ヒロ国際空港ガイド 乗り継ぎ方法・就航都市・待ち時間の過ごし方
更新日:2024/10/07
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ハワイ島はオアフ島の約6.7倍もの面積を有する大きな島です。空港は観光客が多く利用する西側のコナ(エリソン・オニヅカ・コナ国際空港)と、主にハワイ諸島間を発着する東側のヒロ(ヒロ国際空港)の2つの空港があります。島を車で一周するには時間がかかるため、訪れるエリアによって利用する空港を選びましょう。ヒロ国際空港は、オアフ島ホノルルとマウイ島カフルイ間で運航しています。
ヒロ国際空港(Hilo International Airport)とは
ヒロ国際空港はアメリカ・ハワイ州、ハワイ島ヒロに位置する空港です。ハワイ島の主要空港は西部のコナにあるエリソン・オニヅカ・コナ国際空港と、東部のヒロ国際空港の2つがあります。島の中で最も大きな街はヒロですが、観光の中心地はコナのため空港を利用する旅行客数はヒロ国際空港の方がかなり少ない数となります。また、”国際空港”と名付けられていますが、旅客機の国際線は運航していません。主にオアフ島ホノルルにあるダニエル・K・イノウエ国際空港と、マウイ島のカフルイ空港間を往来しています。以前はユナイテッド航空がアメリカ本土へ直行便を運航していましたが、2023年1月を以て終了しました。
ヒロ国際空港の概要
ヒロ国際空港(ITO)はハワイ島東部に位置するため、世界遺産であるハワイ火山国立公園へ観光の際は利用をおすすめします。日本からの直行便はないためオアフ島ホノルル経由が一般的で、飛行時間はおよそ50分。2本の滑走路は旅客機の運航と、小型飛行機を含むゼネラル・アビエーション(一般航空)の発着に利用されています。また、2つのターミナルは、ハワイ諸島間の発着はメインターミナル、遊覧飛行やヘリコプターなど小型飛行機の発着にはコミューターターミナル。機体から建物への移動は、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港と同様にジェットブリッジが使われています。
ヒロ国際空港でのトランジット(乗り継ぎ)方法
日本からヒロ国際空港への直行便はないため、ヒロを訪れる際はオアフ島ホノルルでの乗り継ぎが一般的です。また、ヒロ国際空港とアメリカ本土間の就航も現在はありません。そのため、ヒロ国際空港を利用する方は経由地ではなく、オアフ島ホノルルまたはマウイ島カフルイからの最終目的地となるケースがほとんどです。
ヒロ国際空港の主要な就航都市・路線情報
国内線
- ハワイ州ホノルル
- ハワイ州カフルイ
上記の内容は変更の可能性があります。最新情報は公式ウェブサイトを参照ください。
国際線
なし
ヒロ国際空港の主要な航空会社
国内線
- ハワイアン航空
- サウスウエスト航空
- モクレレ航空
上記の内容は変更の可能性があります。最新情報は公式ウェブサイトを参照ください。
国際線
なし
ヒロ国際空港から市内/都市部へのアクセス方法
ヒロ国際空港からの移動手段:タクシー
タクシーの乗車場所は、手荷物の受取所から空港を出て右手(空港西側の端)にあります。下記記載の目的地までの到着時間と料金は道路状況により変動するため、所要時間と料金を運転手にあらかじめ確認した後に乗車することをおすすめします。また、出発後はメーターの作動を確認しましょう。
所要時間
ヒロ・タウン:約10分
ハワイ火山国立公園などボルケーノ:約45分
パホア:約35分
料金
ヒロ・タウン:約$15〜$17(15ドル〜17ドル)
ハワイ火山国立公園などボルケーノ:約$80〜$100(80ドル〜100ドル)
パホア:約$50〜$55(50ドル〜55ドル)
※所要時間と料金は目安です。メーター制のため料金はその都度変動します
ヒロ国際空港からの移動手段:レンタカー
ヒロ国際空港に営業所があるレンタカー会社は、アラモ、エイビス、バジェット、ダラー、ハーツ、ナショナル、スリフティー、エンタープライズです。小規模な空港のためレンタカー会社の営業所へは徒歩で移動(一部レンタカー会社はシャトル移動)でき、空港を出て道路を渡った先にカウンターがあります。レンタカーの予約は事前にオンラインで済ませておきましょう。
