ラニカイビーチへの行き方や魅力・楽しみ方、事前に確認すべき注意点などを徹底解説
更新日:2024/10/09
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オアフ島東海岸に広がるエメラルドグリーンの海と白砂が美しいラニカイビーチは、“天国の海”と称される全米有数のビーチです。カイルアビーチは住宅街に囲まれたエリアに広がるためアクセスが不便なものの、絶景を一目見に訪れる人が絶えません。ラニカイビーチでの楽しみ方やアクセス方法、周辺の街であるカイルアを紹介します。
ラニカイビーチ(Lani Kai Beach)とは?
ラニカイビーチはオアフ島東海岸に位置し、海水の透明度が高くきめ細かい白砂が特徴のビーチです。カイルアビーチの隣にある高級住宅街の間に伸びる小道を抜けるとアクセスできます。シャワーやトイレ、駐車場などの設備はありませんが、静かで落ち着いた雰囲気が観光客だけでなく地元住民にも人気のスポットです。エメラルドグリーンの海と白い砂浜のコントラストが美しいことから、この場所の名称はハワイ語で“天国の海”を意味します。過去には全米1位のビーチに輝いたこともあり、旅行口コミサイト最大手の“トリップアドバイザー”が発表した“2023年度全米ベストビーチ・トップ25”にもランクインするほど有名なビーチになります。
ラニカイビーチまでの行き方は?
ラニカイビーチへレンタカーでの行き方
ラニカイビーチはワイキキから車で約30分の距離にあります。レンタカーはホノルル到着時にダニエル・K・イノウエ国際空港で受け取るか、またはワイキキ周辺に複数あるレンタカー会社から選んで利用することも可能です。ワイキキからオアフ島中央部のパリハイウェイを通るルートが一般的ですが、東海岸を回って向かうこともできます。東海岸のルートは遠回りにはなりますが、美しい海岸線を眺めながらドライブを楽しめるため、時間に余裕がある際にはおすすめです。なお、ラニカイビーチ周辺には駐車場はありません。路上駐車をする場合は、駐車可能な場所や時間帯に厳しい規制があるため、カイルアビーチパークに駐車して徒歩で向かいましょう。
ラニカイビーチへバスでの行き方
ザ・バスに乗ってラニカイビーチへ向かうことも可能です。運賃は片道3ドルと低額なため気軽に利用できます。
ラニカイビーチまでは公共バス(ザ・バス)を利用して向かうことができます。まずアラモアナセンターから乗車し、カイルアで乗り換えましょう。次に、アラモアナセンターからカイルアタウンまで67番のバスに乗車します。カイルア・ロードとハハニ・ストリートの角にあるバス停で目的地ラニカイ行きの671番に乗り換えたらアアラパパ・ドライブとカエレプル・ドライブの角で降車し、住宅街を約5分歩くと到着します。なお、公共バス(ザ・バス)乗車券支払い方法については2021年7月1日から紙チケットが撤廃されたことに伴い、プリペイド式の電子乗車カード“ホロカード(HOLO card)”(1枚2ドル)の事前購入が必要になります。ABCストア(一部店舗に限る)やフードランド、タイムズ・スーパーマーケット、ザ・バス・パス・オフィスのいずれかで購入できますが、同時に最低3ドルの入金も必要となります。乗車運賃は1回につき3ドルで2.5時間回数無制限に乗り換え可能、さらに1日パスは7.50ドルで回数無制限で乗り換え可能となります(初日の午前3時から2日目の午前2時59分まで有効)。1日の間に複数回利用する場合は乗り換えの度に機械にカードをタップし、支払い金額が7.50ドルに達した時点で自動的に1日パスに切り替わります。
ラニカイビーチへタクシーでの行き方
タクシー会社によっては定額でワイキキとラニカイビーチの往復利用ができるため、駐車する必要がなく楽に移動できます。
ラニカイビーチまでのタクシーの所要時間はレンタカー同様に約30分です。乗車方法は、道路を走るタクシーに向かって手を挙げて拾うこともできますが、走行車数が少なく宿泊先のホテルでリクエストするか、電話で呼ぶ方法のどちらかが一般的です。料金は基本的にメーター制で道路の混雑状況により金額が変動しますが、定額の送迎サービスを行っているタクシー会社もあります。“ハナ・タクシー”は、ワイキキからラニカイビーチまで片道65ドル、往復120ドルでサービスを利用できます。駐車場の心配がなく目的地に到着できるので、簡単に移動したい方におすすめです。ハナ・タクシーはオンラインで事前に予約可能です。
