ロサンゼルスの地下鉄の乗り方を解説 路線や料金情報も紹介

ロサンゼルスの地下鉄の乗り方を解説 路線や料金情報も紹介

更新日:2024/10/09

ロサンゼルスの地下鉄の乗り方を解説 路線や料金情報も紹介

アメリカを代表する大都市ロサンゼルスを効率良く移動するには、地下鉄“メトロレール”の利用がおすすめです。地下鉄を利用すれば、車社会のロサンゼルスで渋滞に巻き込まれる心配がなく、海外でのレンタカー運転が不安な方も安心して観光を楽しめます。この記事では、ロサンゼルスの地下鉄メトロレールの乗車方法や運賃、各路線の特徴について解説。さらに、乗車時に便利な交通ICカード“TAPカード”についても詳しく紹介します。

ロサンゼルスの地下鉄「メトロレール(Metro Rail)」とは?

ロサンゼルスの地下鉄は“メトロレール(Metro Rail)”と呼ばれ、ロサンゼルス郡都市交通局(LACMTA)が運営する公共交通システムのひとつです。メトロレール(※電車も含む)は、主要エリアを101の駅で結び、広範囲に点在する観光スポットへ容易にアクセスできるのが特徴。そのため、地元住民だけでなく観光客にも非常に便利な移動手段として利用されています。なお、メトロレールのほかにメトロバスもあるため、併用して効率よく観光スポットを回りましょう。

メトロレールの路線・区間

Leonard's Bakery メトロレールは、ロサンゼルス市内全域を網羅する交通手段です。4つのライトレール(路面電車の一種)と2つのラピッドトランジット(地下鉄)で運行しています。ここでは、全路線の区画や特徴を紹介します。

Aライン(A Line)/ブルーライン(Blue Line)

Leonard's Bakery “Aライン(A Line)/ブルーライン(Blue Line)”は、全長78.1kmの世界最長を誇るライトレール。ロサンゼルス北東部のアズサ市からダウンタウン・ロサンゼルスを経由し、ロサンゼルス南端のロングビーチ方面まで、合計44駅を結ぶ路線です。アズサとパサデナ間を東西方向へ、パサデナとロングビーチ間を南北方向へ、それぞれ走行しています。

歴史ある駅としても有名な“ユニオンステーション(Union Station)”にも停車するため、“ドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)”での試合観戦へ向かう際も便利。また、パサデナやロングビーチへの観光を計画している方にも最適な路線です。なお、Aラインは1日約19時間運行し、ダウンタウン・ロサンゼルスではEラインと5つの駅に乗車可能です。

Bライン(B Line)/レッドライン(Red Line)

Leonard's Bakery “Bライン(B Line)/レッドライン(Red Line)”は、ノースハリウッドからユニオンステーションまでの区間を走行する、全長23.7kmの快速地下鉄です。ハリウッドやダウンタウンの主要地区を結ぶため、ロサンゼルスならではのエンターテイメントスポットを巡る場合には便利な路線と言えるでしょう。

また、人気テーマパーク“ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド(Universal Studios Hollywood)”前に駅があるのも魅力と言えるでしょう。なお、ダウンタウンとコリアタウン間ではDラインに乗り換えが可能。両線合わせた1日の平均乗車数は13万人を超えるほど、活発な路線としても知られています。

Cライン(C Line)/グリーンライン(Green Line)

Leonard's Bakery “Cライン(C Line)/グリーンライン(Green Line)”は、全長31.1kmのライトレール。レドンドビーチからノーウォークまでの区間を走行し、フリーウェイ105号線の中央分離帯を通過するのが特徴です。

2024年には、Kラインへ接続する区間の開業に伴いCラインとKラインが統合し、駅の再編が予定されています。Cラインの西端は“LAX/メトロ・トランジット・センター駅”に変更され、ロサンゼルス空港への移動が便利に。Kラインはレドンドビーチ駅まで延長されます。

Dライン(D Line)/パープルライン(Purple Line)

Leonard's Bakery “Dライン(D Line)/パープルライン(Purple Line)”は、全長8.2kmの快速地下鉄です。コリアタウン地区の“ウィルシャー/ウェスタン駅(Wilshire/Western)”からダウンタウン・ロサンゼルスを結ぶ路線で、Bラインと線路を共有しています。