料金:各レンタカー会社の公式ウェブサイトにて確認
ヒロ国際空港からの移動手段:シャトルバス
ヒロ空港とホテル間の送迎シャトルバスは現在運行していません。ただし、ツアー会社によってはツアープランに含まれた空港からの送迎サービスや、観光を兼ねたガイド付きの送迎サービスを提供している場合もあります。必要な場合は事前にオンラインで予約しましょう。
ヒロ国際空港からの移動手段:配車アプリ
配車アプリのUber(ウーバー)とLyft(リフト)は、ハワイ島でも利用できます。ヒロ国際空港は”Ride Share (ライドシェア)”の標示が、Uber(ウーバー)とLyft(リフト)の乗車場所です。事前にアプリをダウンロードして登録を行い、Wi-Fiまたはデータローミングでインターネットに接続して配車を依頼しましょう。タクシーより低額の場合も多いですが、時間帯によって料金が異なるため事前に確認した上での利用をおすすめします。
料金:アプリで配車確定時に確認
ヒロ国際空港からの移動手段:公共バス(Hele-On Bus)
ヒロ国際空港からは、101番(ケアウカハ)でダウンタウンのモオヘアウ・バスターミナルまで乗車することが可能です。ただし、運行本数が少なく、スーツケースなど大きな荷物の持ち込みが禁止されているため空港からの移動手段としてはおすすめしません。
ヒロ国際空港での乗り継ぎはどれくらいかかる?
ヒロ国際空港は日本やアメリカ本土への直行便はなく、主にオアフ島ホノルルとマウイ島カフルイ間のみ運行しています。ホノルルまたはカフルイからハワイ島東部を訪れる際に利用しましょう。
ヒロ国際空港での待ち時間の過ごし方
ヒロ国際空港内には、スパムむすびやサンドイッチなどの軽食を購入して飲食ができるダイニングスポットがあります。また、ファーストクラスの搭乗券、ゴールド、プラチナ、プレミアクラブいずれかの会員証の提示によりラウンジが利用可能です。ラウンジは搭乗ゲート6番の後方にあり、読書などをしながら落ち着いた空間の中で待ち時間を過ごせるでしょう。
空港周辺のおすすめ観光スポット
ヒロ国際空港周辺のおすすめ観光スポットを紹介します。
マウナケア山頂 / Mauna Kea
ハワイ語で”白い山”を意味するマウナケアは、標高4,205mのハワイ最高峰の山です。冬になると雪が降ることもあるため、”マウナケア”と名付けられました。年間の晴天日が300日近くあり、世界で最も天体観測に適した場所と言われています。また、マウナケア山頂周辺には世界各国の天文台群があり、天文学管区と呼ばれる特別土地利用区域です。ここでは星空や朝日を見るツアーが特に人気で、以前は宿泊込みのツアーしかありませんでしたが、現在はオアフ島から日帰りの星空観賞ツアーも開催されています。ただし、観賞場所の標高が高く終了時間が夜中になるため、体力を考慮しての参加をおすすめします。
公式ウェブサイト:Maunakea Visitor Information Station
アカカ滝州立公園 / Akaka Falls State Park
ハワイ国道220号線の終点に位置する州立公園で、ハワイ固有種の植物や魚が生息する自然豊かな癒やしスポット。公園内は落差約134mのアカカ滝とカフナ滝、2つの滝を観賞できます。また、生い茂る熱帯雨林の中に、およそ30分で周れる舗装されたハイキングトレイルがあるのも魅力です。アカカ滝はハワイアンソングや神話にも登場する有名な滝で、どちらも地元の人達によって大切に守られています。
公式ウェブサイト:ʻAkaka Falls State Park
リリウオカラニ公園 / Liliʻuokalani Park
19世紀のハワイ島ヒロは、日本から移り住んだ多くの移民によってサトウキビの生産が栄えた時代です。ハワイ王国最後の8代目リリウオカラニ女王が、サトウキビプランテーションで働いていた日系移民に敬意を表し、1919年に海辺の土地を日本庭園に造成し提供しました。太鼓橋や燈篭(とうろう:ふりがな)、鳥居、錦鯉が泳ぐ池、また茶室も備えています。舗装された歩道での散歩や芝生でのピクニックなど、ゆったりと過ごせる公園です。
公式ウェブサイト: Liliʻuokalani Park and Gardens
ココナッツ・アイランド / Coconut Island