ラニカイビーチへ自転車での行き方
自転車で散策する場合はカイルアタウンに到着してからレンタルし、ラニカイビーチまで簡単に移動できます。
ワイキキからラニカイビーチまでは距離があるため、ツーリングに限り自転車の利用が可能です。起伏がある東海岸の道を進むと約2時間半でビーチに到着します。レンタカーかタクシー、公共バスでカイルアタウンまで行き、そこからレンタル自転車でラニカイビーチへ向かう方法がおすすめです。カイルアタウンからラニカイビーチまでは約10分〜15分の距離になります。自転車をレンタルする場合は、カイルアにある電動自転車専門店“ペデゴ・カイルア”や日本人経営の“カイルア・バイシクル”を利用すると良いでしょう。
ラニカイビーチのおすすめの楽しみ方
静かなビーチでのんびり過ごす
プライベート感が漂う“天国の海”でドリンクや軽食を持参して至高のリラックスタイムを過ごしましょう。
ラニカイビーチでゆっくりと過ごす時間は極上の休日になること間違いありません。隣接するカイルアビーチには駐車場やトイレ、シャワーなどの設備が完備され連日混み合っていますが、ラニカイビーチにはなく訪問客が少ないため、静かな雰囲気を楽しめます。飲み物や軽食、おやつを持参し、ビーチピクニックを満喫して特別な時間を過ごすのもおすすめです。ただし、ビーチ周辺には日陰が少ないので日焼け対策をしっかりと行って安全に楽しみましょう。ビーチテントを持参するとより快適に過ごせます。
ピルボックスからラニカイビーチを見下ろす
ラニカイの海と街を一望できるラニカイ・ピルボックス。片道約30分のハイキングで息を呑む絶景に出会えます。
ラニカイ・ピルボックス・トレイル(カイヴァリッジ・トレイル)は、ラニカイビーチから程近い住宅地の中から入る人気トレイルです。海沿いの尾根を片道約30分歩くと頂上に到着します。頂上にあるピルボックスと呼ばれる第二次世界大戦中に造られたコンクリートの防御陣地では、ラニカイビーチの絶景を一望できます。エメラルドグリーンの海と白砂の海岸線が広がるパノラマビューは感動的な美しさです。ハイキング初心者でも比較的簡単なコースですが、急な斜面や日向が多いため、訪れる際は運動靴を履いて日焼け対策をしてから向かいましょう。
ビーチへ続く11本の小道からお気に入りのルートを見つける
海沿いに立つ豪邸の合間の小道を抜けてラニカイビーチへ。フォトジェニックで知られる11本の道からお気に入りを見つけましょう。
ラニカイビーチへは住宅地の合間にある11本の小道をそれぞれ抜けるとアクセスできます。高級住宅の隙間に伸びる細道は1本を除き名前が付いており、どの道もフォトジェニックな景色が広がっています。また海へ抜けた先の景色もそれぞれ異なるので、色々な道を試してお気に入りを見つけるのもおすすめの楽しみ方です。道によっては砂浜ではなく、そのまま波打ち際に到達する場合もあります。
小道の名前はカイルアビーチ側に近い東側から下記の通りになります。
2本目. 無名
3本目. Kaelepulu(カエレプル)
4本目. Mokumanu(モクマヌ)
5本目. Kaiolena(カイオレナ)
6本目. Haokea(ハオケア)
7本目. Kualima(クアリマ)
8本目. Na Mokulua(ナ・モクルア)
9本目. Aala(アアラ)
10本目. Pokole(ポコレ)
11本目. Punani(プナニ)
透き通った美しい海でシュノーケルを楽しむ
ラニカイビーチは砂浜に近い浅瀬でシュノーケリングが楽しめて熱帯魚やウミガメに出会えるスポットです。
ラニカイビーチは海水の透明度が高く、比較的遠浅で岸から泳いですぐに珊瑚礁の群生地を観察できるため、シュノーケリングをするのに最適なビーチです。ハワイ州魚の“フムフムヌクヌクアプアア”をはじめとする固有魚や、カラフルな熱帯魚を観察でき、ウミガメとの遭遇率も高いスポットとなっています。シュノーケルを持参していなくても、カイルアの街中にあるマリンアクティビティのツアー会社“カイルア・ビーチ・アドベンチャーズ”でシュノーケルセットのレンタルサービスが利用できます。
カイルアビーチでマリンアクティビティを楽しむ
マリンアクティビティを体験するならラニカイビーチに隣接するカイルアビーチへ。日本語対応のツアーも催行しています。
