐車場やトイレなどの設備も整っているため気軽に楽しめますが、足元の溶岩石やサンゴ礁で怪我をしないよう注意が必要です。ウォーターシューズを持参すると良いでしょう。
空港からの所要時間:車で約30分
オリジナル・ハワイアン・チョコレート・ファクトリー
上質なハワイ島産カカオを使用したチョコレートを製造している人気ブランドで、工場・農場見学も行われています。カカオ園を歩き、オリジナルのミルクチョコレート・ダークチョコレート・クリオロチョコレートを試食してみましょう。工場・農場見学ツアーはオンラインで事前予約が必要です。料金は1人あたり25ドル、6〜12歳は10ドル、5歳以下は無料となります。
空港からの所要時間:車で約30分
公式ウェブサイト:Original Hawaiian Chocolate
コナ・ブリューイング・カンパニー
ハワイ産ビールの有名ブランド”コナ・ブリューイング・カンパニー”が運営する、ブリュワリー&レストラン・パブ。当ブランドのビール全種類が味わえるほか、窯焼きピザなどのフードメニューも豊富に揃うため食事のみを楽しむ訪問客でも賑わいます。また、ここでは通常出荷されない季節限定のビールが見逃せません。広々としたパティオでビールを飲みながら、ゆったりとした時間を過ごしましょう。
空港からの所要時間:車で約15分
営業時間 : 11:00 – 21:00
公式ウェブサイト:Kona Brewing Company
UCC ハワイ コナコーヒーエステート
日本でも有名なUCC(上島珈琲)が、1989年にハワイ島に設立した直営コーヒー農園です。フアラライ山の裾野に総面積約16ヘクタールのコーヒー農園が広がり、コナの町を一望できます。敷地内にあるキオスクではコーヒー豆が購入できるほか、ショップではチョコレート菓子やコーヒーの収穫時に使用するオリジナルバッグなどお土産に最適な商品も見つかるでしょう。また、オンラインの事前申し込みで焙煎体験ツアーの参加も可能です。
空港からの所要時間:車で約30分
営業時間 : 火曜日〜金曜日10:00~4:00、土日10:00~5:00
所要時間 : 約45〜60分 (農園見学含む)
料金 : 1人50ドル〜 (オリジナル・コナコーヒー2袋付き )
公式ウェブサイト:UCC hawaii
コナバーベキュー(ビッグアイランド・アバロニ)
ハワイ島コナ沖の海洋深層水を利用したアワビの養殖場”ビッグアイランド・アバロニ”が運営する“コナバーベキュー”。養殖場に隣接するバーベキュー施設で、利用には事前予約が必要です。食材はビッグアイランド・アバロニのアワビをはじめ、ハワイ島産のグラスフェッドビーフ、地元農家の採れたて野菜などハワイ島の恵みがたっぷり詰まった新鮮な味を堪能できます。また、食材だけでなく厳選されたシーズニングソースやアルコールを一緒に楽しめるのも魅力のひとつです。
空港からの所要時間:車で約10分
営業時間 : 8:00~16:00 (月〜金曜)
バーベキュー受付営業時間 : 11:00〜16:00 (月〜土曜)
公式ウェブサイト:kona barbeque
シーソルト・オブ・ハワイ
”シーソルト・オブ・ハワイ”では、ハワイ島沖の深海から汲み上げた海洋深層水をろ過して採取した天然のシーソルトを製造・販売しています。コナの海岸にはソルトファームがあり、買い物を楽しむだけでなく工場見学ツアーも行われています。ハワイの文化やシーソルトとミネラルの仕組みについて学び、さまざまな種類のシーソルトを野菜や果物に合わせて味見もできます。ここでしか手に入らないハワイ産の天然シーソルトを味わってみましょう。ツアーに参加したい方は、事前にオンライン上で予約が必要です。
空港からの所要時間:車で約10分
ファームツアー開催時間 : 9:00〜、11:00〜(月〜金曜)、10:00〜、12:00〜(土・日)
公式ウェブサイト:Sea Salts of Hawaii
コナ・コーヒー・リビング・ヒストリー・ファーム
”コナコーヒー・リビング・ヒストリーファーム”は、1925年に日系1世の内田ファミリーが開設した”内田コーヒー農園”を再現した野外博物館です。当時の母屋や作業小屋がそのまま残っており、かつてコーヒー栽培に尽力した日系移民の農園生活を垣間見ることができます。ガイドツアーも開催されているので、参加する際は事前に予約をしましょう。
空港からの所要時間:車で約40分
公式ウェブサイト:Kona Coffee Living History Farm
ハワイ島西部で溶岩の海岸に造られた空港
ハワイ島の黒い溶岩に覆われた海岸に建つ“エリソン・オニヅカ・コナ国際空港”。施設のリニューアルを経て、昔の面影のなかに新しさも加わった魅力的な空港に生まれ変わりました。ハワイ島の中でも観光の中心エリアにあるため、周辺のビーチ、古代ハワイアンの史跡、コーヒー農園など有名な観光スポットへのアクセスも抜群。オアフ島ホノルルとは異なる、古き良きハワイ島の魅力に触れてみましょう。