全8駅という短い区間ですが、車を所有していない地元住民からも重宝されています。2024年現在は、ミッドウィルシャー地区、ビバリーヒルズ、センチュリーシティ、ウェストウッドへの延伸工事が行われ、2025年から2027年にかけて段階的に開業予定です。

Eライン(E Line)/エクスポライン(Expo Line)

Leonard's Bakery “Eライン(E Line)/エクスポライン(Expo Line)”は、全長35kmのライトレール路線です。東ロサンゼルスからサンタモニカまでの29駅を結んでいます。メトロレール内では2番目に利用者が多く、都市の中心部から乗り換えなしでサンタモニカビーチまで行けるため観光の際も便利です。ダウンタウン・ロサンゼルスエリアではAラインと5つの駅に乗車でき、1日21時間運行しています。

2023年6月のリージョナルコネクターの開業により、Eラインは“Lライン(L Line)/ゴールドライン(Gold Line)”の一部を統合、東ロサンゼルスまで路線が延長されました。この変更に伴いLラインは運行を停止し、Eラインの路線カラーはゴールドに変更されています。

Kライン(K Line)

Leonard's Bakery “Kライン(K Line)”は、ジェファーソンパーク地区とウェストチェスター地区を結ぶ、全長9.5kmのライトレール路線です。2022年10月に、クレンショウとロサンゼルス国際空港(LAX)を結ぶプロジェクトの一環として開業し、メトロレールの中でも新しい路線と言われています。

2024年にはCラインに接続する区間が開業予定で、新区間の追加に伴いKラインはトーランス・トランジット・センターまで延伸される予定です。なお、延長区間の改装中は“ウェストチェスター/ベテランズ(Westchester/Veterans)”から“アビエイション/LAX(Aviation/LAX)”間を、シャトルバス「C&K Line Link」が運行しています。

メトロレールの料金システム

Leonard's Bakery ロサンゼルスの地下鉄“メトロレール”の乗車運賃は、移動距離で決まる日本とは異なり、乗車時間・期間で決まります。基本運賃は1.75ドル。1回の乗車につき、2時間以内の乗り換えは無料です。

ただし、2023年7月からの新料金システムでは、乗れば乗るほどお得になる“運賃上限システム”が導入されました。下記の上限を満たした場合、それ以降の運賃が無料になります。なお、このシステムを利用するには、交通系ICカード“TAPカード(別途料金2ドル)”または“TAPアプリ”が必要です。

運賃上限システム適用の条件

  • 1日あたり$5以上、または3回以上乗車した場合
  • 7日以内に$18以上、または11回以上乗車した場合

※運賃は変更となる場合があります。最新情報はメトロレール公式サイトでご確認ください。

メトロレールの支払い方法

ロサンゼルスの地下鉄には、紙の切符がありません。そのため、“TAPカード”または“TAPアプリ”で運賃を支払う必要があります。ここでは、それぞれの支払い方法を詳しく紹介します。

支払い方法1:TAPカード

Leonard's Bakery TAPカードは、日本で言う“Suica”や“PASMO”のような交通系ICカードと似ています。乗車時に、料金をチャージしたカードをタップする(かざす)ことで簡単、かつ迅速に乗車できるのが特徴です。なお、TAPカードはバスや電車などの公共交通機関でも利用可能。プリペイド式のカードのため、料金は何度でもチャージすることができます。

TAPカードの購入方法

Leonard's Bakery メトロレールを利用する場合は、事前にTAPカードを購入しておきましょう。TAPカードは、以下の場所で購入可能です(※一部抜粋)。詳しくは公式サイトで確認できます。

  • メトロ各駅にあるTAP 自動販売機(TVM)
  • TAPカード加盟店(ラルフスやノースゲートマーケットなど)
  • メトロカスタマーサービスセンター
  • オンライン ※カードの送付に2週間程度かかる場合があります

支払い方法2:TAPアプリ

TAPアプリとは、日本で言う“モバイルSuica”のようなスマートフォン用のアプリです。アプリをダウンロードしアカウントを作成することで、乗車料金のチャージや利用履歴の確認などができます。事前にカードを購入する必要がなく、スマートフォンを改札機にかざすだけで地下鉄に乗車できるため、とても便利です。なお、TAPカードがあれば、アプリに利用残高などのデータを紐づけることもできます。アプリはiOS、Android共に無料でダウンロード可能です。