ラニカイビーチと隣り合わせにあるカイルアビーチでは、様々なマリンアクティビティを体験できます。ボディボードやカヤック、SUP(スタンドアップパドル)のボードとパドルなどを自由にレンタルで楽しめるほか、各種レッスンやカヤックで無人島のポポイア島(通称フラットアイランド)まで向かうツアーに参加することも可能です。“カイルア・ビーチ・アドベンチャーズ”では日本語ガイド付きのツアーも催行されているので、安心して参加できます。
カイルアタウンで町歩きとランチを楽しむ
グルメスポットやブティックが点在するカイルアタウンは、散歩をしながら買い物とランチを楽しむのがおすすめです。
ラニカイビーチから程近いカイルアタウンにはレストランやカフェ、ブティックが充実しています。買い物スポットとして定番の“ホールフーズ・マーケット”を中心にセレクトショップが並ぶ“ヘキリ・ストリート”や“キハパイ・ストリート”も徒歩圏内にあります。ランチを食べられるお店は多く見つかりますが、カイルアで長年人気の“カラパワイ・マーケット”もおすすめ。サンドイッチやポケボウル、フィッシュタコス、ピザ、ベーグル、ステーキなどメニューが種類豊富で、カジュアルな雰囲気の中ゆっくりと食事が楽しめるのが特徴です。また、テイクアウトも可能なのでビーチに持参して頂くのも良いでしょう。
ラニカイビーチへ行く前に確認しておくべき注意事項
貴重品は必要最低限に
ビーチは特に置き引きが発生しやすい場所になります。利用する際は荷物を最小限にして貴重品は常に携帯しましょう。
ラニカイビーチは比較的安全なビーチですが、砂浜に貴重品を置いて海に行くと置き引きに遭う恐れがあり危険です。また、車内に荷物を置いたままビーチへ向かうと車上荒らしの被害に遭う可能性が高いため、基本的に所持品は持ち歩きます。ビーチを利用する際は最小限の荷物で貴重品は携帯し、常に目を離さないようにしましょう。
シャワー・トイレ・更衣室・ゴミ箱がない
ラニカイビーチにはシャワーなどの設備はありません。必要な場合は隣のカイルアビーチパークを利用しましょう。
ラニカイビーチにはシャワー、トイレ、更衣室などの設備やゴミ箱はありません。シャワーやトイレを使用する場合は、隣のカイルアビーチパークを利用しましょう。ただし、カイルアビーチパークとラニカイビーチは車では5分程の距離ですが、徒歩の場合は約20分かかります。トイレはなるべくビーチへ向かう前に済ませておくことをおすすめします。食べ物やドリンクを持ち込こんだ際にはゴミは必ず持ち帰りましょう。
駐車場がない
住宅地に囲まれたラニカイビーチ周辺は駐車場がありません。車で訪れる場合はカイルアビーチパークに駐車して徒歩で向かいましょう。
ラニカイビーチ周辺には駐車場がありません。周りは住宅地になっており、特にここは路上駐車の取り締まりが厳しいエリアです。そのため、車で訪れる際はカイルアビーチパークにある駐車場を利用してラニカイビーチまで徒歩で向かうのが安心です。歩く場合20分程かかるため、タオルや飲み物など最低限の荷物だけ持参しましょう。
近くに飲食店・コンビニ等がない
ラニカイビーチ周囲はお店がなくドリンクやスナックは先にカイルアタウンで調達して向かいましょう。
ビーチ周辺は住宅に囲まれているため、飲食店やコンビニ、スーパーマーケットなどのお店はありません。ビーチへ行く前にカイルアタウン中心部にあるホールフーズ・マーケットに立ち寄って先にドリンクやスナックを調達しましょう。ビーチで長時間過ごす場合は、食べ物とドリンクをクーラーバッグに入れて保冷しておくことをおすすめします。
マリンアクティビティ用の用具貸出所がない
アクティビティ用品はカイルアタウンでレンタルできますが、ラニカイビーチには貸出所等はありません。
ラニカイビーチに貸出設備はなく、シュノーケルや浮き輪、ボディボードなどのアクティビティ用具を借りる場所がありません。レンタルしたい場合は、カイルアタウンの“カイルア・ビーチ・アドベンチャーズ”を利用しましょう。シュノーケルの場合は低価格で購入もできるので、カイルアタウンにある“ターゲット”などで調達してから向かいます。
ライフセーバーがいない
監視や救助を行うライブセーバーは常駐していません。事故や事件に遭わないよう注意して楽しみましょう。
ラニカイビーチは比較的波が穏やかなビーチになりますが、海に入る際は十分に気をつける必要があります。なるべく早朝や夕方の人が少ない時間帯での訪問は避けて安全な日中の明るい時間帯に楽しみましょう。万が一の時の緊急ダイアルは救急、犯罪、消防全て統一の番号で“911”になります。