ヒロ湾に浮かぶ小島”ココナッツ・アイランド”。リリウオカラニ庭園の橋を歩いて渡るとハワイアンの聖地、ハワイ島住民たちの憩いの場が広がります。”ココナッツ・アイランド”は古来ハワイ語で”モクオラ”と呼ばれ、モクは島、オラは癒やしや生命を意味します。昔この島ではカフナ(神官)が人々の病を癒やす儀式を行っていました。島の周辺には淡水が湧き出る岩があり、その岩を一周することで体調を回復させたと言われています。
レインボー滝 / Rainbow Falls
ワイルク川州立公園の中にある観光名所のひとつ。落差24mの滝に虹がかかることから、”レインボー滝”と呼ばれています。滝の水量が多い晴れの日は、虹が見られる可能性がより高くなります。訪れる際は虹が長く出現する早朝を狙いましょう。熱帯植物が生い茂る公園内は、美しく神秘的で散歩だけでも十分に楽しめるでしょう。
公式ウェブサイト:Wailuku River State Park
ヒロ・ファーマーズマーケット / Hilo Farmers Market
毎日7:00〜15:00に開催される人気のファーマーズマーケット。地元農家の野菜や果物、お惣菜、工芸品が並びます。出店数は30店舗程ですが、水・土曜日は規模が拡大しおよそ200店が集まります。パイナップルやパパイヤなどその場で食べられるカットフルーツをはじめ、ハワイ島産のジャムなどお土産にぴったりな商品が見つかるでしょう。
公式ウェブサイト:Hilo Farmers Market
ビッグアイランド・キャンディーズ / Big Island Candies
ハワイのお土産として長年人気を誇る”ビッグアイランド・キャンディーズ”は、ハワイ島ヒロに本店があります。ハワイ島産のマカダミアナッツを使用した看板商品“ショートブレッド”は、病みつきになる味わいです。直営店はオアフ島のアラモアナセンター内にもありますが、ハワイ島ヒロ本店の奥にある工場では生産過程を見学することができます。訪れた際にはヒロ本店限定のアイテムも必ずチェックしてみましょう。
公式ウェブサイト:Big Island Candies
シグ・ゼーン・デザインズ / Sig Zane Designs
ハワイ島ヒロ生まれの”シグ・ゼーン・デザインズ”は、デザイナーのシグ・ゼーン氏がプロデュースするアロハシャツブランド。1985年にショップをオープンして以来、長年愛されているブランドです。ハワイアン航空の制服をデザインするなど、著名なデザイナーシグ・ゼーン氏。アロハシャツはハワイ固有種の植物やハワイ文化にインスパイアされたデザインで、上質なテキスタイルを使用して作られています。また、アロハシャツだけでなくドレスやバッグ、子供服など幅広い商品を展開しているのでファミリーでお揃いのコーディネートも楽しめます。
公式ウェブサイト:Sig Zane Designs
カフェ100 / Café 100
ハワイの名物料理”ロコモコ”は、ハワイ島ヒロが発祥と言われています。ハワイのレストランの中で、最も古くからロコモコを提供しているのが”カフェ100”です。メニューはハンバーグとグレービーソース、目玉焼きが乗った王道のロコモコをはじめ、魚やスパムを使用したロコモコ、ビーフシチューをかけたロコモコなど種類豊富。別々のメニューをオーダーして、さまざまな味を楽しむのもおすすめです。
公式ウェブサイト:Cafe 100
スイサン・フィッシュマーケット / Suisan Fish Market
1907年創業の魚屋“スイサン・フィッシュマーケット。新鮮な魚介類はもちろん、切り身を調味料で和えた“ポケ”も販売しています。水揚げされたばかりの魚介類を使用したポケボウルやセットプレートは絶品の味わいです。ハワイ島で100年以上の歴史を誇る一品をテイクアウトして、テラス席や公園で味わってみるのはいかがでしょうか。
公式ウェブサイト:Suisan Fish Market
昔ながらのハワイが色濃く残るヒロの玄関口
ハワイ島東側に位置するヒロと西側に位置するコナは、どちらも異なる魅力があるエリアです。ヒロはリゾート化されていないため、古き良きハワイの街並みを感じられるのがポイント。火山や溶岩、緑豊かな自然や海、長閑な街など訪れたいスポットがたくさんあります。また、玄関口である“ヒロ国際空港”にも地域の特徴が現れており、ノスタルジックな雰囲気を感じることでのんびりと旅行を楽しめるでしょう。