TAPアプリの利用方法

TAPアプリを利用するには、まずアプリをダウンロードしましょう。ダウンロード方法は以下の通りです。

  • iOS端末の場合は、App Storeから「TAP LA」を検索してダウンロード
  • Android端末の場合は、Google Playから「TAP LA」を検索してダウンロード

アプリをダウンロード後は、必須項目を入力しアカウントを作成します。その後、クレジットカードなどの支払い情報を登録し、料金をチャージすれば完了です。

メトロレールの乗り方

Leonard's Bakery ロサンゼルス市内をスムーズに移動するため、メトロレールの乗り方をチェックしておきましょう。ここでは、目的地へ向かうための事前準備から、改札を抜けるまでの手順を詳しく解説します。

1.目的地までの経路を検索

Leonard's Bakery 地下鉄や電車を利用する際、まずはGoogleマップなどを用いて目的地までの経路を検索しましょう。アプリによっては遅延などの運行情報をリアルタイムで確認できるため、効率的に移動ができます。また、マップアプリのほかに各駅に設置されている路線図でも確認が可能。地下鉄の場合、複数の路線が集まる駅もあるため、「何色のライン」に乗るかを調べておくと乗り換え時もスムーズです。

2.TAP カードに現金をチャージする

Leonard's Bakery 次にTAPカードを購入して必要な金額をチャージします。TAPカードは、メトロレール各駅の自動券売機やオンラインで購入可能です。券売機でチャージする場合、TAPカードを新規で購入する方は画面の“バイ ア タップカード(Buy a TAP Card)”を、すでにカードを所持している方は“リロード(Reload)”を選択。その後、チャージしたい金額のボタンを押し、現金やクレジットカードで支払いを済ませましょう。

ただしTAPカードを購入・チャージする場合、操作にかかる時間や券売機の待ち時間を考慮しておく必要があります。地下鉄や電車に乗り遅れないよう、予めアプリをダウンロードしておくと便利です。アプリに料金をチャージしておけば、TAPカードがなくても乗車できます。

3.改札でTAPカードをタップして乗車

Leonard's Bakery チャージしたTAPカードを持って改札に進みます。改札機のセンサーにTAPカードをタップすると(アプリの場合は携帯をかざす)ゲートが開くので、通過してホームへ向かいましょう。地下鉄や電車のホームでは、進行方向が合っているかを確認した後、乗車します。一部ゲートがない改札もありますが、必ずタップしましょう。

4.車内の安全性を確認

ロサンゼルスの地下鉄は、日本と比較すると治安が悪いと言われています。犯罪などの被害に遭わないよう、乗車後すぐに以下の項目を確認してください。

  • 同じ車両に不審者がいないか確認
  • 緊急時にすぐ脱出できるよう出口の確認
  • 臭いを確認し、異臭がする場合は車両を移動
  • 座席に座る前に、汚れやガムが付着していないか確認

特に夜遅い時間帯は注意が必要です。貴重品の管理を徹底し、鞄をしっかり抱えるなど防犯対策を怠らないようにしましょう。

5.降車して改札を出る

Leonard's Bakery 目的地の駅に到着したら降車し、案内表示に従い改札へ向かいましょう。改札を抜ける際は、TAPカードを再度タップする必要はなく、そのままゲートを通過します。その後は目的地までのアクセスに応じて、乗り換える路線や電車の改札に向かいます。

ロサンゼルスの地下鉄に関するよくある質問

Leonard's Bakery ロサンゼルスで地下鉄を利用する際に、よくある質問と回答を紹介します。駅の治安状況や時刻表の設置場所など、事前に知っておくことで安心して地下鉄を利用できるでしょう。

地下鉄の治安は?

2024年現在、日本と比べてロサンゼルスの地下鉄は治安が悪いと言えるでしょう。低所得者層やホームレスも地下鉄を利用していることが、治安悪化の要因のひとつです。また、地下鉄のラインによっても治安は異なり、Bライン(レッドライン)とDライン(パープルライン)は特にホームレスが多く、各駅に警備官が配備されています。なお、駅構内には薬物中毒者も多く、不審者とは常に距離をとって行動する必要があります。

時刻表や路線図はどこで確認できる?

Leonard's Bakery 各駅の時刻表や路線図は、メトロ公式サイトや駅の掲示板をはじめ、車両によっては車内でも確認できます。また、駅ホームの駅員に問い合わせることも可能です。なお、公式サイトの検索機能「Metro Trip Planner(メトロ・トリップ・プランナー)」を利用すれば、現在地と目的地を入力するだけで地下鉄のルートを到着順にリストアップしてくれます。バスのルート検索も可能なので非常に便利です。

乗り換えなどに便利なアプリは?

地下鉄を利用する際には、上述した「Google Maps」や公式サイトの「Metro Trip Planner」のほかに、「Transit(トランジット)」アプリがおすすめです。目的地までのルート検索や運行状況の確認だけでなく、遅延情報の通知機能なども利用できます。さらに、目的地への到着時間をリアルタイムで調べることができ、乗り換えもサポートしてくれるため、非常に便利です。iOS端末の場合はこちらから、Android端末の場合はこちらからダウンロードできます。

忘れ物をしてしまった場合は?

車内に忘れ物をした場合は、まず最寄り駅のインフォメーションセンターに問い合わせましょう。もしくは、メトロレール公式サイト内の落とし物に関するページから紛失物の報告書を作成し、申請することも可能です。落とし物や忘れ物の保管期間は90日間のため、見つかった場合はその期間中に遺失物取扱所(Metro Lost & Found)へ取りに行く必要があります。このような事態を避けるためにも、所持品の管理には注意が必要です。

遺失物取扱所
所在地:3571 Pasadena Av.
電話番号:323‐937‐8920
営業時間:午前9時~午後5時(月~土曜日)
定休日:日曜日、祝日

ホームや車内は飲食禁止?

Leonard's Bakery ロサンゼルスでは、地下鉄のホームや車内での飲食は禁止されています。日本とは大きく異なるルールのため、注意が必要です。ただし、水や医療上必要な食べ物については例外として認められる場合もあります。地下鉄に乗車する前や目的地に到着してから食事をするようにしましょう。

ロサンゼルスの地下鉄以外の移動方法

Leonard's Bakery ロサンゼルス観光の際は、地下鉄と合わせてバスや電車、自転車などの移動手段を利用するのもおすすめです。ここでは、地元住民も利用するバスの種類について詳しく解説します。

メトロバス/Metro Bus

Leonard's Bakery メトロバス(Metro Bus)は、ロサンゼルス全域を運行する主要な交通機関のひとつです。路線数が約200もあるため、どの通りにもバス停が立っています。運賃は、現金またはメトロレール乗車時に必要なTAPカードで支払うことが可能。車内では、アナウンスやモニターで次の停留所が確認できるため、初めて利用する方でも安心です。降車時は目的地のバス停前で、座席付近の黄色いコードを引っ張って知らせましょう。

公式ウェブサイト:Metro(Bus)

ダッシュバス/Dash Bus

Leonard's Bakery ダッシュバス(Dash Bus)は、メトロバスとは異なりロサンゼルス市内の走行に特化したバスです。片道の運賃がTAPカードなら35セント、現金なら50セントとリーズナブルな料金設定となっています。グリフィス天文台などの観光名所や、ダウンタウンのショッピングエリアも通るため、地元住民だけでなく観光客も利用しています。運行時間やルート情報は、LADOT(ロサンゼルス市交通局)の公式ウェブサイトから確認可能です。

公式ウェブサイト:LADOT(DASH)

ビッグブルーバス/BigBlueBus

ビッグブルーバス(BigBlueBus)は、サンタモニカエリアへの移動に便利なバスです。特にサンタモニカビーチやUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)へのアクセスが容易で、観光客だけでなく地元住民も利用しています。運賃は片道でTAPカードが1.10ドル、現金が1.25ドル。乗車時に支払います。なお、快速バス“Rapid 10 Express”に乗車すれば、サンタモニカからダウンタウンへ乗り換えなしで向かえます(※追加料金が必要)。なお、公式ウェブサイトではルートや時刻表だけでなく、リアルタイムのバスの位置情報の確認が可能です。

公式ウェブサイト:BigBlueBus
entry ESTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします